俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

ニンドリ2011年8月号

2011年06月26日 19時55分31秒 | 日々のつぶやき
 ニンテンドードリーム2011年8月号は、表紙はWii Uと『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』。
 白地に水色の文字で、イラストのリンクも大空を飛んでいるようにすがすがしく見えます。

 E3で発表されたWii U、多数の新作タイトル、そして『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の記事が目立ちますが、ほかにもイナズマイレブンの人気投票やソニック・ザ・ヘッジホッグ生誕20周年記事など見どころが盛りだくさん。

 忘れてはいけないスターフォックスは、SFC『スターフォックス』からDS『スターフォックス コマンド』まで、スターフォックスの歴史を一挙に堪能できる特集記事!! 攻略本にしか書かれていない裏設定なども盛り込んで作られており、スタフォ好きに幸せなため息をもたらしますよ。
 うれしかったのは、最後のページの『歴史の影にピグマあり』。ジェームズの時代から陰で暗躍し、アパロイドに乗っ取られ生身の体を無くしても、しぶとく生き残っている……ピグマはスタフォの裏歴史の象徴かもしれないですね。(いや、アンドルフも忘れてはいけないけど)

 さあ……次号はついに、『スターフォックス64 3D』発売直後だ。
 表紙、特集、攻略と、スタフォ尽くしの紙面が準備されていると、期待しておこう!


 ……。
 『64 3D』公式サイトにアクセスして、もう一度フォックスたちの声を聞いてみた。
 オリジナルと極力雰囲気を似せてはいるけど、やはり皆、別の人なのかな。

 変わるのは仕方ないけど、寂しいな~。なんか、昔から知っていたスターフォックスが遠くへ行ってしまうみたいで……。

 アニメの『ドラえもん』の声優さんが変わるとき、僕はあまり寂しく思わなかったけど、あのとき「変わらないで」と言っていた人の気持ちが今はわかる気がする。自分が大事にしてきた記憶が切り捨てられるみたいで、寂しさを感じずにはいられないんだよね。

『ファルコとの出会い』その55

2011年06月24日 11時58分12秒 | 小説『ファルコとの出会い』

 コーネリア防衛軍会議室での、ペパー将軍との会話。その直後の、留置場でのキャット・モンローとの邂逅。
 アーウィンの整備、そして、半年以上ぶりに3つのプラズマエンジンに灯をともし、ドックから巨体を浮かび上がらせたグレートフォックスの勇姿。
 2日間は慌ただしく、夢のように過ぎた。
 そして今。多島海へとつづく海上で、3機のアーウィンと、ファルコ・ランバルディ駆る機体が、静かなる空中戦を繰り広げている。

「二人とも、聞いてくれ。もう冷却弾だけでは、ヤツを押さえることはできない。ここからは、レーザーを使う」
「フォックス、だが、それは……!!」
「ペッピー、わかってるよ。俺だって、ヤツを殺したくはない。スリッピー!」
「はいっ! エッ!? 何だいフォックス??」
「敵機のシールド出力を分析してくれ。シールドを貫通しないぎりぎりまでレーザー出力を下げて、やつの動きを止めるんだ」

 悪名高き科学者・アンドルフがベノム送りにされ数年が経過したころのことだ。ライラット系の主要な惑星各所に、所属不明の機体が現れるようになったのは。
 突如として姿を現し、物資を根こそぎ奪いとり、かわりに残してゆくのは死体の山。
 見えない影にライラット系じゅうが戦々恐々とした。緊張は平和の生ぬるさを一拭し、コーネリア軍による惑星駐屯が始まってからは忘れられつつあった、自衛と自立の気運が、ふたたび高まってきた。
 その波に乗って急速に普及したのが、シールド発生装置である。これは、機体表面に発生させた電磁スクリーンによって、熱線、爆風、光学兵器、機体を襲うあらゆる攻撃のエネルギーを減衰させる。まずは惑星上の開拓者、惑星間航路の輸送業者、そして遊撃隊員たちがこの装置を買い求め、現在では民間機にまで広まってきていた。
 ファルコの操る機体にも、この装置が取り付けられていることは、もちろん調査で判明している。

 光学兵器によりシールド出力以下の攻撃を受けても、レーザー光はシールドを削り取るだけで、機体にはかすり傷もつかない。
 一見まるで無駄なことのようだが、そうではないのだ。殊に、いまこの状況に至っては……。 

 均衡を失い、ふらふらと漂う機体をどうにか制御しつつ、スリッピーはシールド出力分析システムを立ち上げた。
 大気中に検体めがけて微小の探査球を放出。球はシールドの発する電磁波に誘引され検体に貼り付く。球にはあらかじめ、シールド出力が一定の値を越えたとき破損するように細工してある。
 その「一定の値」は、球ごとに異なる数値が設定されている。ごく低量のシールドで破損する球から、膨大なシールド負荷がかからねば壊れることのない球までを満遍なく放出しているのだ。
 すると・・・検体に吸着した探査球のうち、検体のもつシールドに耐えられない球は破損し、耐えうる球は残る。その残存した探査球からの信号だけがスリッピーのアーウィンに送信され、結果、検体のシールド総量を測定できることになる。

 ファルコの機体に向けて、スリッピーは探査球の群れをばらばらと解き放った。
 猛スピードでフォックス達とやりあっているファルコの機体に、探査球が吸着しおえるまでには数分かかる。ファルコの機体だけではなく、フォックスやペッピーのアーウィンに吸着してしまう探査球もあるだろうから、精度を高めるにはもう二、三回に分けて探査球を放出しなければならない。

 自分を追う二機の青い機体の挙動が変わったことに、ファルコは気づいていた。
 先刻までのように、しゃにむに自分を追い回し、炸裂し機動力を奪う例の弾丸――詳細がわからないのがもどかしいが――それを命中させようとする気配がない。 たしかに敵機からは例の弾丸が発射され、空砲のような音を響かせて破裂する。しかしそれは命中させるというよりは、自分の進路上に発射され、方向転換をやむなくするためのもののように思えた。進路を塞ぎ、自分を逃亡させないようにするかのような、そういう印象。
 (時間稼ぎか)
 ファルコは考える。
 (だが、何のための?) 

「ファルコとの出会い」その54

2011年06月19日 20時08分55秒 | 小説『ファルコとの出会い』

「そのキャットとも、話す必要がありそうだな」
「でも、時間はあるの?」
「うむ。ファルコの機体らしき目撃情報は、コーネリア軍の駐屯基地からいくつか寄せられとる。都市部や幹線航路を避けつつ、東の海を目指しておるようだ」
「網を張るなら、海か」
「やつの機体は速度を上げるためのむちゃなチューニングが施されておるようだが、燃料のことも考えれば常に最高速で飛ばすというわけにもいくまい」
「ファルコが海上へ出るまで、早ければ……」
「あと、三日ってとこかなあ」
「俺たちが追う時間も入れれば、二日だ。その二日で、まずペパー将軍、そしてキャット・モンローに会い、ファルコとその機体についての情報を調べ上げるんだ。それと並行して、アーウィンとプラズマ冷却弾の整備も完了させる。準備が整い次第、東へ出発だ」
 部屋の空気が急激に緊張感を増した気がする。硬くなりかけた筋肉をゆるめるように、フォックスは片手をあげ、もう一方の手でつかむとぐっと伸びをした。
(試練ってのは、無粋だな。こっちの準備が整ってなくたって、おかまいなしにやって来る。まあ、そうでなければ、試練とは言えないか)
「新生スターフォックス、任務第一号、か――」
 任務、という言葉の重みを噛みしめ、フォックスは言った。灰色の体毛の奥で光るこげ茶色の二つの瞳、くりくりとせわしなく動く愛嬌のある二つの瞳。それらを見比べつつ、言うべき言葉を言う。
「これより、ファルコ・ランバルディ捕獲作戦を開始する。たった三人だが、各自、作戦成功に向けて力を尽くしてくれ」
 うおおし!いよ~し!という、気合いのこもった声に、フォックスはうなずき返した、だが。
『残念ナガラ。一ツダケ、誤算ガアルヨウデス』
「わっ! びっくりした~っ!」
 いつのまにか作戦室内に姿を現していたナウスが、スリッピーの背後から電子音声を響かせた。
「ナウス……なんだい、誤算ってのは?」
 すでに見慣れつつある金属製の顔を見つめ、フォックスは聞く。小さな不安の炎が、胸の動悸をわずかに早める。
『タッタ三人デハナク、タッタ四人ト言ッテ欲シイモノデス。私モ数ニ入レテイタダケルナラ』
「なあんだ、そんなことかあ」
 ふ~う、とスリッピーが息をつく。
「いやいや! そんなことで片づけてはいかん。ナウスも、このチームには欠かせない存在だぞ」
『ソウデショウトモ。忘レテモラッテハ、困リマス』
 拗ねた子供としか思えない口ぶりで言う。フォックスはこみ上げてくる笑いをこらえて言った。
「悪かったよ。たった四人だ。ナウス、君も作戦遂行に尽力してくれるか?」
『モチロンデス!』
 表情を変える機能などついていないはずなのに、うって変わって明るい表情と声で答える。全員が、耐え切れずに吹き出した。
 部屋に響く爆笑の渦を、みずからも大笑いしながらフォックスは聞いた。たった四人、という言葉が胸の内で繰り返される。たった四人。けれどこれ以上に信頼でき、共に戦うことのできるたった四人は、この世のどこを探しても、今の自分には見つけられない気がした。

期待以上、ただ・・

2011年06月17日 16時51分51秒 | 『スターフォックス64 3D』(3DS)
 「スターフォックス64 3D」の公式サイトが更新されていた。
 予告画像を見て興奮した。アーウィンが、ランドマスターが、セクターXが、エリア6が・・・!! 思わず手にとって眺めたくなるくらい美しく作りこまれているじゃないか。
 しかも作り物のような感じがしない。宇宙空間も、マクベスの地表も、アクアスの海中も、「本当はこうだったんだ!」と思っちゃう。
 ・・・3DSは実はゲーム機じゃなくて、これを通じてスターフォックスの世界につながっている不思議な道具なんじゃないか? 大げさかな。

 3DSからニンテンドーeショップにアクセスして動画をダウンロードすれば、3Dで見ることもできます。
 正直、期待以上だった。はやく自分で遊びたいです。

 ただ!
 ただ気になるんだけど!
 公式サイトでスターフォックスチーム4人の声が聞けるけど!
 スリッピーの声優さん、変わっていないか? フォックスも何となく違って聞こえるぞ。ペッピーとファルコは変わっていないと思うんだけど。

 き・・気のせいかな??

嬉しい悲鳴

2011年06月13日 01時17分38秒 | 日々のつぶやき
 E3の期間中に明らかになった情報が盛りだくさんで、何から感想を述べたものか。

 Wii Uの、タッチパネルつきのあのコントローラ。あれを見たら、なんか子供のころに遊んでいたボードゲームを思い出した。
 すごろく、オセロ、ダイヤゲーム……。とても任天堂らしい、「お茶の間の娯楽」という印象でした。
 果たしてどんなふうに活用してくれるのかね。楽しみだね。

 ……そういえばWii Uには、ゲームキューブコントローラはつなげないのだろうか。
 仕様にも記載がないから、きっとGCのゲームは遊べないんだろうな。
 ……スターフォックス アサルトが遊べなくなる。Wii U向けにリメイクされないかな。

 「パルテナの鏡」「ルイージマンション2」「スーパーマリオ」「マリオカート」
 3DSにもますますソフトが充実するようだ。この魅力にあらがえず、全国で3DSユーザーが増加するだろう。そして皆、すれちがいの楽しさに気づくことだろう。

 3DSといえば、新色「フレアレッド」が出るんだってね。
 コスモブラックを買ったことを少し後悔してしまった……新しいものっていつも良く見えるんだ。

 どうも今回は、あまり奇抜な道に走らず、任天堂が守るべき王道をいった、という感じかな。
 Wiiがはじめて登場したときの、Wiiスポーツやフィット、ミュージックといった新たな層に訴えかけるソフト群は鳴りをひそめて、一度は聞いたことのあるタイトルばかりが目についた。
 どうしてそうなったのかは知らないけど。
 いや、タイトルだけを聞けば続編ばかりに思えるけれど、その中身は、Wii Uや3DSの機能を使った新たな驚きにあふれているに違いない。
 そう期待しておこう。



 さて。そして。
 任天堂陣営が楽しみすぎて忘れていたが、PSPの後継機も発表されたんだよね。
 何ができるのか気になるな。今までのPSPと何が違うのかな。

E3 2011

2011年06月07日 23時51分19秒 | 日々のつぶやき
 日本時間6月8日午前1時、アメリカはロス・アンゼルスでは、6月7日午前9時か。

 日本にいるともう過ぎ去った一日が、太平洋の向こうではまだこれから始まろうとしているとは……何度考えても、おかしな気持ちになる。
 地球の自転方向に逆らって日付変更線を西から東に越え続ければ、ずっと年を取らないんじゃないの……とか。
 たとえばどこでもドアがあったとして、日本時間6月8日午前1時にドアをくぐってロスアンゼルスに行ったら、過ぎたはずの一日をもう一回生きることができるのかな……とか。
 考えているとわからなくなってきませんか??

 ええと、しかしそれよりも、いまはE3だ!
 任天堂の発表はきょうの午前1時から任天堂ホームページで中継されるぞ。気になって眠れないじゃないか!

 クラブニンテンドーのプラチナ会員特典でもらった、マリオの帽子をかぶって、ワクワクして待つとしようか。
 はた目にはオカシイ人だとしても気にしない! 気にしない!


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 よし! だいたいわかった。
 幸せなため息をつきつつ……寝る。

『ユニコーンの日』

2011年06月07日 20時53分24秒 | SF星間飛行
――すなわち、モビルスーツの手足を任意に動かし、その勢いで姿勢を変えるのがAMBACシステムの原理で、同時代の兵器の中でモビルスーツが一頭地抜きん出るに至った最大の理由のひとつだった。
(『ユニコーンの日(上)』福井晴敏、角川文庫)

 『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の原作、福井晴敏先生の小説を読んでみた。
 まだ序盤だけど、もう面白いや。
 『機動戦士ガンダム』の世界を、考え抜いて作ってることにただ圧倒される。

 嬉しかったのは、冒頭に抜粋した部分。「モビルスーツがなぜ人型をしていなければならないのか」という長年の疑問に答えてくれた。
 ガンダムを知ったのは小学生の頃だけど、一体なぜこれが手足があり、顔まである兵器でなければならないのか、全く納得がいかなかった。現実世界の戦車、戦闘機、戦艦、潜水艦、どれをとってみても、人の形をして二足歩行する、なんてバカバカしいものはない。
 巷にあふれている多くのロボットアニメと同じく、「だって人型のほうがカッコいいじゃん! ロマンじゃん!」という身も蓋もない理由で片付けられるなら、それでよかったのだが。
 どうもガンダムのファン達は、そう言おうとしない。ガンダムはSFだと言い張り、単なるアニメでなく芸術作品であるような言い方をする。
 そこがどうも納得がいかなかった。

 僕はガンダムに難癖つけたいわけではないし、ガンダムが嫌いなわけではないし、むしろ好きかもしれないんだけど……『機動戦士ガンダム』という作品が、そんなにすばらしいものであるならば……「ガンダムはなんで人の形をしているの?」これくらいの疑問には、答えを用意してくれていてもいいはずだ。
 もちろんそれは、実際には嘘でも、でっちあげでもいい。ただ「特に理由なんかありませんよ」というのだけは、勘弁して欲しい――。

 そう思っていたところ、この『ユニコーンの日』のなかで、その回答に出会うことができた。
 さすがは、福井晴敏先生や――!! 言うまでもないが福井先生は『亡国のイージス』『終戦のローレライ』『戦国自衛隊1549』などの著作を持つ大作家です。
 『ユニコーンの日』上下巻を読み通したら、アニメの方も見てみようかな。


 ……ん? 待てよ。
 長年の疑問が氷解したと喜んでいたが。
 宇宙空間でモビルスーツの手足を動かし、作用反作用の法則を利用して機体を制御する。これは納得できるが、しかしモビルスーツは大気圏内でも普通に戦闘しているぞ?
 地上での白兵戦を、わざわざ二本足で歩く兵器で行う利点は何だろう。なんで三本足ではいけないのか。なんで腕が4本とか5本でなくて2本腕なのか?
 ……こうして疑問は尽きないのだった。そしてこんなことを考え続けてしまうということは、僕が既にガンダムの中に取り込まれている証拠なのかもしれませんな。

「ファルコとの出会い」その53

2011年06月06日 20時34分18秒 | 小説『ファルコとの出会い』

「うん。あれならば、パイロットを生命の危険にさらすことなく捕らえることができる」
「あれじゃなくて、プラズマ冷却弾だってば」
「モニタリングの申請を出しておいて正解だったわけだ」
 正規の遊撃隊の装備は、いずれもコーネリア政府の許諾を受けた上で実装される。
 一個のチームが有するに過ぎると判断されたり、安全性が証明されていなかったりした兵装は認可されず、使用することができない。
 例外はある。遊撃隊が独自に開発した装備は、モニタリング申請を提出、許可を受けることで使用可能となり、製造のための資金協力を受けることもできる。同時にその装備の効果のほどを軍部に報告する義務が生じる。
 有効と報告された内からめぼしいものが、コーネリア軍の正式兵装として採用されるのだ。コーネリア一の購読数を誇るケンネル・タイムズ紙からは“お上による技術の吸い上げ”とかんばしくない評価をつけられていたが、これがおのおのの遊撃隊の差別化に一役買い、また資金提供と特許料でチームを潤すことは否めない。
「倉庫には、150発のプラズマ冷却弾がすでに届いてる。こいつをアーウィンに装弾するまでにどれだけ時間がかかるかだが」
「それなら任しといてよ」

「あらかじめ、アーウィンに搭載されてるスマートボムと規格を合わせて作ってるんだ。弾倉のなかを入れ替えれば、それでOKさ」
「よし!」
 フォックスは両手のひらを勢いよく重ね合わせると、ぱちんと軽快な音を立てた。
「なかなかやるもんだ。ちっとは見直したぞ、スリッピー」
「会ってまだそんなに経たないのに、もう見くびられてたの、オイラ? ひで~よな、もう!!」
 つるりと丸いスリッピーのほほが、フーセンのように膨れあがりふたつの球になった。

 ふくれあがるスリッピーと、からかい半分にそれをなだめるペッピー。ふたりを横目で観察しながら、フォックスは資料をさらに読み進める。
 気になる単語が目につき、フォックスは声に出した。
「“FREE AS A BIRD”鳥のように自由に、か」
「何それ?」
「この暴走族どものチーム名のようだな」
「ファルコという男は、どうしてチームを飛び出したんだ?」
「それだ。やつがこのチームの頭であることが判明して、警察はアジトと目される場所を包囲した」
「何か、手がかりは?」
「内部は静まりかえっていた。ビンの破片やがらくただけが床に散らばり、その上を無数の靴あとが踏みちらかしていた。そこらのものを慌てて持ち去ったのだろうな。すでに蛻の殻かと思われたが――一人だけ、残っている者がいた」
 意味深長な響きをもたせ、ペッピーは声をひくめた。
「何者だい? そいつは」
「一人だけ逃げおくれたのじゃない?」
 追求するフォックスの言葉に、スリッピーの脳天気な台詞が重なる。
「重要参考人として、警察は彼女を同行させた。名前は……ええと……」
 がさがさと紙の束をめくり始める。
「彼女、だって……?」
「そうだ、実質チームのナンバー2を務めていたとさ。名は、キャット・モンロー……」

『64 3D』のその先

2011年06月02日 17時25分53秒 | 日々のつぶやき
 『64 3D』もまだ発売されていないタイミングで何なんだけど。
 『64 3D』のその次の『スターフォックス』は制作されているんだろうか。
 もし次のスタフォを世に出すつもりなら、もうすでに企画・制作が進められてるんじゃないだろうか。

 どんなストーリーになるんだろうな? 次回作があるとしたら。
 個人的には『コマンド』をなかった事にはしてほしくないので、その続きのストーリーがいいな。

 と言っても、アマンダがチームの一員になったり、クリスタルが別の銀河で賞金稼ぎになったり、フォックスとファルコがG-0レーサーになったりすると「ええ~?」と思ってしまうから……『コマンド』のラストのいいとこどりしてその後を描けばいいんじゃないだろうか。

 『アサルト』で大破したグレートフォックスを新たに建造、180年に延長されたローンを返済すべく奮闘する話でもいいよ(フォックスは泣きそうだが)。

 だがストーリーより先に考えられるべきは、『スターフォックス』の新作で表現すべきもの、かもしれない。
 スーパーファミコンとスーパーFXチップにより3D空間の表現を実現させた初代『スターフォックス』。さらにニンテンドウ64の性能を得て、演出や操作性を進化させた『64』。そして裸眼立体視による3D表現のさらなる進化を受けて制作された『64 3D』。
 こうして見ると、ハードの進化に伴って、スターフォックスも進化してきたのが分かる。

 そう考えてみると気になるのは、E3で発表されると噂の、Wii後継機。
 この新ハードがいかなる機能を持っているのか。任天堂のことだから、単に映像がよいとか容量が大きいとか、そういう単純な進化の方向へはいっていないんじゃないかという気がする。なにかもっとユニークな。Wiiリモコンで実現した直感的操作をさらに進化させた何かを持っているだろう、と思う。

 完全新作の『スターフォックス』は、Wii後継機の新たな機能を体現したものに……なったらいいな。

 そして、「3Dシューティング」というくくりで進化を続ける一方で、まったく別方向の『スターフォックス』が出てもいいんじゃないか、と思うんだよね。
 スタフォでRPGとか、アドベンチャーとか、『逆転裁判』みたいな推理物とか、スタフォ無双とか、スターフォックス不思議のダンジョンとか、スタフォ格闘(アンドルフブレインを生身で殴る)とか、スターフォックスレーシングとか、スタメカファイト(アーウィンがロボットに変形して闘う)とか、スタぷよ! レオンのレーとか……。

 ちょっとおかしくなってきたのでここで終わるけど。
 何が心配かって、『64 3D』発売後、またスタフォ氷河期が訪れるのではないかってことなんだよなー。

お楽しみはこれからだ

2011年06月02日 16時50分18秒 | 日々のつぶやき
・レイトン教授と奇跡の仮面
・バイオハザード マーセナリーズ 3D
・ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
・スティールダイバー

 ……なんで3DSには欲しいゲームがこんなに出るのだろうか。あまり注目されていないけど『パックマン&ギャラガディメンションズ』というのも気になる。
 今のところ3DSのソフトは『戦国無双 Chronicle』しか持っていないからこれしかできない。『スターフォックス64 3D』の発売まで間があるのでもう一本欲しいところだけど、頭の中で声がする。「サイフの紐を締めろ」と。

 しかし。ここからさらに。
 2011年6月7日ころ、DSiウェアのようにネットを通じて購入できるソフトが、3DSでも購入できるようになるという話。購入できるものには、ゲームボーイソフトも含まれているとか。
 そして6月中旬には、アメリカでゲームの祭典E3が開催される。Wiiの後継機の発表もあるらしいし、他に隠し玉の発表もあるんじゃないかと期待してしまう……。

 3DSは売り上げ的に苦戦していると報じられているけど、魅力が開花するのはここからだと思うんだ。
 嵐は近づいている……と僕は勝手に思っている。

 嬉しいんだけど、金欠病の罹患は避けられないかも……。