昨日の(続)その2です。
篆刻の部の数点のご紹介のみで恐縮ですが。
第1室の風景です
幹部作品メインで観覧の人も多いです
創立90周年記念賞・受賞作品
下の写真は幹部の方(一部の)の作品です。
釋文の解読は小生ではとても無理で諦めました
今回、見学して書道作品には釈文が省略されていて内容を理解するには難渋します。
解読できなくても、それは極く普通のようです。
出品者みなさんは展示作品をどのような鑑賞ポイントで見学されているかお聞きしたいものです。
書道家の大家、故・村上三島氏は著書「良寛とこれからの書」で書作品について
「展覧会にたくさん書が並んでいますが、書いている人間はみんなわかって書いているんではない。
困ったものです。」(村上三島「良寛とこれからの書」春秋社 1995年発行)
この著書は約30年前の発行で当時と状況はほとんど変化はなさそうです。
書の幹部クラスの方でどれほどの方が他の人の作品を読めるのか聞いてみたい、と村上氏は。
篆刻の釈文様式は中國由来であり、使用文字が漢字だけですので中国人なら理解できそうです。
篆刻の詳しい釈文はご本人は勿論分かって書いておられる。
篆刻の釈文は想像しますのに作品を作った経緯を自分の記録のために記されているのかも知れません。
中日書道展は篆刻を中心に20数年前から見てきましたが、一般論として年齢を重ね高齢化と共に
殆どの方は作風にかなりの変化が見られます。
長年に亘る研鑽の積み重ねをしても気力・体力の変化などは人間にとって避けて通れない道のようです。
中日書道展は全国規模の書道展ではありませんが地方としては会員数も多く、一定の存在を有しています。
会員の多くは女性会員で、会員数のキープが関係者の苦労になっているようです。
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