ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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「走水」と来年のオペラ、始まりました。

2013-11-25 20:39:56 | 歌のこと
本番が近づいてきた、『氷川荘コンサート』のお稽古が続いていますが、その間に他のお稽古や練習が始まりましたー。
ほんとは一つ終わってから次、と行きたいところですが、大体そううまくはいかないもので・・・同時並行だったり、ぽかーんと一気に本番が空いて暇になったり・・・というのがこのお仕事なんですが。
まあそれはさておき。

来年1月16日本番の、『21世紀音楽の会 第11回作品展』で歌わせて頂く、「走水」(はしりみず)という今回が新作初演の曲の楽譜を読み始めています。
先日、作曲の国枝春恵先生から完成したばかりの曲、全曲の楽譜を頂きまして、歌いながら私が叩くことになっている、笏拍子(しゃくびょうし)もお借りしました。
「古事記」を題材にした作品で、完全に雅楽な感じでして、今までに歌った事のないような曲です。
それで本格的に練習を始めたのですが。

ああああああ、楽しい

「古事記」の中でも有名な、ヤマトタケルノミコトの后、オトタチバナヒメ入水場面なのですが。
台本の金窪周作先生がおっしゃるには、私の役どころはオトタチバナヒメというより、稗田阿礼だそうです。

稗田阿礼という名前、ああなつかしい。日本史の教科書で、かなり前半に出てきたため、ここは試験で点数が稼げたところ・・・しみじみ…(´・ω・`)
阿礼は「古事記」の語り部ですよね。驚異の記憶力だという。つまり私は、語り部として、オトタチバナ入水の所を語るということですねー。
こういうの、好きっっっ

で、話を戻しますが。
この「走水」は、語りと歌が半々くらい。語りは地声です。クラシックでも地声を使う事は時々ありますが、メインではあまり使いません。
でも今回は楽器として、しっかり稼働させます。語りも歌の延長みたいな感じで。地声だからと言って特別な気持ちはありません。

私も、どんな自分が出てくるか、どんな声が出てくるかまだ未知ですが、信頼する先生方にアドバイス頂きながら挑戦していこうと思います。
もうそれが、楽しくて仕方がない。語り部分が、演じるという事とすごく近くて。
あー、ここはこういう風に盛り上げたら面白いかなー、とか、淡々と語った方がこの後はダイナミックに聞こえるかなー、などと考えるだけで楽しい。
自分自身、今までに見た事のない何かがつかめるかな、と思ってやってみます。

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『走水』の本番については→  ♪ ここをクリック ♪

で、それとは別に来年のオペラのお稽古も始まりました。
こちらも1900年代頭の作品なので、かなり近代ものではありますが、「走水」よりはクラシック(笑)・・・でも「走水」も、雅楽だから、ある意味クラシックとは言えるか・・・(笑)

で、オペラのお稽古も、まだ音取りの段階ですが、ピアニストさんに個人稽古をやって頂きました。たった一人でのお稽古だったので、それなりに疲れたのですが、これまた楽しい。
早くキャストの皆でお稽古したいなー

来年前半は、今までやった事のないタイプの音楽の本番が続きます。でも、挑戦だと思って頑張ります。
何よりも、走水も、オペラも、その世界がおもしろすぎるので、もう楽しすぎるオラわくわくするぞー(´∀`)←ドラゴンボール好き

こんな気持ちで挑戦させて頂ける事に感謝!



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