さて、コンサートの詳細のご報告。前回の日記を見て頂けるとわかると思いますが。
よく考えるとこのプログラム、「ぷち・ぷちコンサート」とか言ってますけど、普通にリサイタルではないですか…。
何でこう、私は毎回自分の首をしめて…orz
ちなみに当日のプログラムは、前回の日記をご覧くださいましね。→ こちらをクリック
プログラムを考えた時、二部はオペラ中心で、と決めていたのですが、一部で悩みましてね。
いま私はミュンヘンにいるから、ドイツ歌曲でもよかったけど、好きなのがいいなぁ~…と思って、結局、一部はなつかしい日本の歌を中心にプログラムしました。
昔、児童合唱団にいたからですかねえ、童謡や唱歌が好きなんですよね。いわゆる日本歌曲とも違う感じで。
テレビ見てて、うたのおねえさんとか歌ってると、ずっと見ちゃうんですよね~。
ただ、こういう曲は皆さま御存じなので、かなりドキドキでした…
で、コンサートの最初の曲はフォスターの「夢路より」で始めさせていただきました。日本の作曲家じゃないけど、日本語で知られているしね。
いくつかの曲は、曲をアレンジをして歌ったりもしました。編曲はピアニストの田中健さんにお願いして。
「しゃぼん玉」は原曲の内容を生かして哀しい感じの曲調に。
「毬と殿様」は、ノリ良く、ジャズっぽい感じにアレンジしてもらったのですが。
田中さんは即興の演奏が得意なので、この曲は一緒に練習するたび、毎回田中さんのピアノが違って、すっっっごく、楽しかったです!!
スリリングだけど、その分感覚と呼吸が命で。それが本当に、何度やっても、緊張感あるけど、むちゃくちゃ面白かった~
田中さん、ああいうの、またやろうよー!
でも基本はやはり、「なつかしい日本のうた」なので、どの曲も普通に歌ってましたよ
だからどちらかというと、しっとりした雰囲気のものが多かったですね。
なので、時々小ネタもはさみました。それが、「鉄道唱歌 ~山手線~」。ウケて良かった(笑)
「♪ 出発進行~!!」 車掌さん帽子。
そんななつかしい日本の歌が終わったら、休憩をはさんで、二部はクラシック。
クラシックは『Mein Nachbar Mozart !』というタイトルを付けて、やっぱり大好きなモーツァルト中心。
ちなみに一日目と二日目で、少しプログラムを変えました。
9月25日は「劇場支配人」からジルバークラングのアリア、『素敵なあなた!』を歌いましたが、10月1日はその代わりに、「フィガロの結婚」から四幕、スザンナのアリア・ウィーン再演版『あなたを愛するこの胸に』。
私はこの曲は、ツェルビネッタと同じくらい大好きな曲。
華やかで、オーケストラも素晴らしくて、これを作ってもらった歌手は、モーツァルトに愛されていたんだろうな~、と思わせる曲です。
…なのに、「エロい」と言われた、スザンナ・ウィーン版。(`Д´)エロいんじゃない、大人の色気だ!(笑)
…しかしこの本番が終わってから、本番を録画したものを見返してみたら、確かに何か、 エロい感じ 官能的な感じに歌っていた…
…二年前、川口リリアのリサイタルでこの曲を初めて歌った時はすごくさわやかに歌ってたのにな。
(ビデオページに動画がありますよ。こちらをクリックして~リリア・
歌の花束を見て下さいね~)音楽って変わるのね。
本番が終わってから、後日、田中さんが「そういう風に仕上げたつもりもなかったけどね。2人とも大人になったのかな」
と話してたんですけど。
…よく考えると、私ら、リリアの時すでに30歳だった…
…充分に大人ですけど…
いや!歌い手の中では一応若手だ!私まだギリギリ31歳だし(笑)
で、そんな大人な田中さんには(笑)、二部ではモーツァルトつながりで『魔笛』からパパゲーノのアリアと、きらきら星変奏曲を弾いてもらいました。
田中健さん、十八番~☆ きらきら星変奏曲です。
そんな感じで、ずーっとモーツァルトが続いたけれど、今回の最後のプログラムはR・シュトラウス。
オペラ『ナクソス島のアリアドネ』からツェルビネッタのアリア、「偉大なる王女様」でした。
『ナクソス島のアリアドネ』は、私の一番大好きなオペラです。
そんなわけで、ツェルビネッタを歌わせて頂きましたが、普通にやってもなんなので。
ちょっと演出をしてみました。着替えて現代風~。
デニムにピンクのカットソーで。
自由に動きたかったし、ドレスから出てくる雰囲気に頼らず、音楽だけで伝えられるかどうか、チャレンジしたかったんです。
そして、トークでも言いましたが、ソプラノ歌手としてではなく、自分自身として、この歌を歌ってみたかったので、この格好になりました。
とは言っても、歌っていると、やっぱりツェルビネッタになってしまうんだけどね…
高音は何故かイナバウアー。
嘘泣きもするのよ~。
これが最後の曲でした。大好きな曲で、本当に楽しかったなー
そしてアンコールは皆さま御存じ、「埴生の宿」でした。クラシックから、また日本のなつかしい歌に戻って終わり。終わりは、ほのぼのとね
初めての、この会場での本番。そして初めての二回公演。
コンサート会場としてのお客様の収容人数は、30名という小さな会場でした。
それゆえに目の前に、お客様がいる。顔を見れば皆がわかる。そしてやはり怖かったです。
それは大きな会場だってそうでしょうけど…でも、本当にごまかしがきかない。怖い。本当に怖かったです。
でも、歌い出して、目が合えばにっこりと笑ってくださって、それでどれだけ歌いやすくなったか。
一部の最初から、あたたかい空気に包まれて、本当に幸せでした。その空気で、トークの内容も、その場で変えたりして。
今回は、本当にお客様と作り上げたコンサートだと思っています。それは、あのサイズの会場でなければ、おそらく出来ない事で。大きな会場では無理だった事だと思っています。
いらして下さった皆さまお一人お一人に、お礼を言いたいです。もしも楽しんでいただけたのなら、それはお客様自身にも協力して作って頂いた時間でした。
私も本当に楽しかった。
またやりたいな。
やれるかな。
やれたらいいなあ。
またお客様と、あの時間と空間を共有したいです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そして、終演後の出演者2人。
田中さんがかぶってるのは、私が鉄道唱歌で使った帽子。実はかぶりたかったのよね(笑)
私は本番の後で、目がうつろだ…(笑)
皆さま、いらして頂いて、本当にありがとうございました!
またお会いできる日を楽しみにしています!!
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よく考えるとこのプログラム、「ぷち・ぷちコンサート」とか言ってますけど、普通にリサイタルではないですか…。
何でこう、私は毎回自分の首をしめて…orz
ちなみに当日のプログラムは、前回の日記をご覧くださいましね。→ こちらをクリック
プログラムを考えた時、二部はオペラ中心で、と決めていたのですが、一部で悩みましてね。
いま私はミュンヘンにいるから、ドイツ歌曲でもよかったけど、好きなのがいいなぁ~…と思って、結局、一部はなつかしい日本の歌を中心にプログラムしました。
昔、児童合唱団にいたからですかねえ、童謡や唱歌が好きなんですよね。いわゆる日本歌曲とも違う感じで。
テレビ見てて、うたのおねえさんとか歌ってると、ずっと見ちゃうんですよね~。
ただ、こういう曲は皆さま御存じなので、かなりドキドキでした…
で、コンサートの最初の曲はフォスターの「夢路より」で始めさせていただきました。日本の作曲家じゃないけど、日本語で知られているしね。
いくつかの曲は、曲をアレンジをして歌ったりもしました。編曲はピアニストの田中健さんにお願いして。
「しゃぼん玉」は原曲の内容を生かして哀しい感じの曲調に。
「毬と殿様」は、ノリ良く、ジャズっぽい感じにアレンジしてもらったのですが。
田中さんは即興の演奏が得意なので、この曲は一緒に練習するたび、毎回田中さんのピアノが違って、すっっっごく、楽しかったです!!
スリリングだけど、その分感覚と呼吸が命で。それが本当に、何度やっても、緊張感あるけど、むちゃくちゃ面白かった~
田中さん、ああいうの、またやろうよー!
でも基本はやはり、「なつかしい日本のうた」なので、どの曲も普通に歌ってましたよ
だからどちらかというと、しっとりした雰囲気のものが多かったですね。
なので、時々小ネタもはさみました。それが、「鉄道唱歌 ~山手線~」。ウケて良かった(笑)
「♪ 出発進行~!!」 車掌さん帽子。
そんななつかしい日本の歌が終わったら、休憩をはさんで、二部はクラシック。
クラシックは『Mein Nachbar Mozart !』というタイトルを付けて、やっぱり大好きなモーツァルト中心。
ちなみに一日目と二日目で、少しプログラムを変えました。
9月25日は「劇場支配人」からジルバークラングのアリア、『素敵なあなた!』を歌いましたが、10月1日はその代わりに、「フィガロの結婚」から四幕、スザンナのアリア・ウィーン再演版『あなたを愛するこの胸に』。
私はこの曲は、ツェルビネッタと同じくらい大好きな曲。
華やかで、オーケストラも素晴らしくて、これを作ってもらった歌手は、モーツァルトに愛されていたんだろうな~、と思わせる曲です。
…なのに、「エロい」と言われた、スザンナ・ウィーン版。(`Д´)エロいんじゃない、大人の色気だ!(笑)
…しかしこの本番が終わってから、本番を録画したものを見返してみたら、確かに何か、
…二年前、川口リリアのリサイタルでこの曲を初めて歌った時はすごくさわやかに歌ってたのにな。
(ビデオページに動画がありますよ。こちらをクリックして~リリア・
歌の花束を見て下さいね~)音楽って変わるのね。
本番が終わってから、後日、田中さんが「そういう風に仕上げたつもりもなかったけどね。2人とも大人になったのかな」
と話してたんですけど。
…よく考えると、私ら、リリアの時すでに30歳だった…
…充分に大人ですけど…
いや!歌い手の中では一応若手だ!私まだギリギリ31歳だし(笑)
で、そんな大人な田中さんには(笑)、二部ではモーツァルトつながりで『魔笛』からパパゲーノのアリアと、きらきら星変奏曲を弾いてもらいました。
田中健さん、十八番~☆ きらきら星変奏曲です。
そんな感じで、ずーっとモーツァルトが続いたけれど、今回の最後のプログラムはR・シュトラウス。
オペラ『ナクソス島のアリアドネ』からツェルビネッタのアリア、「偉大なる王女様」でした。
『ナクソス島のアリアドネ』は、私の一番大好きなオペラです。
そんなわけで、ツェルビネッタを歌わせて頂きましたが、普通にやってもなんなので。
ちょっと演出をしてみました。着替えて現代風~。
デニムにピンクのカットソーで。
自由に動きたかったし、ドレスから出てくる雰囲気に頼らず、音楽だけで伝えられるかどうか、チャレンジしたかったんです。
そして、トークでも言いましたが、ソプラノ歌手としてではなく、自分自身として、この歌を歌ってみたかったので、この格好になりました。
とは言っても、歌っていると、やっぱりツェルビネッタになってしまうんだけどね…
高音は何故かイナバウアー。
嘘泣きもするのよ~。
これが最後の曲でした。大好きな曲で、本当に楽しかったなー
そしてアンコールは皆さま御存じ、「埴生の宿」でした。クラシックから、また日本のなつかしい歌に戻って終わり。終わりは、ほのぼのとね
初めての、この会場での本番。そして初めての二回公演。
コンサート会場としてのお客様の収容人数は、30名という小さな会場でした。
それゆえに目の前に、お客様がいる。顔を見れば皆がわかる。そしてやはり怖かったです。
それは大きな会場だってそうでしょうけど…でも、本当にごまかしがきかない。怖い。本当に怖かったです。
でも、歌い出して、目が合えばにっこりと笑ってくださって、それでどれだけ歌いやすくなったか。
一部の最初から、あたたかい空気に包まれて、本当に幸せでした。その空気で、トークの内容も、その場で変えたりして。
今回は、本当にお客様と作り上げたコンサートだと思っています。それは、あのサイズの会場でなければ、おそらく出来ない事で。大きな会場では無理だった事だと思っています。
いらして下さった皆さまお一人お一人に、お礼を言いたいです。もしも楽しんでいただけたのなら、それはお客様自身にも協力して作って頂いた時間でした。
私も本当に楽しかった。
またやりたいな。
やれるかな。
やれたらいいなあ。
またお客様と、あの時間と空間を共有したいです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
そして、終演後の出演者2人。
田中さんがかぶってるのは、私が鉄道唱歌で使った帽子。実はかぶりたかったのよね(笑)
私は本番の後で、目がうつろだ…(笑)
皆さま、いらして頂いて、本当にありがとうございました!
またお会いできる日を楽しみにしています!!
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