ソプラノ歌手 中川美和のブログ

ソプラノ歌手 中川美和のブログ

三銃士について思うこと。

2009-10-12 21:43:49 | 本のこと
NHKの人形劇で三銃士をやってたので、思わず観てみました。
そうしたら、何か、うずうずしまって・・・色々とブログに書いてしまいました・・・
三銃士の内容をご存知でない方には、面白くないかもしれませんわからない方は、今日のブログは読み飛ばして下さい・・・完全に趣味の話なので。

私、三銃士、結構好きなんですよねー・・・長編苦手な私が徹夜して読んでしまった、数少ない長編小説です。
基本は短編派で。星新一が一番好きな作家だし。根気がないのかな。
だから、たとえば、「大菩薩峠」とかなんて、絶対無理

で、人形劇の三銃士、まだ第一話しか観てないから、色々変わるところも出てくるんでしょうが。

まあ、やっぱり、話変えていますね。こういうのって、まず九割は話変わるんですよね。なんでだろ?
それに、なんてゆーか・・・日本人的ですね・・・なんかどんよりしてるし。だって最初のきっかけが、親の仇、じゃなあ・・・
それに、あのロシュフォールは・・・(←ここ重要)

もう少し、あっけらかーん、とした感じが三銃士は面白いのに。
水滸伝とかもそうですが、ああいう政治との対立がからんだ話を、どんなカラーで描くかってのは一番大事なとこだと思うんですけどねえ。
暗くしようと思えば、いくらでも暗くできるし。そこを明るく描いてるのが、あの話の面白い所だと思うんだけどなあ。痛快、ていう言葉がぴったりな作品だと思うんですよ。ダルタニアンの向こう見ずさとかがさ。

その痛快さが、三銃士を名作にさせている所以だと思うんですけど。
もっとどこか明るいんだなあ、ノリが。

まあ、そこが気に入らないというわけですから、もう見ないですけどね、テレビのは。原作通りやってくれるかな?というのを少し期待してたので、ちょっとさびしいです。
私はやはり、原作のカラーが好きなので。

でも原作が卓越して面白いものって、二次的に作られた作品はなかなかそれを超えることはできないですからねえ。そりゃ、原作を見るのが一番面白いに決まっているし。
二次的な作品作るって、難しいんだろうな、きっと色々。

そのまんまのが良いなら、原作だけ読んでればいいと思われるかもしれませんが!
でもやっぱり、その通りのが作られてるかもしれないから、見てみたいじゃないですか~
人間だものっ。


余談ですが、以前、三銃士をオペラにしたらどうなるか、という話を友人としてて。

たぶん王妃の首飾り事件でしょうねえ、ストーリーの軸になるのは。

ダルタニアンはバリトンが良いなあ、でもロマンスメインだとテノールになりそう・・・
いやいや、ズボン役でメゾとかになったりして。(← これは嫌だなあ・・・)

ポルトスはバス。
アトスはバリトンか、バスかな。
アラミス絶対にテノール。
トレヴィルリシュリューはバス、ロシュフォールはバリトンかな。この辺はまあ、変えられるかなあ・・・
バッキンガム侯爵はテノール。

王妃はリリコソプラノ、
ボナシュウ夫人はレッジェーロ。
まさに「フィガロの結婚」の伯爵夫人とスザンナみたいな感じですね。

ミレディはメゾですね。

あー
絶対ミレディとアトスの重唱とかあるんだろうなあ・・・

きっとミレディはVendetta!(復讐という意味のイタリア語)
とかアリアで叫んでるんだろうな。

男ばっかりで、今書きながら、絶対公演無理だなあ、と思いましたよ・・・
あ、でも何役か兼ねれば良いのかな・・・トレヴィルとかポルトスとか・・・

軽快さを出すためには、やはりロッシーニやモーツァルトあたりに作って頂きたいものです。





 ブログランキングに参加してます。ポチっと!クリックして下さいね~。