おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

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久しぶりの情報教育研究会

2014-02-15 21:57:13 | Weblog
久しぶりの情報教育研究会

情報教育を俯瞰的にとらえ
教育課程に組み込む取組が始まっている。

福岡教育大学附属久留米小学校では
「情報科」として位置づけ、
情報編集力を柱としたカリキュラムを構成している。

京都教育大学附属桃山小学校でも
「メディアコミュニケーション科(MC科)」という新設科を
カリキュラム設計し

両校とも研究開発校として
独自の小学校学習指導要領を提案している。

従来のICT機器がなければ情報教育ができないという考え方から、
情報(獲得した知識)を再編集して
自らの考えを再構築し発信するという
授業スタイル(指導過程)の研究にシフトされている。

ネットワーク活用における課題が明らかになり、
目の前に見える事象やトラブルに目がいき
「情報モラル」教育の必要性が大きく叫ばれているが、
「情報モラルのみ」を注視するのではなく、
全体像としての「情報教育」を今後は検討していく必要があると思われる。

「情報教育」全体像の把握から
「うちの学校では、この部分を取り組む」という
取組課題の焦点化が行われないと
網羅的な「漠然とした情報教育における課題」があるのだ
という時点でとどまっていることになる。

こうしたことが整理されていない現状から
ICTの機器活用を行うとか、
情報モラルに取り組むといったことに対する必然性が
学校全体に生まれてこないのかもしれない。

論議の中心はどうしても
最近のスマホや携帯によるSNSの利用でのトラブルや課題が話題となっている。

目の前に現れてきた課題を後追いするだけでは、
なかなか問題の解決には結びつかないのだが、
毎日の仕事に追われていると、
ゆっくり一つのことを考える時間もないのが現実なのかもしれない。

アンケートや調査による児童や教師、地域といった
学校の全体像の実態把握がまず、
スタートなのだが、
どんなアンケートを作るのかという
入り口での問題が起こっているのかもしれない。

授業のイメージを充分に作ることができないで、
機器の操作スキルだけを追求しようとする姿勢に
反感を持つベテランの先生の感覚は
良く理解できるし当然だと思う。

機器の機能や働きから
授業を構成しようとする若い先生たちの意欲も
大切だと思う。

こうしたことが、融合できる学校かどうかという問題は、
それぞれの学校の課題であり
新しい「学校文化」を生み出すことができるかどうかの分岐点でもあるように思う。

授業の中で子どもたちが
自ら必要な情報(知識)を習得し、
個々の思考が可視化され、
相互にそうした情報を分かち合うことにより、深め、
自分の思考を再構築し、発信、行動していくことが
僕なりの「情報教育」だと思っている。

そうした授業を作るために
ICTをどの場面で使い、
どの場面で話し合いを行わせるのか、
まとめはどうするのか、
このあたりの論議が
昔は職員室で何気なく語られていたように思うのだが・・。

1モラル 
2コンプライアンス 
3セキュリティ 
4コミュニケーション 

このあたりが
児童への指導の柱になってきそうだと思うのだが、
同時に教師の側においても 

1授業改善のツールとしてのICTの活用 
2ネット社会でのトラブルに対する対応 
3服務としてのセキュリティ意識の醸成
あたりが必要になってくるのだろう。


 

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