壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

実質

2014年06月11日 | かんがえる

反転授業というのが話題らしい。あらかじめビデオやオンラインなどで、生徒は授業を見ており、実際の教室では、そのビデオ授業で不明だった点の確認や応用(当然個々に異なる)など、個別対応に重きを置くとか。実際に成績向上の効果が高いという。

昨日のNHKニュースで見知り、いまネットで調べたら、そんな説明だった。なるほど、面白い。

が、ちょっと違うのではないか、と思う。

例えて言えば、漱石の『草枕』を、文庫本で読むか、クラウド文庫で読むか。その違いにしか過ぎないと思うのだ。

文庫で読もうが、博物館で初版本に触れようが、クラウド文庫で読もうが、『草枕』は草枕だと僕は思う。受ける感動は、変わらない。

立派なノートにつづられた文章だからスゴイのでなく、前線の塹壕の中で端切れに書かれた一文とか、御巣鷹山に衝突直前の機中の乗客のメモとか。

新聞を読むのは根気がいるが、ネットのニュースはサクサク読めるというのに似ている。
が、ネットニュースも元は新聞だったりする。ネットは、サーフィンするなど、ゲーム性があるからかもしれない。

メディアが大切という議論は分かるが、やはり実質だと、僕は思います。


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