人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

愛知県瀬戸は「招き猫」で活性化

2019-09-28 18:50:35 | 日記








錆びついた感性に今の時代を感じる刺激を受けました。
陶器で有名な愛知県瀬戸市。

瀬戸は6古窯のひとつですが今ではブランド別では有田焼、久谷焼、益子焼、信楽焼、美濃焼、備前焼、萩焼などの
後塵を拝しています。
焼き物も食卓用だけでなく、タイル、セラミック、ノベルテイなど分野は様々ですが、全体的に瀬戸の地位は
下がってきているようです。

家計調査では食卓用陶磁器の購入額は年に約1,200円だそうです。
以前と異なり贈答用はめっきり減少し、自分用に多少高価でも購入する傾向があります。

瀬戸では陶祖加藤民吉を偲ぶせともの祭りと招き猫祭りが2大イベントです。

9月29日は「来る福(クルフク)招き猫の日」記念日だそうでJR,地下鉄、瀬戸電と
乗り継いで出かけました。

何といっても最大のイベントが「にっぽん招き猫100人展」で圧巻でした。
写真撮影禁止ですのでここには過去の大賞20年の作品紹介です。
(チラシから)

会場には人、ひと、ヒト、審査は来場者の投票です。
ひとり当たり3作品を選びますが大勢の来場者が楽しそうに審査しています。
(一部の審査員だと好みで偏りますが来場者の審査はナットクです)

書道展や篆刻作品展などでは来場者もまばらで
(どうやって理解すればいいかしら)
しかし、招き猫の創作は過去の伝統に縛られず、全く自由な表現です。
日頃、篆刻や円空仏彫りをしていますがヒントを得られた気がしています。
斬新な発想が素晴らしく、小生の硬直化した頭脳にズシリと心地よい刺激が襲いました。

焼き物の瀬戸物店では正直、今回は欲しい商品が見当たらず購入を諦めました。
結構肉厚の品が多く、(軽量でセンスの良い品はないかナ)
と探したのですが・・・
展示方法も余白を感じさせる店が今回は発見できず、残念。
勿論、人それぞれ好みが違いますので一概には申せません。

瀬戸のまちを歩き回りましたが、「せともの」に懸ける想い、意気込みはあちらこちらで感じました。
見どころでは
磁祖加藤民吉出生の地・窯神神社・瀬戸染付工芸館・瀬戸蔵ミュージアム・窯垣の小径・新世紀工芸館・
招き猫ミュージアムなど。
更に可愛らしい招き猫専門店もあり、大賑わいです。
昭和の雰囲気が漂う商店街もあり、何となくホッとします。

そして以外なことに坂道も多く、窯元も点在しています。

普段、行く機会のない街を歩くと発見もいろいろあります。




増税前の買い物

2019-09-25 19:35:14 | 日記



消費税8%から10%へ、令和元年10月から一部の例外はあるもののアップします。
マスコミは消費者のインタビューで一部を切り取り
(増税前の消費者の買い物行動が愈々ピークに!)
なんて報道しているところもあります。

思い出せば昭和48年(1973年)第4次中東戦争で原油が高騰。
(およそですが1バレル3.01ドルが5.12ドルへ)
消費者物価指数は23%もアップ。

マスコミ関係者も当時の狂乱物価を経験していない年代層もあり、不安を煽っているかのようです。

ご参考*1バレルは163.7リットル)
    現在の原油価格は約61ドル、当時の何倍でしょうか。

老夫婦の拙宅では買い物も少なく影響は軽微なのか奥方に何の反応もありません。

「増税前に買うものある?」
「何もないわ。上がったら上がったでいいわよ。
 食料品以外で買いたいものもないでしょ。
 むしろ価格表示が税込前の価格が大きく表示され、支払額が小さく表示され、いちいち
 税金を意識させられ不愉快だわ。
 内税にしてもらえたら有難いわ。
 だって支払うのは税込みでしょ。」

「買い置きにビールなんていってるけど、コマーシャルではビールは鮮度とPRしているじゃない。
 矛盾していない?」

「この機会に飲む量を少し減らしらどう!
 健康にもいいわよ」

ごもっともです!
 

篆刻・般若心經の第1節

2019-09-24 15:45:48 | 篆刻



小生のブログの標題に「印を刻り」としています。
篆刻作品・般若心經は1年ほど前に完成していたのですがブログアップに躊躇いがありました。
しかし後期高齢者とされ(恥も人生の内、そろそろいいかナ)と気持ちが傾きました。

般若心經は本文文字数266文字、題字「仏説・・・」12文字を加えると278文字です。
2度刻った作品が多く約1年半で完成しました。

制作の際しては所謂公募展作品と異なり、自己主張の表現を極力抑え淡々と、と心掛けました。
基本的には篆書体で下手でも一生懸命に、と謹刻しました。

既に般若心經は制作されているお方もありますが制作に影響を受けないよう一切参考にしておりません。
作品は朱文(文字部分が朱色)白文(文字部分が白色)と織り交ぜました。

般若心經には様々な解説本がでています。
それらを参考にさせていただき解説文を添えたいと思います。

今回の印は
「佛説摩訶般若波羅蜜多心經」(54節の1)

印材は縦7.7cm、横6.3cm
印面はやや縦長の印です。

「仏説」(仏=釈尊が説いた)
「摩訶」(大いなる)
般若波羅蜜多心經(釈尊による聖なる詩・・・智慧の完成の神髄)

般若心經は本四国88ケ所巡礼の旅で、1ケ寺で本堂と大師堂で読経しますから
176回読経することになり、お陰様で暗誦できるようになりました。

人生の余韻を楽しむ・円空仏制作

2019-09-23 18:24:55 | 円空仏




岐阜県羽島市はご存知の通り、僧・円空の生誕の地とされています。
そうしたゆかりのある土地で9月23日まで円空仏・作品展が開催されました。

静岡県浜松(遠州円空研究会)、荒子木端の会、名古屋円空仏を彫る会、天空会、ほほえみ円空同志会、
岐阜円空彫り同好会、三里円空彫り教室、ニコニコ会の皆様方で(どんな作品が出品されているんだろう)と
拝見に上がりました。

円空仏に忠実に摸刻される方、自己流の木彫を楽しむ方、園芸業者の方で大木に円空仏を
制作されている方、などなど多彩です。

にんげんの心理として少しは自分の力量を認めて欲しい、という表現方法もあります。
「承認欲求」です。

淡々と摸刻に励み、自分を主張されない方もあります。

例えて申せば書道では形臨から入り、意臨、背臨と順番に修行いたしますが円空仏は
天衣無縫、いきなり背臨に入る方もあり、伝統的芸術とは一線を画します。

書道や篆刻は若い時からなさっている方もありますが円空仏は大半の方は人生後半戦から
なさっているケースが多いです。
円空仏を制作されている方は伝統的な仏師と異なり、特に修行もせず仏像彫刻の基礎を
学んでいる方はほとんどありません。

いわば「人生の余韻を楽しむ」

円空仏という仏像を制作したから功徳がある訳でもありません。
禅宗の座禅に似ていて、他のことを考えず、ひたすら仏像を刻す。
 
人生の余禄。
一心不乱に制作すれば見る人の心に響くこともあるようです。

三岸節子制作の肖像画

2019-09-22 19:40:39 | 日記



「相手に気兼ねや気苦労をするのが嫌」(三岸節子記念美術館パンフから)
と肖像画を描くことはほとんどなかったといいます。

その数少ない肖像画作品が三岸節子記念美術館で10月6日まで公開中です。
ここに掲載写真は全て上記パンフからです。

肖像画を拝見していますと三岸節子の性格も何となく分かります。
一気呵成に大胆に描いています。

今後、当分の間は見れないでしょうからご興味あればこの機会にどうぞ・・・

三岸節子記念美術館の広報的ブログになりました。