ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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フィガロ再開。

2013-08-29 01:23:57 | 歌のこと
『仮面舞踏会』でしばらくお休みしていた『フィガロの結婚』のお稽古場に昨日、戻ったのですが。

ボロボロでした・・・orz

まあ『仮面舞踏会』で、本番のエネルギーを使い切った直後だったので、稽古で発散させるだけのエネルギーもなかなか残ってはいなかったのでしょうが・・・必死でやったのに、どうやってもいつもの十分の一も集中できなかったの・・・
ていうか、他の皆は、どうやって本番の直後にあんなにすぐ他の本番やお稽古ができるんだろ・・・皆タフすぎるー
そんなわけで、反省点いっぱい(´Д`;)

私は、『仮面舞踏会』のオスカルのように、シリアス作品な中でのコミカルな役と、全体的にコミカルな要素がちりばめられている作品に存在するコミカルな役を演じるのは、決して同じコミカルさではないと思っています。

だから、オスカルとケルビーノという二つの役は一見似ているけど全然違っていて。
なのに私はまだ頭が切り換えられず、オスカルが抜けきってないし。
しかも音楽のイメージがまだヴェルディからモーツァルトにも戻れなくて、お稽古では『フィガロの結婚』の世界に何もついていけなかった感じ。
少なくともオスカルではなかったけど、ケルビーノでは全然なかったなあ。
必死で男の子を演じようとしていただけで・・・
でも、男の子である前に、ケルビーノという人間であるんだからなあ、と思ってます。ケルビーノを演じれば自然に男の子になるんだから。

早くケルビーノに近づきたいなあ。

そんなわけで、今日の夜は、改めてじっくり楽譜をぼそぼそ読んでます。ゆっくり見ると、何か落ち着く。
改めて、スザンナの視点からもケルビーノを見てみようと思います。
ソプラノである私がケルビーノを演じる利点の一つは、スザンナ経験者だという事。
自分がスザンナならば、ケルビーノをどう思うか。どんなケルビーノが魅力的なのか。スザンナももう一度読み直してじっくり考えていきたいと思います。
明日また、コレペティの先生のとこに行って見てもらうのです。
ねっちりねっちり。


まだチケット、取り扱ってまーす!
 オペラ 「フィガロの結婚」~ケルビーノ役 
2013年9月22日(日)
18時開演(練馬文化センター大ホール)
SS・8000円、S・7000円、A・6000円、B・4000円


★コンサート・オペラのチラシや詳細は、 ♪ こちらをクリック ♪ 
★チケットのお申込み・お問合せは、
電話 080-2553-5670 (平日10時~17時)
メール ticket@nakagawa-miwa.com 【アンダンテ企画】 まで。

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2 コメント

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Unknown (演出家:古澤利人)
2013-08-29 02:06:03
お世話になっています。
ブログ覗かせていただきましたー。

ふむふむ。
しっかりと自己分析できていて、さすがだなぁと思いました。

昨年の「こうもり」 でご一緒していますから、
中川さんのことはある程度わかっているつもり。
先日はうまくいっていないなぁ、とも思ったし、
本当の実力はこんなもんではないよね、とも思っていました。

でも、器用に演じようとするのではなく、
しっかりと自分のものになるまでもがいている様子は
むしろ頼もしくも感じました。
そういう役に対する誠意は、中川さんの最大の魅力でもあると思います。

まだまだ役は完成していないけど、
きっと唯一無二の素晴らしいケルビーノが出来上がるのは間違いありません。
楽しみにしています。

皆様も、ぜひお見逃しなく!
返信する
Unknown (みわきち)
2013-08-29 02:33:34
キャー(゜∀゜;) 演出家キター
いえ、先日は申し訳ありませんでした!にも関わらず、あたたかいお言葉、ありがとうございます!
かなり不器用な人間なので、稽古場では恥かくのもわかっていましたが、恥かいてもやらなくちゃいけない時があるなと思ったので・・・ていうか恥かかなかった稽古場なんてなかったですけれど。
ケルビーノをやりたいという気持ちだけで頂けた今回の舞台で、今まではその楽しさだけで稽古してました。
でも昨日の反省を踏まえて、気持ちだけでなく、少し引いて、スザンナのような視点でオペラ全体を見るというか。ケルビーノという人間を俯瞰からみる作業を少し念入りにやってみたいと思ってます。
どうぞよろしくお願いします!!
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