川上哲治氏(1920~2013)については我々年代の人しか知らないかもしれません。
選手として、引退後は監督として読売ジャイアンツの黄金時代を築いた方です。
同氏は現役引退後、昭和33年ごろ岐阜県美濃加茂市の正眼寺で修行されています。
また星野仙一氏(1947~2018)も修行されたとのことです。
以前から関心を持ちつつも参拝の機会もなかったのですが、やっと昨日7月23日に
訪れることができました。
場所は岐阜県美濃加茂市で臨済宗妙心寺派です。
さすが厳粛な雰囲気ですが境内は比較的明るい雰囲気でした。
伺いましたら現在、同寺では9人の方が修行中とのことです。
(ここで川上氏も星野氏も修行されたんだ)
考えてみますとプロ野球の日々厳しい戦いに挑む選手、監督の鍛錬振りやストレスは
想像もできません。
プロ野球は勝負の世界、1日1日が戦いであり1年間の成績やスポンサー、ファンとの関係、
チーム内の人間関係、マスコミとの関わり方など難問山積です。
最近では球団として稼ぐチカラも要求されています。
方や企業では社会的責任や経営方針、社員、株主との関係などプロ野球の世界とは
水と油ほどの違いでしょうがひとことで申すことはできません。
勝負の世界では勝者と敗者では天と地の違い程で、それによってその立場の違いは歴然です。
企業では最近でこそ流れが変わってきていますが、昭和の時代は会社の歩みと共に
人生を歩む、というのが一般的でした。
参拝後の気持ちは時間差はありますが川上哲治氏と同じ境内で同じような雰囲気で、
同じような静謐な世界を味わう、というちょっとした感慨がありました。
時代は変わっても心のよりどころを求めるのはIT時代でも恐らく変わらないことでしょう。