雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

061225 日々歌う

2006-12-25 08:00:00 | 日々歌ふ



                 



        ―<NHK新日曜美術館「悲しみのキャンバス 石田徹也の世界」を驚き観て>

            わが年齢の半ばに逝ける画家ありて石田徹也といふを忘れじ
            (年齢=とし)

            現世の秘めたる様相を描ききる若き異才のなぜに世を去る
            (現世=うつしよ、様相=さま)

            魂を削るがごとき画業ゆゑ三十路に果てけむ若き異才の

            生き難き時代の様相を誰よりも石田徹也の描きて逝けり

            炭鉱の地底にかつて飼はれゐしカナリア想ふ石田徹也に





                              *





                 



                改めて齢を想ひ愛猫と彼我の一生の残りを数ふ
                (齢=よはひ、一生=ひとよ)




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18 コメント

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はじめまして (tama)
2006-12-25 16:05:39
TBありがとうございます。
本格的な和歌(でいいのかな?)ですね、短歌というのでしょうか・・この世界は詳しくないのですが。

写真集を買おうか迷ってるところです。
最近浪費癖がついて・・引き締めなきゃと思う矢先の物欲です。

猫を飼ってるんですね、
うちにも16歳くらいのミューというお婆ちゃん猫がいます。
ほかにも2匹いて、そのうちのももというのと、この仔が似てるので他人とは思えません。
返信する
こんにちは (どうしたらよいの)
2006-12-25 17:20:17
コメントいただきありがとございます。

石田さんのうた、同感です。
わたしは特に、自分自身の少年~青年期の
とまどいが、可視化されたように感じます。

ハルちゃんの写真、ピントも色も素晴らしいですね。
なにより、カメラ目線にならないところが、
長年の呼吸ぴったり。サスガです。

大竹伸郎さんの見つけて掘り起こす力も、
誰にも似てなくてスカッと気持ちいいですねー。

今後ともよろしくお願いいたします。
返信する
tamaさん、ようこそ (髭彦)
2006-12-25 18:08:55
さっそくお訪ねいただき、ありがとうございます。

マクラウドの『冬の犬』がお好きだと知って、びっくりしました。

一応、与謝野鉄幹と正岡子規以後は短歌と言って、それ以前の和歌とを区別しています。

来年、東京でも展覧会があるようなので、作品集はどうしようかなと、ぼくも迷っています。

ハル(春)ともも(桃)。
ぜひ、ももちゃんの写真をアップしてください。
ハルは14歳で最年長ですが、後の3匹(!)よりもずっとスマートで美人ですよ。
返信する
どうしたらよいのさん、ようこそ (髭彦)
2006-12-25 18:23:28
お訪ねいただき、ありがとうございます。

益子焼のネットショップをやってらっしゃるのですね。
陶磁器が大好きで、益子も笠間も何回か行きました。
柳宗悦・浜田・リーチの流れが新たな生命を持って、益子に甦ることを期待しています。
これからブログを拝見するのが楽しみです。


石田徹也も大竹伸郎も、新日曜美術館で知りました。
壇ふみが嫌味で気に入りませんが、いい番組ですね。

今後ともよろしくお願いします。
返信する
TBありがとうございます。 (sarafuyu)
2006-12-25 20:10:35
はじめまして。
トラックバックありがとうございます。

ついさっき画集を買ってきたばかりで、ブログを編集し直してたところに頂きまして。。。

お若い方からレトロでステキな言葉~と、
思ったらずっと年上の方のようだったので
ちょっと驚きました。

猫の写真もステキですね。
またお邪魔させていただきますね☆
返信する
sarafuyuさん、ようこそ (髭彦)
2006-12-25 22:28:20
さっそくお訪ねいただき、ありがとうございます。

画集もさっそく買われたようですね。
最近の新日曜美術館では、大竹伸郎にびっくりしてつい先日展覧会に行ってきたばかりでしたが、この石田徹也にはもっと大きな衝撃を受けました。
よっぽど静岡の展覧会に飛んでいこうかと思いましたが、来年東京でも展覧会があるらしいので、思いとどまりました。

ぼくは、31で亡くなった石田のちょうど倍の年齢です。
石田は、かつての炭鉱の地底のカナリアだったのかもしれませんね。
凡人はしぶとく生き延びるほかありませんが。

どうぞまたお出かけください。

返信する
おじゃまいたします (GAO)
2006-12-26 04:25:50
コメントいただきありがとうございます。

私のようなものが言うのもおこがましいのですが、石田氏の生涯は、突然に31歳で幕を閉じてしまいましたが、それを残念だとか悲しいとか感じる反面、同時に運命だとか必然めいたものも感じてしまいます。

先日、今年生誕250年を迎えたモーツァルトの特集番組をFMで聴いていたとき、ゲストの海老沢敏氏が、「モーツァルトの35年の生涯は、音楽家としての充実度から言えば決して短いものではなかった。」旨のお話をされていました。
モーツァルトの音楽が世界中で愛され、多くの人々がその音楽から何らかの霊感を感じていることを考えるにつけ、海老沢氏の話は意味深長なものだと感じました。

石田氏の31年の生涯は、しかし、その絵画作品を通して、これからさらに多くの人々に真摯な感情を想起させ、まさに現に生きている「なにものか」として我々に語りかけ問い続けていくのだと思います。
そう思うと、実は、石田氏は生きているのだと感じてしまうのです。


・・・初めてなのに長々と失礼しました。

私は短歌を詠んだり、それを味わう作法を存じませんが、自分なりに感じ入りました。
髭彦さんの歌は、気持ちがなごむ感じがいたします。
これから、時折立ち寄らせていただければ幸いです。
返信する
GAOさん、ようこそ (髭彦)
2006-12-26 12:10:47
さっそくお訪ね下さった上に、ご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。

書かれていらっしゃること、本当にそうですね。
モーツァルトは35歳、啄木に至っては26歳。
きっと石田徹也もそういう芸術家として、これからおそらく世界中の人々の中で生き続けて行くことでしょう。

ヴァイオリンとヴィオラをなさるんですね。
うらやましいです。
昨夜<のだめ>の最終回を観ました。
漫画は娘に借りて全巻おもしろく読んだのですが、ドラマは2回目でギブアップしていました。
最後のSオケのベートーベンの第7、演奏も千秋の指揮ぶりもなかなかの迫力でしたね。
あの中にお知り合いもいらっしゃるんですか。

おつれあいの沖縄回顧も少し拝見しました。
GAOさんが沖縄出身ですか?
いろいろと楽しみです。
ぼくは聴くほうだけですが、音楽も大好きです。
どうぞよろしくおつきあいください。
返信する
短歌31文字のメッセージ (tade)
2006-12-26 12:22:05
TBありがとうございました。
自分の魂のエッセンスを歌う、短歌をブログで発表するというアイデアはいいですね。

石田さんの、展覧会、僕も静岡まで行きたいと思いましたよ。
ブログを記している人は、僕より年齢の低い方が多いので、同年配や年上の方のサイトをみるとほっとしますね。

人生経験による文章力が違います。

僕のILOHAにも、髭彦さんの歌を転載させていただきました。

これからもジャンジャン、歌ってください。



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はじめまして (あいのねこ)
2006-12-26 13:05:31
ご立派なブログですね。
ネコちゃん、凛としていてステキです。
石田徹也に限らず、絵は好きです。個人的には、ねこの手さながら、興味があればちょっと触れずにはいられない子供時代そのままですので・・・。

ねこの短歌、石田徹也を詠まなかったらご縁がなかったままかと思うと、時々お邪魔してヒントをいただくようにいたします。よろしくお願いします。
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