ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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ベルリンのあれこれ。

2011-06-08 20:22:52 | ドイツのこと
観に行った時の演奏以外の話をひとつ。
うちは、空港までは40分程度。電車に乗ってる実質時間は20分。日本より全然楽なので、私の中で、飛行機のハードルは日本よりは低いです。だってさー、空港まで行くのが一苦労ってめんどくさいじゃん…

で、初めてのシェーファーでもう、胸の鼓動はドキドキ足元フラフラ負けそう負けそう~♪(←何に)…なので、早めに行く事にしました。
もう、オーディションや本番並みに緊張してましたね。
何でも私のシェーファー命っぷりは、友達とかに言わせると

シェーファー>>>グルベローヴァとかデッセーとか。
らしい。
右の2人も結構好きだから、そうかなぁ…?とも思ったんですけれども、シェーファーはあまり日本に来ないからね。それもあるんだろうな。シェーファーが右の2人並みに日本での露出が多かったらここまで騒がないかも。

閑話休題。

で、着いた。空港に。

今までミュンヘンの中ですごく行ってる場所だろうに、写真とか撮った事なかったな、そういえば。こっちは確かターミナル2だっけ?(違うかも)日本に帰る時はもう一つの方使ってます。
もう一つの方がー、お店色々あるしー、食材売ってるお店あるしー、私としては好きー。

で、旅はとにかく荷物少なく!というのが私なりに学んだ旅行経験なので、荷物はできるだけ一つで済むように心がけてます。数泊になる時はパソコンが必要ですが、パソコンは持ち込みOKですからねぇ。
そんな訳で荷物を預ける必要もなく、楽だったのですが。

……
…何か変な気配。


ふと見上げてみれば。

小さくて見えないですけど。




…飛行機、遅れてる、らしい。


ひいぃいぃぃぃぃぃいいいい

神様のばかぁぁぁぁぁぁ 泣

二本ほど前の飛行機は、2時間位遅れてて…

でも今更鉄道で行っても間に合わないし!(電車では5時間かかる。因みに帰りは予定より時間がかかり、6時間以上かかりました。)
とりあえず待つ。
舞台の開演は夜8時。(ドイツではこの位の時間の始まりは多い。)乗る予定のものは一応、5時すぎに着く予定の飛行機だったので、2時間位の遅れは大丈夫なのですが…

あ―――
どうしよう 泣

と思いながら、とりあえずお茶でも飲んで心を鎮める。えぇ、シェーファーを聴けるというドキドキで朝からほとんど何も食べられなかったので…でも今度は飛行機間に合わないかも、というドキドキで、やっぱり何も喉を通りゃしません 

で、とりあえず、手荷物検査を済まし、(ばっちり引っかかり…)待っていたら、何だかんだで40分遅れで済みました。



一番上。

あ――――――良かった…(涙目)

でも動き出すまでは安心しませんでしたが…


しかも、ベルリンに着いてからも、いま改装中の歌劇場に行ってしまうというベタ中のベタをやった私…orz
Unter lindenとかいう所の…。(ベルリン州立歌劇場はいま、改装中でお引っ越ししてるのです。シラー・テアターという所で公演は行われています。)
しかも、間違えてる時にそれと気付かず、ご丁寧に改装中の歌劇場の周りの写真まで撮っていた私(苦笑)


右の、コシ・ファン・トゥッテの演出、大好き。日本でもDVD出てるよね。
テノールのウェルナー・ギュラ、好きだあぁあぁ!!


しかしポスター付近をうろうろしてるう内に、自分の間違いに気付き。こ、このままではいかん、早くシラーテアターに行かねば… と、顔面蒼白。
丁度その時、ミュンヘンではほとんど見かけない流しのタクシーが颯爽と現れたので、慌てて乗り込んで、シラーテアターにーっっっ!と、絶叫。



シラーテアター。

公演後に撮った。(10時過ぎ)右の暗くて見えにくいポスターは、『後宮からの誘拐』のポスター。もちろんシェーファー。


遅れたせいで、少ししてから入ったのですが、本来の席には座れなかった。ので、空いているすぐ近くの席に座ったのです…が。
むしろ良い席に座れてしまった(笑)
遅れたのも、神の采配かしら。シェーファーが近かったよー。

あんまりきちんと会場を見てなかったのですが、かなりこじんまりとした劇場というイメージでした。だから、本当に面白い。歌手が近い。まるで演劇を見ているようです。
もちろん、バイエルン歌劇場のようないわゆる馬蹄型の劇場も好きですが、(いつも安い席ばかり買うので、馬蹄の形の端っこのバルコニーの所でばかり見ているの。)
私は好きだなあ、ああいう小さめのタイプも。

遠いからこそ、そこまで届く歌い手の声も素晴らしいし、小さいからこそ、間近で伝わる迫力というのもある。
どっちもいいですねー

ちなみにトイレ休憩なしだったので、ぶっ通しで実質100分位だったかなあ?トイレにさえいってれば、結構この位の時間が良かったかも。トイレ行ってなかったら地獄でしょうが…
ナクソス島もよく休憩なしがありますね。休憩入れて長時間になるくらいだったら、さっさとしてくれた方が私は好きだな。
オペラが敷居高い理由の一つに、とにかく時間が長い、てのがあると思うので…だから『道化師』や『カヴァレリア・ルスティカーナ』は素晴らしい。

だって、休憩入れて2時間以上となると、ずっと座ってるとお尻痛いん…ずっと立ってると足が痛いん…
でもこんなものだと思うんですよね、案外見たくなくなる理由って。
上演時間が1時間半ともう少し、くらいだと案外我慢できるんですよ。大体1時間20分位から、腰痛い…とか思うんですが、あ、あと20分くらいで終わるぞ、と思うと頑張れて、また舞台には集中できるんです。
でもそれが、あとまだ1時間あると思うと、もうダメ(笑)

…それにしても考えてみると、こっち来てから、後宮とナクソス島ばっかり聴いてるなあ。




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