テレビドラマ、『八月の蝉』を見ました。心揺るがされました。文句なく感動的なドラマで、必見の価値があると思います。
不倫相手の子を身ごもり、「妻とは別れるが、いまはタイミングが悪い」と言われ、堕胎する女性主人公。ところが、彼は妻と別れず、自分の妊娠とほぼ同じタイミングで、妻も妊娠する。喪失感に駆られる。彼の赤ん坊を奪い、逃走する。その後、数年間は、中京圏の民間の施設に入ることができ、平穏に暮らすも……。
生さぬ仲の母性という難しいテーマを扱う一方、逃亡劇というハラハラ楽しめる要素もありました。ハラハラの演出は、子どもの実父が偶然、逃げた主人公と実子をテレビニュースで見かける場面。それまで施設で平穏に暮らしていただけに、否が応でも追っ手が来る緊迫感を高めます。演出の妙ですね。
主人公を演じた壇れいは、第1回は垢抜けない印象を受けましたが、第3回は美しかった。その変化も演出なんでしょうね。施設に一緒に入った女性の侠気も、見所の一つです。
いくつか注文を。
1)あれほど「絵に描いた浮気男」にリアリティはあるか。
2)そんな男に、やすやすと引っかかるかことにリアリティはあるか。
→これについては、主人公は18歳時に両親を亡くし、温かい家庭に憧れていた。ゆえに、父性的な男性に惹かれた〔だまされた〕との説明があったが……。
3)6カ月の赤子を抱いて、あれほどの勢いで走ることにリアリティはあるか。
放送は昨夜。NHKテレビドラマの再々放送で、全6話のうちの3話。再々放送されるのは、余程の人気なのでしょう。今夜、残り3話が放送されます。眠い目をこすり、見るぞ~~~。
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