時々、鰻やさんに参りますが、贔屓の店っていうのは人それぞれと感じます。
「鰻やさんて、あちこちにあるでしょ。
お好みの店ってあるんですか」
という質問をするとします。
「お好み」っていうのは味だったり、雰囲気だったり、値段だったり、交通の便だったり、評判だったり、まあ10人10色ですね。
家内の好みは新幹線、岐阜羽島駅の近くの店です。
好みの味、注文してから配膳までの時間、店員さんの応対、店の雰囲気、自宅からの距離、など総合しての評価です。
支払い時にレジの店員さんに
「このお店は賄い料理って出るんですか」
「ええ、お陰様で出るんですよ、その日によってメニューは変わりますし、時々鰻丼も出るんです」
そうなんだ、この店は店員さんを大事にしているんだ、だから店員さんの応対もテキパキしている、と。
他の店でもレジの店員さんに応対の余裕がありそうなときに時折尋ねてみることがあります。
「昼食を採る時間はないですね、午後3時か4時ごろ自宅からもってきたのをちょっとつまむ程度ですよ。」
「おなかペコペコでお客さんに応対するってイライラするでしょ、大変ですね」
経営者は売上と利益だけに関心があり、従業員を大事にするという発想の店は例外的です。
賄い料理に格別な関心はありませんが、店員さんと3~4秒の会話をする、それだけでもその店の企業風土が
ある程度分かる感じ?とはちょっと大袈裟かもですが。
店員さんの発する言葉は一般的には定まったフレーズだけです。
「ご注文はお決まりになりましたか、承知いたしました、暫くお待ちください、会計で宜しいですか、
お茶をお持ちしました」などフレーズは10例もないほどです。
家内が「ほら、従業員のひとが(こんな質問受けたことないわ、と)笑っているわよ」