不意つきて出会ひがしらに<とほせんぼ>なせば弾ける子らの笑ひが
芽吹き見て赤き木肌の姫沙羅と気づけば浮かぶ白き花弁の
戯るる子らの姿に頬ゆるむ特権日々に教師にありて
メキシコでイサムを射たるフリーダの眉濃き眼われをも射むか
戯るる子らの姿に頬ゆるむ特権日々に教師にありて
メキシコでイサムを射たるフリーダの眉濃き眼われをも射むか
時ならぬ春の嵐の吹き荒れてもはやこれまで残れる冬も
<ナビ><パラム>蝶よ風よと言の葉のちがひありしを君の楽しむ
北国に旅立ちゆける教へ子とチジミ食みつつマッコルリ飲む
底ひよりあふるる想ひ日々歌ふブログ縁にこの一年を
(縁=よすが、一年=ひととせ)
<ナビ><パラム>蝶よ風よと言の葉のちがひありしを君の楽しむ
北国に旅立ちゆける教へ子とチジミ食みつつマッコルリ飲む
底ひよりあふるる想ひ日々歌ふブログ縁にこの一年を
(縁=よすが、一年=ひととせ)
まな裏に<痛みの花>の浮かび来る若き日に観しムンクの描く
底深き痛みを秘めむ咲く花の棘鋭くも美しくありせど
(美しく=はしく)
手折らなば血のしづくの滴らむ眼裏に咲く痛みの花を
(眼裏=まなうら)
*
己が身をえうなきものと一年に三万余り自死にゆく世とは
(一年=ひととせ、自死に=しに)
降りしきる春の雨脚強ければせせらぎの音の道の辺に流る
鬱蒼と欅と楠の巨樹並ぶかたへに吾の<筋トレ>の場のありたり
底深き痛みを秘めむ咲く花の棘鋭くも美しくありせど
(美しく=はしく)
手折らなば血のしづくの滴らむ眼裏に咲く痛みの花を
(眼裏=まなうら)
*
己が身をえうなきものと一年に三万余り自死にゆく世とは
(一年=ひととせ、自死に=しに)
降りしきる春の雨脚強ければせせらぎの音の道の辺に流る
鬱蒼と欅と楠の巨樹並ぶかたへに吾の<筋トレ>の場のありたり
半世紀時を隔てて狂言の<附子>に哄笑ひぬ中一の子らと
(附子=ぶす、哄笑ひぬ=わらひぬ)
公園の木々の向かうに高く咲くあまたの白き辛夷の花の
枯れ花を仰ぎて想ふユリノキの黒き梢の芽吹かむときを
(附子=ぶす、哄笑ひぬ=わらひぬ)
公園の木々の向かうに高く咲くあまたの白き辛夷の花の
枯れ花を仰ぎて想ふユリノキの黒き梢の芽吹かむときを