ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)

2009-12-25 02:45:27 | 普段のこと
今日は舞台を観に行きましたー。親戚が紹介してくれた女優さんが出ていらっしゃる公演だったのですが。

女歌舞伎です。
「加賀見山旧錦絵」(かがみやまこきょうのにしきえ)

ダメだわー、歌舞伎のタイトルだけは、全然読めない・・・

ほんと言いますと、バタバタしていて時間がないから、家で勉強していたいんだけど・・・と思いながら出かけたのですが、これがもう!!
もうもう、むちゃくちゃよかったです!!

知り合いの方は、駒塚由衣さんとおっしゃって、腰元頭といいますか、奥女中桐島というコミカルな役どころ。声優など声のお仕事も多い女優さんです。
彼女が舞台に出てきた途端、台詞のと言いますか、声がいきなりすこーん、と抜けて聞こえてきて、大変失礼な言い方なんですけれど、

あ、すご・・・て思いました。
何でこんなに聞き取りやすいの?

楽日が近いせいか、他のキャストさんたちの中には、若干喉に負担がきている人もいたように感じられたのに。
やはりすごいです・・・大きな声が聞こえてくるのに、負担がきてない。
しかも台詞は少なくないのに。

普段から、話すときの声のポジションを先生に注意されまくっている私としましては、反省しきり。

さてさて、そんなこと考えているうちに話は進み、舞台は朝丘雪路さん演じる、尾上という、良い人女中さんと、浅利香津代さん演じる、岩藤という、敵役女中さんのバトルといったストーリーになっていきます。

岩藤にいじめられた尾上が自殺する前に泣いてるところなんて、こっちも涙涙・・・・・・

その岩藤が尾上をいじめた挙句、草履を投げるところなんて、またカッコいい。

ぼとっ

と、投げるというわけでもなく、落とすようなあの草履。
ああ。ああ・・・
悪役の華、というんでしょうか。憎らしいのに、美しい・・・

ストーリーは女版忠臣蔵、ですかね。
敵役の岩藤は悪役だから目立つし、本当にすごく素敵でした。
ですが、いじめられ抜かれる、良い人で耐えきれずに死んでしまう尾上という役は、非常に華やかな悪役に対して、耐えながら注目を集める。
ああいった役で一身に涙を誘うというのは大変なことなんだろうなあ・・・と、思いっきり泣きながら、思うわけでした。

明日が楽日だそうです。
あー・・・もうちょっと日にちがあったら絶対にもう一回行くんだけどなあ・・・

あと、立ち回りをする奴がカッコよかったなあ。襟をスッと直すだけで、どうしてあんなにカッコいの??



公演のチラシです。

またやってくれないかなー。
絶対行くんだけどなー。
なー。なー。





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