(ウイキペデイアから)
書道を嗜む方なら先刻ご存知の王羲之(AC303~361?)です。
書聖といわれ、曲水の宴でも有名ですが鵞鳥(ガチョウ)を非常に愛したことでも有名です。
「臨書をするならまず蘭亭序ですよ」
と家内も先生からアドバイスされたそうです。
王羲之を更に知りたい方は「ユーチューブ」→「東京国立博物館 王羲之」で検索ください。
台東区書道博物館 中村氏の解説が視聴できます。
では篆刻の祖と問われて初心者の方で即答できる方は凄い!と思います。
小生はうろ覚えでしたので、ブログに記せばしっかりインプットできると復習を兼ねてのブログです。
まず、文彭(ぶんぼう・1498~1573)は石川九楊氏著書によれば「飲まず、打たず、買わず、そして長寿」の文徴明
の長子と生まれ、篆刻の祖といわれ詩書画も有名とされています。
何震(かしん・1535?~1604?)は文彭に学び、篆刻の徽派(きは)の祖といわれています。
徽派というのは安徽省出身者が主です。
参考文献によれば明の時代に篆刻に適した石材が発見され、紙の発達もあってその後、文人の嗜みとして
篆刻が発展したと言われています。
大雑把に申せば古代中国では殷の時代から身分を証明する官印や封緘印など、芸術とは関係ない
印が主でしたが明の時代から印を楽しむ、いわゆる篆刻の歴史がスタートです。
という訳で書道には王羲之という超・ビックネームが知られていますが、篆刻では「篆聖」というような
言葉はなく、「古璽(じ)(*ここでは戦国以前の古文印を指します)に学ぶ」とか「漢印に学ぶ」とか
紀元前以前の無名の職人仕事の刻印に制作のヒントが隠されているようです。
(*一般人と地位のあるひとの印では呼び方も変わります)
印材にご興味あれば今月1月27日~2月4日名古屋・松坂屋にて現代書道20人展が開催され、
篆刻家の尾崎氏と綿引氏のお二人の作品と印材が同時に展示されます。