「夏宮」とは

2022-07-29 07:53:12 | 日記


某・新聞広告に
某・料亭「夏宮~松茸と鱧~」(8月1日から、と)
夏のおすすめメニューが掲載されていました。

この盛夏の真っ最中にマッタケ!
ちょっと驚きますね。
時代は大きく動いています。
価値観もそれぞれの分野で変革が起きています。
貧しかった昭和の時代から、平成、令和と世の中、大変革です。
今は飽食の時代、一流料亭でも消費者に新しい提案としての
メニュー作りが大変と思われます。

松茸といえば思い出すのは土瓶蒸しです。
焼き松茸もありますが、そんな贅沢は夢物語でしょう。
土瓶蒸しと申せば日本酒の熱燗です。
それが8月にマッタケとは・・・

マッタケも国内産を店頭で見かけることはめったに
ありません。
デパートでの贈答品や料亭での使用が多そうです。
輸入品は主に中国、カナダ、米国、トルコ、メキシコ、
ブータンなどからのようです。
海外からの輸入品は航空便では、と予想していますが
どうなんでしょう。
何しろ「匂い」がいのちですから。

初ものの 松茸飯を 仏壇に

松茸や 値を確かめて それっきり

松茸の 傘うつくしき 荒目籠  

(以上・引用)季語は秋

ところで「夏宮」とはどんな意味か興味ありますね。
漢和大字典にも掲載なく、造語でしょうか。

写真は引用です。

石川 忠久先生がご逝去

2022-07-28 13:41:23 | 篆刻


元・二松学舎大学学長で漢詩の大家・石川忠久先生が
ご逝去されました。

小生が先生のことを知ったのは偶然です。
篆刻教室へ入会したのが2001年初冬のころです。
当時は月に2回、教室がありその都度、随意という
自分の好きな熟語(2文字~4文字程度)を撰文し
篆刻作品にしていました。

ご存知のように法政大学出版局発行の
新・墨場必携という便利な図書があり
季語篇、格言、政治、修養、風雅、絶句選など
掲載されていますが、余りにも安易過ぎて面白く
ありません。

そこでNHKカルチャーアワー・ラジオ第二放送の
漢詩への誘いを聞いておりました。
その講師が石川忠久先生です。
テキストの紹介文によれば漢詩の放送は2003年で
19年目と記載されていますので、長寿番組といえそうです。
その番組も2007年頃から宇野直人先生にバトンタッチされて
います。(現在は存じません)

漢詩は難解な言葉も多く、小生には理解はとても難しくて
ざっと聞き流すような不真面目な受講でした。
でも朗々たる中国語での詠じられるお声はとても
ふくよかな気分になりました。

お陰で篆刻作品の撰文には漢詩からさせてもらう
こともあり懐かしい思い出です。
石川忠久先生の肉声を直接お聞きしたのはたった1回です。

現代の中国とは全く別の世界ですが、古代中国文化からの
影響は脈々と現在も受け継がれているようです。
現代の政治家で漢籍に詳しい方はあまり耳にして
おりませんが。
にんげんという生き物の考え方、智慧などは漢籍に
全て包含されているようです。


医者の選び方

2022-07-26 17:47:52 | 日記


小生の如き年齢になりますと、健康な状態、やや健康な状態、
やや不調、突然の不調など予想しない状態になることが
あります。

一般的には「かかりつけの医者」に診察を依頼しますが
かかりつけの医者にも専門分野があり、診断不可能な
事態も予想されます。

例えば、内科でも専門分野が
呼吸器、循環器、消化器、神経内科、血液内科など
いろいろあり、かかりつけの医者はどれが専門なのか
情報入手には一般的には無関心です。

小生も過去、健康診断で発見できなかった箇所が
その健康診断直後に不具合になったことがあり、
かかりつけ医者の限界を感じました。

体の不調の程度は本人しか分かりません。

医者を選ぶのも治療のひとつと申します。
あまり過度に町医者を全面的に信用でなく
設備の整った大病院の診察も必要と思っている
最近です。

それにしても、知人の方々に町医者の選び方を
伺いますと
「あそこの先生はとても親切で優しくて」
という患者への対応がいい、という観点から
選ばれていることに気がつきます。
医者の腕前の評価は難しいということでしょうか。

それにしても酷暑の季節、体調管理には十分に
注意したいものです。


枝豆・家庭菜園

2022-07-24 19:20:15 | 家庭菜園


「取りあえずビールと枝豆を持ってきて!」
居酒屋などへ参りますと、まずはこんな会話から。

ビールにしても冷酒にしても焼酎にしても
おつまみには枝豆がピッタリです。
枝豆は雑談しながら手で少しづつ摘みながら、という
風景がいいのでしょう。
冷奴などであれば人数分の注文ですが、枝豆は3~4人に
一皿とかいう具合で枝豆をひとつづつ手に取ってはビールを
飲み、雑談が弾みます。

それにしても市販の冷凍・枝豆の味はもうひとつですね。
どこのメーカーでも同じで、莢の膨らみ加減も
よろしくないです。

小生の栽培体験談です。
まだ気温のやや低い4月13日に種蒔きし、7月20日過ぎから
収獲しました。
種蒔き後、約100日で収穫になります。
まず最初は1m四方程度の広さにビニールで覆い、ポットでの
種蒔きです。
水分が多いとタネは腐りやすいですので、手で触れてほんのり
湿り気を感じる程度の水分です。
1週間程度で芽がでてきます。
その後、5cm~10cm程度の苗を畝に植え付けます。
カラスなどの鳥類被害防止のため、2リットルのPETボトルを
カットして保護剤として使用します。

こうしたやや寒い時の種蒔きをすれば害虫被害も
防止できるとのことです。
確かに薬剤を一切使用せずに害虫被害はほぼゼロでした。

収穫後は通常通り茹でて、ビニール袋に小分けして
冷凍します。

今年の豆名月は10月8日だそうです。
十三夜ともいうそうですが。

酷暑の中で高校野球の予選が始まり、甲子園での
決勝の頃はほんの少し秋の気配です。
ということは約1ケ月先ということですが。

市販の冷凍枝豆は外国産がほとんどです。
国内産の冷凍品はコスト的に難しいのでしょうか。



千字文 (その13)

2022-07-23 19:05:01 | 篆刻


この頭だけの佛頭は数年前、韓国へ参りました折に
購入したものですが、4面の佛頭で珍しいです。
詳細は存じませんが、この21日の東寺の骨董市にも
別々の店で販売されていました。



行ったことはありませんが韓国・ソウル近郊に
臥牛精舎というところがあり、写真のように
佛頭だけの仏像もあるそうです。
この場所にはインド、ミヤンマー、中国、タイなどの
仏像が約3千体あるとのことですが。
仏教国は少ないですが様々な仏像がそれぞれの国に
収蔵されていて、現代ではネット上でみることが
できる時代になりました。



千字文・中国の徽宗の書です。



千字文・篆刻作品
写真右から

資父事君  父に資(つか)えるように 君主(君)に事(つか)えよ

曰嚴興敬  そこには厳粛さと尊敬の心がある

孝當竭力  父母への孝行には全力を尽くし

忠則盡命  主君への忠義には命をかけて励め

臨深履薄  深淵にのぞむように、また薄氷を踏むように

*「曰」(えつ)の第3画目は右の縦線から離れています

以下は単に引用です。
上記について小生が論じることは全くあり得ません。

論語に
「父母に事(つか)うるに、能(よ)くその力を竭(つ)くす」
孝はすべての行いの基本である、と。

また別の文献には
「哀しきかな父母。我を生みて苦労す」

「孝行息子」などの言葉は今では死語になっているようです。