壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

行動経済学とピカソ

2012年10月26日 | かんがえる

豚肉と牛肉の2財しかない市場を想定。無差別曲線だよ。なぜ、そんな非現実的な?と、かつて経済学を勉強したとき、不思議でならなかった。

が、ある本を読んで、目から鱗が落ちたんだ。それには、こう書かれていた。「ピカソが極端に抽象化した線と面で人間の真実に迫ろうとしたように、経済学は極端に抽象化することで、社会の真実の姿を表そうとしている」。経済学が描くのは、写実的な社会でなく、デフォルメされた社会なんだね。

『行動経済学』(友野典男著)を読んでる。興味深い実験結果が紹介されていて、面白かったよ。さらに感じたことは、行動経済学は、従来の経済学とは逆に、写実的に世の中を見ようとしてるということ。でも、これって無理でないかい。

写真でさえ、フレームの限界もあるし、カメラマンの意図が出て、ありのままは写せない。まして絵はスーパーリアリズムに描いても、対象そのものではないよね。行動経済学で、経済のことを全て解明しようというのはちょっと無理があるかもしれないね。



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2 コメント

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Unknown (hiropon)
2012-10-28 11:44:33
別の本で行動経済学は読んだことがあります。選択意志決定において、ある商品が1つでは少なく、同種のものが100以上あると結局選別に疲れて選択をやめ買わないなど結構印象に残ったものがあります。秋元のAKBも48というのは人が認識できるマックスの数を上限に設定したところから明らかにマーケッティングの臭いぷんぷんで、そんな点からもどうでもいいやって考えてしまいます。
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Unknown (珍事)
2012-10-29 13:46:24
hiroponさん、コメント、ありがとうございます。

「選択の科学」という本があり、これにも選択肢が多いと、迷うという趣旨のことが書いてありました。デパートでジャム3種と、10種を売る実験をしたところ、3種のほうが、合計販売額は高かった、というのです。
AKB48の、48も認識限界なんですか? なるほど、そうですね。いずれにせよ、うまいコト考えてます。
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