ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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シャルル・ドゴール空港にて。

2010-12-21 12:03:19 | ドイツのこと
皆さまぼんじゅーる しるぶぷれ。

欧州の雪パニックに直撃し、パリにまだいる私ですどうもこんにちは。
時の人、渦中の女と呼んでください。
いやー、本当はドイツ時間で19日の夕方にはミュンヘンに帰るはずだったんですけどねえ・・・19日、20日と空港で足止めでしたわ。

今日の夕方、六時ころホテルについて、親友にツィッターで、まだパリだよーん、とつぶやきましてですね。
返信は『かわいそう!』とか『ひどいね~』とかいうのを期待していましたら、第一声が

『まだいたの!?』

もう声あげて笑いましたよ・・・うんそう、まだいたの(笑)
さすが私の親友・・・反応が一味違うwww

で、今は夜の12時回って、21日の午前三時すぎ。そんなわけでパリです。ホテルについて食事した途端に爆睡してしまい、さっき目が覚めてしまいました。今日も朝五時半には起きなきゃなので、起きてようかなー。昨日も五時起きだったので、大変に健康的といえましょう(笑)

それにしても、何でこんな事になったのか。
三日前、日本の師匠、O島先生とにメールした時に「パリ楽しいです~!また絶対来ます~」とか書いたら、先生からの返信で、
「パリはいい所だよねー、綺麗だし楽しいし。何日でもいたい国だよね~」というのを見て、本当にそうだわ~、三日じゃ足りなかった、とか心の中で思っていたせいでしょうか。

結果、パリに延泊できる事になって!!わぁい!!

・・・・・・orz

実際延泊つーてもですね、ほとんど一日すし詰めの空港にいて、手続きに走り回り(というよりひたすら並ぶ)、そして夕方過ぎにホテルに行く、というパターンなので、観光旅行としては楽しくも何ともありません、ええ(笑)

ただ、普段では味わえない部分があるのは、やはり事実でして。色んな人間性、ひいては国民性が垣間見えて、なかなか面白い。雑談しながら様子見てて、しばらくしてから、どこの国?ときくと、ああやっぱり・・・みたいな。これはこれでなかなか味のある体験。
それについては長くなるからまた書きますね。

そもそも、帰る予定だった日の朝(昨日の朝ですが)、ドイツの新聞をよくオンラインでチェックしてるんですが、どうも何か雪で空港がヤバそうだったので、これはフランスもまずいかも・・・と思い。メールチェックしたら、私の乗るはずだった午後便のキャンセルの連絡がきてました。

だから初日はその段階で、何かあった時の為に、対処できるように色々プリントアウトさせてもらいましたよ。親切なホテルでしたー。で、空港に行って、キャンセルのチケットを翌日のチケットと引き替えて、その日は空港そばの宿に行ったんですけどね。ほんと、昨日の場合は、今日に比べると楽でしたねー。最初からキャンセルがわかっていたから、宿の事も考えられたし・・・まあそれでも一日中空港に居ましたけどね。

今朝はなまじキャンセルにならず、様子を見て、チェックインして、搭乗時間を大幅に過ぎてからのキャンセルだったので、混乱に巻き込まれてしまいましたわ。精神的にも、え~!?て、なるしね。まあ落ち込んでる時間はないので行動するしかないんですが。

で、面白いのが、結局飛行機がでないとわかった途端にさまざまに見える人間性。
『私四日も待ってるのよおぉぉ~!』
と、凄まじい剣幕で詰め寄る女性。

暇つぶしにさっさとナンパを始める男達。

どっちもすごいや(笑)

でね。
朝七時ころはそうでもなかったですが、十時も回ると混乱が凄くなり始め、テレビ取材も入り始める。待ってるお客にカメラとマイクを向けて例の如く、
『帰れなくて疲れたわ~』(主に家族連れがターゲットになる)
取材をしてました。たくさんのテレビ局がきてた。うわー、こういうのどこの国でもやるのねー。

さて、そんな空港の人口密度はディズニーランドの休日の一番混んでる時の五倍、行列の進みっぷりは、ディズニーの人気アトラクションの列の動きの十倍の遅さを想像して頂けるとわかりやすいです。
いや誇張でなくマジで。
どの窓口の列も、何十メートルも続いている。

暇だったし、待っている人たちで雑談してたんですけど、「フォーエバーロード」とか勝手に名前つけてました。
そして、客があり得ないくらい並んでるにも関わらず、『もう窓口閉める時間だから』という理由で閉ざされてしまう窓口。
永遠にたどり着けない。確かにフォーエバーロード… 日本では絶対考えられない・・・

そして、窓口の前で演技たっぷりに、あはんあはんと言いつつ、見え見えに泣き崩れる女達。(笑)

いやあ・・・この女達もずるいんですよ?(笑)
いや、もちろん全員じゃないんでしょうけど・・・人や、スタッフがいる前で身体よじらせて号泣するの。
で、スタッフが、『でも本当に飛行機飛ばなくて無理だから』って言って、いなくなると、その途端、ぴたっ、と涙を止めて、さっさとどっかに手続きかなんかに歩き出した・・・

すごい、まさに『女』・・・

もちろん上記の中でも本当に理由あって泣いてる人もいるでしょうが、まあこれはかなりの確率で、『女』である事でもって、何とかできないかという策ですね。うーん、すごい(笑)

でも、明らかにこれは本当に泣いてるんだな、て若い女の子もいました。全然人気のない隅っこに来てから、突然ぼろぼろ・・・って。あれは見てて胸が痛みました。
何かあったのかもしれないな・・・もし持ってたら搭乗券譲ってしまおうかと思うくらい胸に詰まるものがありました。でも私も持ってなかったんだけどさ。
本当にかわいそうなのは彼女のような人たち。

あと、ツアーで来た日本人の観光客さん達も本当にお気の毒でした・・・。
キャンセルチケット引き替えの行列中、暇つぶしに皆で話しているうちに、一人の方が日本人ツアーの添乗員さんという事がわかり。(全員が並ぶと大変だから添乗員さんが並ぶんですね)日本語で話うかがっていたら。
この三日間、ツアー客20名は毎日空港に朝一で行って、夜までいて、とぼとぼ帰る、を三日間繰り返してるそうです。ツアーで来て、それはかわいそうすぎる…本当はいま、ミュンヘンのクリスマスマルクトを楽しんでいるはずだったそうなのに・・・ひたすら足止めで三日間・・・
しかも20人という人数、宿を探すのも大変らしい。また、スーツケースがあるから飛行機という手段しか取れないし・・・

私なんて、スーツケースもないし、ツアーじゃないから、全然気楽だわ・・・。
そんなわけで、荷物もないし、一人だけなので、帰りは列車に切り替えました。で、今日は延泊2日目で、列車の出る駅の近くのホテルに居るんです。

明日は仮に帰れなくても、せめてドイツ語圏内に入りたいなー。
フランス語がメインなのは正直、かなり辛いです。観光してるうちはわからないのも楽しいんですけど、でも空港のような、自己主張したり、自分から行動しないと後回しにされ、どんどん状況が悪くなるっていう時、言葉が全然わからないのはやっぱり大変。(もちろんアシスタントの人にもよりますが、積極的に頼まないと英語で解説してくれない時も何回かあった。)

・・・て書くと、私、ドイツ語はペラペラみたいですが。
私、本当に、ドイツ語、喋れませんから!!(´д`)

まあせめて、明日はとにかく乗り物に乗りたいですね。乗れさえすれば、しめたもの。ほら、仮に何日かかかったとしても、乗ってしまえば帰してはもらえるじゃない。さすがに乗客を放り出しはしないだろうからさー。

じゃーまたどっかにたどり着いたらブログ書きます(笑)

つーかクリスマス前に帰らないと家賃の振込がヤバいんですよ・・・神様そこんとこよろしく・・・





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