おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

LD学会の自主シンポに参加してきました

2011-09-19 19:36:06 | Weblog
 現場の人間(教師)はざっくりと「発達障害」や「発達に偏りのある子ども」と
いうとらえ方をする場合が多いのですが、研究者と呼ばれる人たちは、きっちりと
カテゴリー(LDやADHD等々)にわけ、尚かつ、「LDの中の読み書き障害」や「LDの中
の読み書きに偏りのある子ども」という「障害に関する定義」をした上で論を進め
ています。

 その定義は研究者のそれぞれ立場による場合が多いのですが一定、文字表記に
よってスタンスがわかります。「障碍」「障害」「障がい」など論者のスタンスに
違いがあるようです。「発達障害」という表記の場合と最近は使われなくなりつつ
ありますが「軽度発達障害」という表記も同様だと考えられます。

 「障害児者教育」や「障害児者理解教育」の延長として「特別支援教育」という
概念をとらえるのか「特別支援教育」というあたらしい概念としてとらえるのか
ということについては、難しい問題のように思います。
 「Special Needs Education」なのか「Special Support Education」なのか
英訳する段階でもまだはっきりしていないように思うのですが・・。

 学校現場では「子どもたちを育ててゆく」到着点をどのように設定しているのかが
大切だと思います。○○傾向の子ども達に●●のような手だてをして▲▲とするための
指導プランはこれだというパターンでの論の進め方なのかとは思いますが「○○傾向の
子ども」は先に示したように狭い範囲の方がいいし「▲▲とするため」が研究者のスタ
ンスの場合と現場の担任として論を進める場合とでは少し違ってくると思います。
このあたりは研究者としての立場で論を進めていく必要があるように思います。

僕の場合は、現場の教師の立場から、それを実現するために仕掛けを行い、
教育工学的な論証をしながら、学校現場の課題解決を目指したいというスタンスで
研究らしきことをやってきました。
あなたの場合に目指すべき方向が
①『通常学級における①「指導上に困難を有する児童」に対する手だて』なのか
②『特別支援を必要とする児童に対する通常学級での手だて』なのかを、
もう少し考えておく方がいいかもしれません。
現場の担任は①の立場 特別支援教育を担当する教員や研究者は②の立場をとっているようにおもいます。
実践と理論の融合を目指すべきあなた達の立場はどちらなんでしょうね。

 ざっくりと僕の考えをまとめるなら通常学級において①「指導上に困難を有する児童」に対する手だて』は人的配備でフォローできる部分はあるが②『特別支援を必要とする児童に対する通常学級での手だて』は担任自身に「専門的知識と手だてのスキル」が必要なので、その部分を補完できるものとして、ICTの活用やwebにおける情報の獲得に求めているという感じになります。

 今日新しい特別支援教育で活用できそうなコンテンツができましたので活用方法を考えてみましょう。
 特別支援デザイン研究会で開発しています「絵カード」ができました。
小学校1年生から6年生までの漢字・単語の電子ビジュアル辞書と、漢字(小学1年~6年)の絵カードです。当然 無料です(笑)

http://www4.e-kokoro.ne.jp/vd/index.html
コメント
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