濁りなき黒き瞳のかがやきを保てる君はカナダに住みて
五月から十月まではよきところモントリオールはと君の誘ふ
(誘ふ=いざなふ)
人の生の限りを知りて甦るいまここに吾らある不思議の
(生=よ)
鮮やかにハーンの虚像覆す君の論証たれ反論す
(太田雄三『ラフカディオ・ハーン』岩波新書)
次々に独創溢るる評伝を著す君よ賢治をも書け
*
蝋梅にマンサク咲きし野の土に黄にほころびて福寿草見ゆ
彗星といふもためらふ突忽に現れ消ゆる堀江某を
(某=なにがし)
せり上がる畳も回る天井もヘド吐くこともなべて懐かし
五月から十月まではよきところモントリオールはと君の誘ふ
(誘ふ=いざなふ)
人の生の限りを知りて甦るいまここに吾らある不思議の
(生=よ)
鮮やかにハーンの虚像覆す君の論証たれ反論す
(太田雄三『ラフカディオ・ハーン』岩波新書)
次々に独創溢るる評伝を著す君よ賢治をも書け
*
蝋梅にマンサク咲きし野の土に黄にほころびて福寿草見ゆ
彗星といふもためらふ突忽に現れ消ゆる堀江某を
(某=なにがし)
せり上がる畳も回る天井もヘド吐くこともなべて懐かし