俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

「ファルコとの出会い」その21

2008年07月05日 06時18分27秒 | 小説『ファルコとの出会い』

「将軍!!」
 なおも引き下がろうとしないペッピーとフォックスの声を、ペパーは片手を上げて制した。
「聞いてくれ。法は絶対だ。ゆえに私は、ファルコ・ランバルディに、みずからベノムに赴くよう命令する」
「そして、スターフォックス。君たちには、ファルコがベノムにたどり着くまで、かれの身柄を預けることとする。ベノムへの道程には、知ってのとおりアンドルフ軍の拠点が数多くあるが、そんなことは関係がない。それらの障害は排除しながら進んでもらう。もしもベノムへ到達する前にファルコが逃亡した場合、今度は君たちを拘束し、裁判にかけなくてはならなくなる。どうだ……ペッピー。これで、満足か?」
「満足、しましたとも」
 ヒゲをこすりながら、ペッピーは笑った。

「まぁあったく、お人よしだよねぇ~!」
 真一文字にむすんでいた口を大きなため息とともに開いて、スリッピーが首をすくめる。
「まだオイラ達、ファルコってのに会ってもいないのにさ~。ソイツがベノムまで行くって言うかどうかも、わからないし。もしも、ベノムまで行くフリして途中で逃げだしたら、オイラ達牢屋行きなんだよ?」
「なァに。逃げ出すような根性のやつなら、しばり上げてでもベノムまで送ってやるわい」
 興奮を抑えようと、ヒゲをやたらといじくりまわし、笑いをかみ殺しながらペッピーが言った。
「そういう根性かどうか、どうやって確かめるんだよ~?」
 口をとがらせてスリッピーが言う。
「スリッピー。そういうことはな」
 ペッピーは、真顔になってスリッピーの目を見つめると、重い声を出す。
「なっ……何?」
「そいつが信頼に足るヤツかどうかはな……目を見れば、わかるもんだ」
「それこそ、当てにならないよ!!」
 スリッピーの悲鳴が、会議室に響きわたった。


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1 コメント

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Unknown (ファルコ好き)
2008-07-05 09:02:19
新作の更新お疲れ様です、シーンの一つ一つを思い浮かべながら読ませて貰ってます自分もヒマなとき頭で話しを考えたりしてます想像程度ですけどじゃあこれからも楽しみにしてますね
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