先日、テレビ放映された映画、『のぼうの城』を見ました。録画してたんです。
名乗りを上げて戦う(奇襲をしない)など、戦国時代の戦いの、いわば流儀が分かり、興味深かったです。百姓が麦踏をする、田植えをする、花田植えを楽しむシーンは『七人の侍』をほうふつとしました。
時は戦国。小田原方の関東20数城を、天下統一を狙う関白、豊臣軍が襲う。その一城である北武蔵(埼玉県)の忍城が舞台で、豊臣軍の武将、石田三成に攻められる。攻め方2万人、籠城方500騎。三成は、そこを長期戦覚悟の水攻めします。
映画の冒頭、「水攻めのシーンがあります」と注が流れていました。3・11の津波を連想させるから、配慮したのでしょう。
結局、小田原の本城が落ち、忍城も開城するのですが、そこで敗戦交渉(和平交渉)となります。負けた忍城の城主は、田んぼに敷いた蓆の除去や、下った(降参した)百姓を討った者への厳罰を求める。百姓あっての我ら、と武士も認めているのです。
勝ったからといって無理難題を押し付けるわけでない。負けたからといって全て相手の言うことを聞くわけでない。その辺りはルール、人情、その後の統治のしやすさなどを鑑み、バランスを取る。いつの時代も通じる外交の妙味がありました。まだ見ていない方は、是非。
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