自粛するために外出する!

2021-08-30 14:38:21 | 日記


度々の緊急事態宣言で、その言葉に慣れつつあるような風潮です。
しかし多くの方々は生活スタイルを変更しながらひたすら耐えておられると思います。
新聞報道などでは職種によってはテレワークの活用などが進んでいるようです。

当地はかなり田舎でありご近所も高齢者の方が大半でワクチン接種済みであり
しかも若い人と違って声も小さく感染リスクは小さいですが安心はできません。

蔓延防止とか緊急事態宣言で自宅で過ごす時間が増えましたが
TV視聴などの時間はすっかり減りました。
TVの楽しみ方も色々ですが、長時間じっとしているのは体には不適で
屋外の自然を感じながら過ごすのも良いものです。

考えてみますと自分の気力、体力、記憶力などで若い時に比べ恐らく
20~30%程度まで低下していると実感します。
酒量でも二日酔いは無縁となりました。
もうこれで十分です、と体が受けつけません。
幸いに膝の故障などなく歩行には差し支えはありませんが歩行スピードは
超ゆっくりです。
こうした自分の立ち位置から考えてライフスタイルもシンプルにシンプルに、
を目指しています。

良くなった面は強いて申せば短慮が減り、大事なことは熟慮する、そして
熟慮の上、思いついたら即実行です。
次の機会に、と思っても次はいつになるのか不明ですので。
今や時間がとても貴重です。

小生には気分転換と体力維持には畑仕事が最適のようです。
最近、秋ジャガ(デジマ)を植え付けし、ブロッコリーはタネから
育てています。
間もなく、大根のタネまき、続いてニンニクとかホウレン草です。
あと1~2ケ月もすればサツマイモ、そして山芋、里芋の収穫です。

庭の手入れも除草とか剪定仕事があります。

外出がめっきり減りましたので自由時間がかなり増え、読書まがいの
パラパラと本を開くことも増えています。
先般、ブログに記載の如く読書をしても翌日にはすっかり内容の
記憶は薄れ忘却の彼方へ、という塩梅ですが。
畳の上に寝転んでページを開くのは本当にリラックスできます。
そして、うつらうつらと夢の中へ!
読書用の枕を購入しクッション代わりに利用したりしています。

本は図書館でも時々借りますが、本屋さんにも参ります。
自粛中のため自宅で過ごす訳ですが、本を買うためには出かけなければ
なりません。
また、最近はどんな本が並んでいるのかを眺めるのもストレス解消に
なります。
本屋さんは会話もなく密ではありませんが時間帯と曜日に注意します。
スーパー内の本屋さんのせいなのかマンガ本のウエイトが急拡大しています。
アマゾン利用もできますがリアル店舗の良さもあります。



網戸の外からの開閉に不便を感じていましたのでホームセンターで
金具と瞬間接着剤で工夫しました。
経費約100円なり。

作品作りはもう少し涼しくなってから、と先送りです。

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尾州(主に愛知県一宮市)のテキスタルの今

2021-08-29 14:45:09 | 日記


愛知県一宮市、津島市、稲沢市、江南市、岐阜県羽島市など尾張西部から
岐阜県西濃エリアが「尾州」と呼ばれています。
主たる製品は羊毛製品で他には羊毛と合成繊維の混紡とか合成繊維100%とか
その混紡とか様々な繊維製品の一大産地になっています。

衣料品の場合、ユニクロなどの台頭によりテキスタイルのスタンダード感覚が
すっかり変貌しました。
価値観の変化です。
身に付ける物よりスマホなどにお金を掛ける時代になっています。
しかもカジュアル製品は90数%が輸入品で占められています。

繊維別の用途では合成繊維は衣料用向けは3割程度で、産業用などが大半です。
例えば車用にはカーシート、天井材、シートベルと、エアバックなど
多岐に亘っています。
他にも建築資材など合成繊維の用途は拡大しています。
片や、尾州で得意な羊毛製品などは主に衣料用です。
しかしコロナの影響でテレワークも増え、スーツなどの需要は激減です。
オリンピックなどで活躍するスポーツ衣料は合成繊維がメインであり
尾州は不得意です。

こうした厳しい状況下で産地は試行錯誤しながら新製品の開発にしのぎを
削っていますが、その商品の特徴を生かす場が少ないようです。
ここ数年の主要アパレルや百貨店の苦戦が現状を語っています。

8月26日~30日、一宮名鉄百貨店で
岐セン、ササキセルム、レインボー、など9社が試作品などを出品し
「布の市」開催中です。
新しい素材の開発の成果を見ることができます。
ファッション関係の生徒たちも来てくれるといいのですが。

生地素材の切り売りですので縫製加工などを習熟していないと
利用できませんが、素晴らしい生地を見ていてつい、買ってしまいました。
メガネケースなどの制作を委託するつもりです。

苦心惨憺して制作した素材が脚光を浴びる機会が少ないのは残念です。
日本のモノづくりの危機を感じる日でした。
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20年後の予測

2021-08-25 12:43:03 | 日記


20年後は残念ながら黄泉の世界で地獄か天国で、まあどちらでもいいですが。

2021年から20年後ではありません。
2000年発行の「どうする?どうなる?私たちの21世紀」
文芸春秋臨時増刊号です。
20年保存版になっており、本箱の片隅に眠っておりました。

予想でかなり正確だったのは出井伸之氏(ソニーCEO)です。

「世界はデジタル・ネットワーク革命の真っただ中にいる。
 衰退をのがれるためには、あらゆる組織が自己変革を求め
 られている。

 現在進行している変化がある日突然、これまでと異なったルールで
 競技をを行うことが求められるような不連続な性質を持っている。

 変化の速度があまりにも速いために、大変に短い時間での環境適応が
 求められている」

「第一段階は新興ネット企業(サイバー企業)が誕生し、既存の
 ビジネス秩序への挑戦が起きたこと。
 第二段階はリアル企業のサイバー企業への逆襲である。
 リアル・ビジネスとサイバー・ビジネスがお互いを補強しあい、
 新たなビジネス展開をめざす、リアルとサイバーの融合の時代が
 訪れる」

(以下略、当時のソニーの売上高は約7兆円)

また、サミュエル・ハンチントン(ハーバード大学教授)は
「今後、日本は抜本的な変化がなければ役割は減少し、アジアで
リーダーシップをとれない。
 
国家主権という伝統的な概念は徐々に力を失い、環境・人権・
戦争犯罪・民族紛争・貧困などの問題は全ての国にとって不安のもとで
あり、世界規模で取り組まねばならない。」

2000年初頭にアメリカでアップル、フェイスブック、アマゾンなどの
台頭や中国が米国と覇権を争うまでの存在感を予想したひとはいたので
しょうか。

小生がアマゾンで購入し始めたのは11年前、当時はアマゾンの知名度、
信用度は未知数でした。
アマゾンでの購入を話題にすると
「パスワードなど漏れる心配はないの?
 大丈夫かナ」
色々調べてみて信頼性があり、リアル店舗にない商品もあって、しかも
品数が豊富なため取引開始となりました。
リアル店舗でも勿論、耐久消費財など適宜利用させてもらっています。

現在は様々な情報が溢れていて、それらを拾い読みするだけでも
ビジネス世界だけでなく全ての分野でドッグイヤー以上のスピードの変化に
小生のような隠遁生活でも肌で感じる時代となりました。

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般若心経 第47節 説般若波羅蜜多咒

2021-08-20 17:10:41 | 篆刻


「おもしろうて やがて悲しき 鵜飼かな」

ご存知のように芭蕉のとても有名な句です。
長良川鵜飼は全国的にも最も有名で夏の風物詩です。
篝火に照らされて漆黒の闇の中で眺めるのは幻想的です。
残念ながらコロナの影響で9月12日まで中止となりました。

日本画家・川合玉堂は若い時、数年岐阜に住んでいましたので
鵜飼を題材と作品が数点あります。



「説般若波羅蜜多咒」

「咒」(シュウ)(ジュ)(シュ)
 願いがかなうように神仏に求める、意と字書に記載されています。
 作品は「呪」でつくります。
 般若心経は尊いお経ですので真摯に制作しています。
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立花隆氏を悼む

2021-08-18 20:16:55 | 日記




今年4月30日に立花隆氏(本名・橘隆志)がご逝去され、
とても、非常に残念な気持ちです。

ジャーナリスト、評論家、ノンフィクション作家で好奇心最大級の
お方でした。
ひとつのジャンル調査には最低関係図書100冊を読むという徹底ぶりです。
環境・宇宙・政治・生命・哲学・医療・経済・臨死体験など多岐に亘り
著作を残しておられます。
こうした知の巨人は不世出の如くです。

小生は多分数十万人おられるであろう読者の中であまり熱心とはいえない
ひとりに過ぎませんが。

偶々、氏の処女作である「エコロジー的思考のすすめ」
氏が31歳(1971年)のときの著作が手元にあり再読しました。
25年前に購入、文庫本としての出版です。

最近でこそ環境問題が脚光を浴びつつありますが、同氏は既に
今から50年前に地球環境問題に警鐘を鳴らしておられます。

「人類は進歩と繁栄を謳歌しながら滅亡の渕に向かって行進している」

「今後は異質の思考様式、生態学的思考が必要」

「自然の営みには無駄なものはない。
 一見無駄にみえるのも実は無駄ではない。
 一方、人間は企業活動などでもムダを排除しつつあるようだが、
 実際は自然界には数量化できない要素が満ち満ちている」

「過密になると様々な障害が起きる。
 動物でも一緒で縄張り争いが発生する」
 (国同士の争いも)

「動物集団には生存に適した密度があり、個体数がそれ以上なるのも
 それ以下になるのもよくない。
 過密社会では人間でも動物でもホモが増える」

「プラステイックは優れた性能があるが、腐らない。
 プラステイックの弊害は自然界に大きな影響を及ぼす。
 自然の還元者は微生物(ウイルス・バクテリア・カビ・アメーバ・
 土壌ダニなど)と小動物(ミミズなど)である。
 その還元者のチカラにも限界がある」

(1970年のころ、全世界のプラスチック生産量は2,700万トン、
 2019年で3億6千万トンに。
 日本は420万トンから1千万トンに増加)

プラステイックといっても水道管などインフラ用から自動車、家電などに
使用される樹脂など汎用樹脂、高機能樹脂など幅広く製造されています。
PETボトルなどは身近な存在です。

いずれも有限の石油製品であり、廃棄されるプラステイックゴミは焼却場での
処分のみならず最終処分場で埋め立てられています。
問題はプラステイックゴミなどによる生態系への影響と思われます。


同氏はほぼ同年代のお方でご逝去は感慨ひとしおです。
読了して考えましたのは身近な問題を見直してできることから
実行すべき、と。

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