おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

もう二年になるのですね。

2013-01-13 17:10:30 | Weblog
もう二年になるのですね。

学校に慣れ
そろそろ何かを身につければいけないと気づき真面目に考えるか
適当に手を抜いて、
この忙しい毎日から逃げ出す方法はないものかと模索し始めるかの
ターニングポイントかな(笑)

低学年を持っているということですが
あなたの考えていることに答えるために一つ僕の方から
質問してみます。

あなたは靴箱に靴を入れられない子どもに
どんな声かけをしますか。

「どうしてきちんと入れられないの?
ちゃんとそろえて入れておきなさい。」ですか?

一年生が入学してきたとき、
よく見かける風景ですが
「きちんと」「ちゃんと」といった言葉が、
子どもたちを混乱させている場合もあるとしたら、
どうでしょう・・。

こうした叱り方は不十分だということに気がつくはずです。

学校では、取り出しやすいように、
つま先を奥に入れるのが一般的だと思いますが
家庭で靴をそろえなさいという場合は、
すぐに外に出られるように、
かかとが奥にあるのですよね。

このあたりのほんのちょっとしたことに
こだわる子どもがいたら、
その子にとって「きちんとする」ということが゜
わからなくなってしまうこともあるのですよね。

大好きな先生にほめてもらいたいとおもっているのに
どうしたらいいかわからない子もいるかもしれません。

また、家なら子どもがはき散らかした靴を
黙ってそろえてくれるやさしい誰かが
いる場合もありますよね。

お母さんの優しい「思い」を伝えながら
集団で生活するときの
ルールを身につけさせなくてはならないのですよね。

低学年では「具体的で丁寧な指示」が大事だといわれてきましたが
このあたりが特別支援教育の入り口のように思います。

教師のイメージする情景と
子どもたちのイメージする情景を一致させていく努力が、
教師の側に求められていきます。

先生のイメージする「きちんとした情景」が見えないから
その子のことを早計に判断していくことは、
本当はとても危険なことのように思います。

子どもたちは自分が怒られたら
まわりの「おこられていない誰か」の「まね」をしようと試みます。
「まね」をすることは大切なことなのですが、
自分に自信のない子どもは「まね」をすることが目的になり、
「靴箱に並べて靴を入れる」という本来の目的を
忘れていく場合があります。

学習する場面において
教師が、一歩間違えば、
本来の目的を忘れさせてしまっているという
危険性があるということなんですよね。

こうしたちょっとした子どもたちのつまづきの対処の仕方を
誰も教えてくれないという声を聞いたことがありますが、
そんなことぐらい当たり前のことだから、誰も教えなかったんでしょうね。

ミスターチルドレンの歌は名曲が多いから
誰もミスターチルドレンの歌は
名曲だとはいわないという例のたとえでいいですか(うちわネタです)

たしかに、いわゆる「指導上の小技」といわれるものを
知っている先生が少なくなってきましたね。

お道具箱の下に張る整理シールとか
配布物をさっと配るための仕掛けとか、
やかんの口は十二時の方向とか、
昔は学校独自の文化があったのですが、
いつの間にか消えているんでしょうね。
コメント
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