ここぞ、というとき、スポーツ選手は歯を食いしばる。顔をボコボコ殴られるボクサーは、マウスピースを使っている。
ボクシング以外でも、歯を食いしばる競技の選手に、マウスピース愛用者や多い。野球はバッティングのミートの瞬間、食いしばる。歯がぼろぼろになる。それを予防するため、マウスピース愛用の選手は多い。巨人の村田は、口に青いのがシラチラ見えてた。なんだ、あれは?と不思議だった。あれはマウスピースなんだね。
足はどうか。
ワラジでマラソンは走れないが、あの構造は利用できないか? 親指と人差指の間は、昔は下駄や草履の鼻緒が食い込んでいた。それが踏ん張りのもとになっていた。
しかし、いまはソックスに靴だけ。たまに5本指ソックスがあるが、親指と人差指の間に支柱がなく、スカスカだ。これでは踏ん張れない。
そこで提案。
足の親指と人差指で挟む、硬質の鼻緒状の補助具を開発してはどうか。口のマウスピースみたいなものだ。足版の入れ歯といってもいいだろう。
硬質プラスチックなどの素材で、直径数ミリの太めの鼻緒状の柱と、それに連なるフラットな上下の薄い面。それだけだ。アイデア商品だから、コストは対してかからないだろう。
この鼻緒を、親指と人差指の間にはさみ、その上に、ソックスを履き、靴を履く。これで完璧。パフォーマンス向上、間違いなし。
運動会のかけっこ、少年野球、プロのいろいろな競技……。踏ん張りが大切な競技なら、どんな競技でも、すごく効果が出ると思う。
企画屋さんへ、いかがですか? ぜったいヒットすると思う。子どもの間でブレークした「瞬足」どころでない。大人も含めてだから、大ヒットだ。どうかな?
ネーミングも問題ですね。あの靴は「瞬足」という名だからヒットしたといえる。では、この企画品は、なんとネーミングする? スポーツ鼻緒? 安易過ぎ。何かいい案はないか。
ぜったい行けると思います。どなたか、この企画、買って下さい。