壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『聖域捜査』(安東能明著)

2012年12月12日 | よむ

『聖域捜査』(安東能明著)を読みました。1~2年ほど前『殺人予告』をテレビドラマで見て、面白かった。それで、同じ著者の、同書を手にしました。

『予告殺人』は、過去の事件で窓際に置かれた新聞記者が主人公。その事件にからんで、殺人の予告がなされます。過去の事件との関連に気づいた記者は、事件のナゾに迫る……という内容でした。

『聖域捜査』は、刑事に憧れながら、長く制服を着て地域課と交通課を行ったり来たりしていた結城公一が主人公。その結城が、私服を着ます。異動先は、強盗を扱う捜査1課でも、経済事件を扱う捜査2課でもなく、生活安全部内に設けられた「生活安全特捜隊」(生特隊)。12名の部下を抱える班長としての異動です。40歳、人生のこもごもも見てきた年代。自分の年とも重なり、感情移入もできました。

生特隊の扱う事件は、援助交際、ゴミ屋敷、老人虐待、家庭内DVなど、民事不介入ともいえるグレーゾーン。そのグレーゾーンこそ、公権力の介入を許さない「聖域」であり、介入がないだけに厄介な事件が生起している。

「現代における市民犯罪の最前線がここに活写されている。(中略)結城公一は、むしろ捜査1課の刑事よりも21世紀型都市犯罪の最前線に臨んでいると言えよう。」(吉野仁氏の解説より)

なかなか面白かったです。生まれ変わるなら、事件記者もいいけど、刑事もいいなと思いました。



抜歯した

2012年12月12日 | 雑記

先日、柿の種を食べていて、歯が割れました。むしゃくしゃすることがあり、やや乱暴にかじっていると、バキっと。外見は何ともないんですよ。健康そのものです。

9カ月ほど前、急に痛くなり歯科医に駆け込みました。レントゲンを取ると、それと分からない程度に亀裂が走っている、と。そこからばい菌が入ったのではないか、とのことでした。ばい菌の影響か、神経が傷んでいる、このままだと腐るかもしれない、というのです。

歯茎にメスを入れ、ウミを出し、治療終了していました。抜歯を勧められますが、治癒する可能性もないことはない。ほうっておきました。

その歯が、割れた。やはり、歯根部分が傷んでおり、栄養が来なかったのか、割れやすくなってたんでしょうね。バキっと。

また、痛むと厄介なので、思い切って抜きました。辛い体験です。