人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

現代書道20人展・名古屋展を拝見して

2019-02-28 14:27:18 | 篆刻



今年も現代書道20人展が名古屋・松坂屋美術館で開催中です。

出品者も漢字・仮名・篆刻など現代書壇を代表する方ばかりです。
芸術院会員2名の内おひとりが新井光風氏で「全国戦没者の霊」の標柱も揮毫されています。
また、土橋靖子氏の外祖父が有名な日比野五鳳氏です。

現代書道20人展の見どころは連続して出品されている方の今年の作風、そして新規に出品されて
いる方の作風は、と比較して鑑賞する愉しみです。
篆刻では河野隆氏が急逝され、代わって今回から綿引滔天氏が出品されています。

最高齢の方は杭迫栢樹氏で今年85歳、最年少が篆刻家・綿引滔天氏で今年58歳、
平均年齢は約74歳、この道一筋の大家ばかりです。

その杭迫栢樹氏はホームページも開設されていて、ご興味あればご覧ください。

作品展では出品者それぞれの方のコメントも付記されていて、作品に懸ける想いが記載されており
さすが日本を代表する書家、と興味深いです。
例えば井茂圭洞氏は(心臓の鼓動の軌跡、呼吸の形象化を狙って)
杭迫栢樹氏は(良知と知行合一)
他にも(古典を重視し緻密ながらも勁くて華やかな表現を)
など、コメントにも刺激を受けました。

出品者の方は僧職にあるお方や教職を経てとか、父親や祖父も書家だったり、また縁あって若いときから
書道一筋など何十年にも亘り研鑽されている方ばかり。

何事もその道一筋の方は素人の趣味生活とは月とスッポン。

長年出品されている方の作品の傾向を拝見していますと、作品表現の変遷も感じられて
先生方のお気持ちの変化を反映している如くです。

篆刻2先生の作風を拝見しますと師匠の故・梅舒適先生と故・小林斗盦先生の2大巨匠の
流れを思い出します。

落款印も拝見しましたが、小生の好みから申せば新井光風氏のは素晴らしいです。

印の押し方も個性が出ており、またご自分で落款印を制作されているような印もあるのでは、
と推測しました。

おひとり4点程度の出品で、鑑賞していて楽しい雰囲気です。

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