先日の続きです。
1から100までの、任意の自然数を、不特定多数に、自由に思い浮かべていただく。さあ、どうなるか。
1という人もいれば、34という人もいれば、59という人もいれば、98という人もいれば、いろいろですね。いろいろだから、母数(多数)を無限としたら、限りなく50に近づく。サイコロを無限回振ったら、ある目の出る確率は、限りなく6分の1(16.6666……%)に近づくのと同様です。
で、その(50)の3分の2に近い人がプレゼントをもらえるわけだから、欲しい人は、33を選ぶ。
多くの人が、そう考えでしょう。だから、合理的な人は、さらにその3分の2を狙うわけです。で、22を選ぶ。
で、さらに深読みする人は、どうするか。15を選ぶ。
これを繰り返すと、最終的には、1になるんですね。
つまり、「合理的経済人」は、1を選ぶ(はず)。
でも、実証研究の結果は、複数の被験者の平均で、20とか30とか、その辺なんだそうです。面白いですね。
この被験者のグループを、何らかの類型で分けたら、どんな傾向が出るか。優秀な大学生グループの平均はどうか、経営者はどうか……。ご興味のある方は、『行動経済学』(友野典男著、P52~53)をご覧ください。
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