人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

岐阜女子大学の交流書展

2018-11-03 19:41:16 | 書道





岐阜女子大学・中国美術学院、姉妹校提携30周年記念展・書展がこの11月7日(水)まで
「ぎふメデイアコスモス みんなのギャラリー」(旧・岐阜市立図書館が新築移転)電話058-265-4101
で開催中です。

教師作品や両国学生、卒業生の多彩な大作作品が並んでいます。
中国美術学院教師作品は10点、岐阜女子大学教師作品は6点、学生は中国からは約80人ほど、
岐阜女子大からは約60人が出品されています。

こうした若い世代の交流展は貴重です。

作品写真は左と中は中国学生、右は岐阜女子大学生の作品です。
中国では書道では現在使用されている簡体字は使用されず、ご覧の通りです。
金文作品もあり、楷書体・篆書体も結構多く、草書体は少なかった印象です。
楷書体は作品にするのに結構難しいと思われますが。
片や、岐阜女子大学生は女性らしい草書体が多い印象でした。

印象的には中国の学生は基礎的学習に重点を置いているように感じられ、古典重視の作品が
主です。
日本の学生は表現力重視のようで、書作の発表ともいえそうです。

作品を拝見して感じますことは、中国は漢字という文字の発祥の地であり、書道も生活に根付いて密着
しているようです。
一方、日本は書道というのは教養または趣味の世界なようになっています。
一般市民が墨と筆を使って書くというシーンは極めて珍しくなりました。
こうした中国の書と日本の書の違いというのは日頃の生活習慣にあるのではないでしょうか。

以前、中国に参りました折、公園内で老人がバケツに水を入れ、大きな筆でアスファルト上で文字を
書いている姿を見て、(これが中国なんだ)と思いました。

今回、拝見して岐阜女子大学の学生さんの日頃の研鑽ぶりが伺えました。

因みに中国美術学院の学生数は約1万人、専任教員は670人、書道・中国画、彫刻、建築学など21学部
あるとH.P.に記載されています。

岐阜女子大学学生さんはご自分の落款印をお持ちでない方もあり、ちょっぴり残念でした。

写真右は図書館内の風景です。