人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

書道作品の制作時間と審査

2018-11-28 16:41:09 | 篆刻


第70回・毎日書道展の中部展を拝見いたしました。

公募・会友・会員以上の役員合わせて約32,000点もの出品だそうです。
一般的な評判としては読売書法展が伝統重視、毎日展は近代書道を目指しているといわれています。

会場に入りますと出品者の作品に込めて熱情が伝わってきます。

文字数が21文字以上の漢字部1類、文字数が3~20文字の漢字作品が漢字部Ⅱ類、かな部Ⅰ類、かな類Ⅱ類、近代詩文書部、
大字書部、篆刻部、刻字部、前衛書部と圧倒的な作品群。

出品者の方は師匠の指導を受けながら何十枚と書作されていることでしょう。

毎日書道展は鑑賞ガイドも受付で配布されていて親切な印象を受けました。

ただ残念なことに中央の方の作品が中部では展示が少なく、地方展のローカル性を感じることです。
日頃、目にすることのない幹部の方の作品もぜひ拝見したいところです。

特別展示で日本人に人気の高い呉昌碩などの展示コーナーもあります。

多少ビックリしましたのは、制作の方は何十時間も懸けて制作されると想像されますが、審査時間は僅か1~3秒とは!
審査員の先生方の講評が毎日新聞に掲載されていますが、この記事をご覧になった出品者のお気持ちはどうなんでしょう。

ほんの数秒で入選、入賞、落選が決まるとは・・・
(入賞できない方や落選の方でも気落ちすることは不要かも、と思ったりして)
でも審査員の先生方にすれば限られた時間で多数の作品を審査しなければならないご苦労もあり、悩ましいところです。

最終的には自分で如何に納得できる作品を作れるのか、と村上三島先生の言葉もありますが。

新聞のフォントサイズ・昔と今

2018-11-26 21:21:11 | 篆刻




家内・実家の室内整理を頼まれ、埃まみれになりながら手伝う羽目に。

整理ダンスなどの引き出しには新聞紙を敷いて衣類などを入れる習慣があると思います。
長い間、整理なんてしていなかったのでしょう。
昭和7年の新聞が出てきてびっくり。
87年前の新聞です。

内容は兎に角もフォントに注目。
現在の新聞のフォントよりも小さなフォントにも「仮名」が打ってあったり。
重要度によってフォントサイズを変更したり、当時は多分、鉛の活字だったと思われますがよくぞ紙面を構成しているなあ、と感嘆します。

パソコンのワードで一般的なフォントである10.5Pとは3.7042mmの大きさだとか。

因みに朝日新聞の現在のフォントサイズは縦は約3.3mm、横は約3.9mmだそうです。
新聞社それぞれ微妙にフォントサイズが違います。
毎日新聞は1段当たり10文字,日本経済新聞は11文字になっています。

新聞でも雑誌でもフォントサイズは時代と共に大きくなっているようです。

因みに木簡・竹簡の写真をご覧いただければ横長文字が確認していただけます。
考えてみれば木簡・竹簡があったからこそ当時の文字の確認ができている、といえそうです。
紙であれば2千年以上前の書類の類は残存の可能性が低いですから。

昔は○○文学全集なんてありましたが、そのフォントサイズの小さなこと。
時々、図書館で手に取りますが頁を開いただけで現在の小生の視力ではお手上げです。




まさに絶景かな、絶景かな

2018-11-21 17:11:25 | 日記


岐阜県海津市に所在する臥竜山・行基寺は城郭風の伽藍で山城の如くです。
分かりやすく申せば養老山地の中腹に位置します。

一歩足を踏み入れればそこは都会の喧騒からは別世界です。

その行基寺からの眺望は100点満点で120点、遠く離れた名古屋駅前のビル群も手に取るよう、
稲沢市の三菱エレベータービルも一宮138タワーも望むことができます。
(写真では確認できませんが)

そして静寂な世界、行き届いた枯山水の庭の手入れにも感嘆!

元々は今から1300年ほど前に行基菩薩が建立、その後結城友定により焼失、18世紀初頭に松平家の菩提寺として
再建されたそうです。

写真の藩主の間で宿泊を許されたら、さぞかし気分も最高でしょう。

訪れる人影もなく、閑散としていますが若い女性が受付に居られました。
(本堂から回廊しての拝観は400円。山門から本堂に至る庭園などは無料)
廊下の一部は漆塗でピカピカ。

歴史を感じるお寺で、山城の如くの証明は槍が掛かっていることからも分かります。

世の中、PRの時代、一般的にはあまり知られていませんが思索に耽るにも絶好の場所です。

国道から入る道は2本ありますが、1本は車1台がギリギリ、もう1本はやや広いですが
舗装はやや粗く、急坂です。

近くの「水晶の湯」とセットがご推奨です。

「単身力」を身に付ける・・・

2018-11-19 19:07:42 | 日記


結婚当初と異なり、あれから数十年すっかり発言力は家内へ。

「何しろ奥様の手の平で踊っているんだから!」
「何言ってるの、口先だけでしょう!」

年齢を重ね、結婚しても持ち続けた方が良いのが「単身力」
この「単身力」ということば、図書館で拾い読みしていたときに見つけ、
誰が書いておられたのか思い出せずですが。

「単身力」は体調が維持されているなどの一定の条件が付くと思いますが
一人で何でもこなすよう努める、
経済的にも家内から独立している、
(臨時出費で家内に交渉するは煩わしく自分だけのストックを持つ)
独りの自由さ、
思想的にも家内から影響されず自分の主張を持つ、
感情的にも家内やほかの人に頼らない、
より快適なライフスタイルを目指し、そのため努力を惜しまない、

身近な点では、身に付けるものは全て自己管理。
季節ごとの入れ替えも自分でする(当然のことで、ここに記載するまでないですが)

逆に家内に影響力を持ち続けるためには、何か申すことや提案があれば
突然に結論を言い出さず、ご飯の炊き方と一緒で最初はチョロチョロ、
ボクシングの如くジャブをほんの少し、いきなり富士山頂上には登頂できません。
多少根気が必要ですが(急がば回れ)で。

一般論ですが女性は「情」に弱く、男性は「理」に傾きがちですが、
そのバランスがポイントのようです。

ゴルフの距離感と一緒、家内と距離感を把握することはとても大切な気がいたします。
数十年の修行!?で何となく・・・自然にできるようになって、ヤレヤレ。




篆刻と太陽光

2018-11-15 10:28:00 | 篆刻


写真は1cm四方の落款印で、制作途中のものです。

年齢を重ねれば視力は下がることはあっても上がることはございません。

制作中は眼鏡の上に更に拡大眼鏡(ハズキルーペではございません)を懸けてになります。
しかし、こうした極めて小さな印は蛍光灯(LEDでも)の下では非常に見難く、今日のような
快晴で陽光を浴びて制作しないと、繊細な線質作品は出来ません。(小生の場合)

正確な情報ではありませんが、真夏の直射日光の光量を約10万ルクスとして、蛍光灯は
約500ルクス程度とか。
晴天の窓際の光量が約1万ルクスとしても、蛍光灯とは比較になりません。

太陽光の凄い力は野菜作りだけでなく、こうした篆刻制作作業でも有難さが身に沁みます。
夜間に小さな落款印制作は極めて難しい条件になります。

篆刻作品作りでは1cm四方から公募展などでは6~7cm四方の石材を使用しますが、
小生の腕では最小の印材で8mm四方までが限界で、それ以下はとてもとても作れません。

大きな印材は大きめの刀でザクザク刻れますが、小さな印は精神集中しないと作ることは
極めて難しいです。

現在、落款印を纏めて10ケ(顆)程度を集中して制作していますが・・ツカレマス