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霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

サーコートと十字軍の話

2009年11月12日 17時15分16秒 | 社会、歴史
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。あらゆる意味で相変わらずな霧島である。昨日は本当に何もしないニート生活だったな…気合入れていかんと駄目だな。取り敢えず二回だか三回しか行ってない火曜日どうにかせんと。火曜日は面白い授業もあるのだが、それ以上に例のオナニーが駄目であり、最近はレーニン・スターリン系マルクス主義の講義してるから余計に精神負荷がかかるのだ。で、なかなか行こうという気になれんのだな。私が国家主権を持ったら確実に血祭りにするぞ。いや、真面目に。まぁ費用対効果が滅茶苦茶悪そうだからそういう理由でせんかもしれんがな。


で、先日の話に戻ろうと思ったんだが、あの改めて読み直したら違うこと思いついたんでその話でもする。しかしまぁあの作者、好きなんだろうな~と共感することしきりである。三銃士とかマスクオブゾロとか見て育った世代であろう。怪傑ハリマオ世代である。

まぁそれはいい。読み直してて気付いたんだが、銃士連中は屋外と室内ではよく見ると服装が違うな。いやまぁそもそも銃士隊は全員服装違うんだが、実はこれは正しい。制服が出来るまでは色々あったからな。が、外だと大体同じものを羽織っておる。サーコートである。

サーコートってのは、一言で言うと鎧の上に着る服だ。これの起源は十字軍であり、結構古い。

十字軍はエルサレムに攻め込む訳だが、現在のあの辺を見ても判る通り、エルサレムは砂漠にある。イスラエルの戦車が60トンとか70トンとかあるのは、あそこが砂漠だからだ。流石にあれだけ重いと砂漠以外では使い物にならんのである。50トンぐらいでもことによっては橋とか折れるんだからな。九〇式が橋の上走れないってのはありゃデマゴーゴスだがな。

話が逸れたが、イスラエルが砂漠戦以外を完全に無視した兵器を開発配備しているほど、あの辺は砂漠しかないのである。んで砂漠といえば昼滅茶苦茶暑いというイメージがある。実際厚い。木とかないから日光の熱は全部地面に来るし、水もないからな。十字軍はその上を歩くのである。そして当たり前だが、連中は鎧を着ておる。

まぁわかる人にはもうわかったろうが、鎧が熱で大変なことになるのだ。鉄は熱伝導率が高いからな、水ぶっかけたらブシューっつって蒸発したりするのである。勿論着てる人もただでは済まん。火傷確実だし、脱ごうとしたら違うとこが火傷するからな。

そこでサーコートが誕生したのだ。鎧の上に着る服である。ただでさえ鎧で暑いと言うか熱いのにと思うかもしれんが、布は鉄に比べて熱伝導率が大変低い為、一枚ぐらい羽織った方が結果的に涼しくなるのである。今手元にないから記憶頼りだが、ヘルシングの第九次空中機動十字軍もサーコートらしきものをつけてたな。これは後まで残ったらしい。


そんな十字軍だが、いっつもよくあんだけ集まったなと思うのである。有名な人と言えばイギリスに半年もいなかったイギリス王リチャード獅子心王とかだが、主力は盗賊である。以前フェーデの話をしたと思うが、当時の職業軍人(騎士爵)ってのは泥棒やって生活やってたようなもんだ。

この辺は日本と同じである。日本の武士っていうのも、源平合戦とかの時代には盗みとかは武士の習いとされており、犯罪者との境界は大変曖昧だったのである。まぁその中でも義侠心に優れ軍人としても優秀だったのが(時代は下るが)新田義貞とか楠木正重であり、武士とか騎士とかいう表現よりも義賊と呼んだ方が実際に近いともいえるのである。

ただこいつらへの対処の仕方が日本と西洋だと結構違う。西洋の偉い人にとって、騎士もしくはそれに順ずる連中は必要だが邪魔である。戦争になったら勿論こいつらに頼らねばならんのだが、戦争という仕事がない平和な時代になるとヒャッハー!とか言い出すのである。普通、こういう場合する政策は一つ、外征である。日本も秀吉の朝鮮征伐だけはこれをやったな。

んで外征の一つとして出てくるのが十字軍なのだが、十字軍は神の為にやるものである。聖地エルサレムを我らキリスト教徒の手に奪還するのである。よって、大義名分は充分。そんな訳だから、邪魔な盗賊まがいどもが、神の為にいなくなって神の為に死んでくれるのだ。一石二鳥だな。

まぁ、そんなんだから脱線する訳だが。同じキリスト教徒を襲ってどうするんだお前ら。まぁ、斯様に、十字軍ってのはただ聖地を取り返そうというだけの政策ではなかったのだな。で、しかしまぁ途中脱線したとは言え、よくあんだけの数が遠い遠い砂漠地帯までいったもんだ、と思ったのだな。


ちなみにこの十字軍、帰国子女の友人に聞いたのだが、アメリカの歴史の授業ではヒーローらしい。クルセイダーカッコイイ的な。日本で言えば織田信長とかその辺なのかもしれんが、まぁしかしなぁ。

アメリカらしいっちゃあアメリカらしいな。


今日は短めだがこの辺で終わる。