壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『行動経済学』(友野典男著)、続き

2012年10月22日 | よむ

先日の続きです。

1から100までの、任意の自然数を、不特定多数に、自由に思い浮かべていただく。さあ、どうなるか。

1という人もいれば、34という人もいれば、59という人もいれば、98という人もいれば、いろいろですね。いろいろだから、母数(多数)を無限としたら、限りなく50に近づく。サイコロを無限回振ったら、ある目の出る確率は、限りなく6分の1(16.6666……%)に近づくのと同様です。

で、その(50)の3分の2に近い人がプレゼントをもらえるわけだから、欲しい人は、33を選ぶ。

多くの人が、そう考えでしょう。だから、合理的な人は、さらにその3分の2を狙うわけです。で、22を選ぶ。

で、さらに深読みする人は、どうするか。15を選ぶ。

これを繰り返すと、最終的には、1になるんですね。

つまり、「合理的経済人」は、1を選ぶ(はず)。

でも、実証研究の結果は、複数の被験者の平均で、20とか30とか、その辺なんだそうです。面白いですね。

この被験者のグループを、何らかの類型で分けたら、どんな傾向が出るか。優秀な大学生グループの平均はどうか、経営者はどうか……。ご興味のある方は、『行動経済学』(友野典男著、P52~53)をご覧ください。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿