俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

レオンの変貌への好意的な解釈

2009年07月27日 21時59分39秒 | 考察
 コマンドのレオンはなぜ性格が変わっているのか。たぶん色々と大人の事情があるのだろうけど、それを無理矢理に納得してみよう。

 解離性同一性障害。いわゆる多重人格というものがある。

 人は、あまりにもつらい体験をし続けると、その経験を心の奥底に封じ込め、自分ではない別の誰かの体験したことだ、と思い込むことで精神を安定させることがあるらしい。
 レオンは冷酷非常、仕事であれば殺人でさえ淡々とこなすと恐れられている。しかしその性質は、もともと彼が持っていたものだろうか?

 レオンが一体どんな生い立ちを送ったのかは知る由もないが、任務となれば機械のように何も考えず人殺しをする。そういう精神状態に至るまでレオンの内部に何の葛藤も生まれなかったのだろうか? 

 もしかしたらレオンは激しく苦しんだかもしれない。人を殺めることに罪の意識を感じながらも、殺さなければ生きていけないという状況が板ばさみになりレオンを責めたかもしれない。

 それゆえ、レオンは自分の人間らしい感情を心の奥底へ封じ込めてしまったんじゃないだろうか。感情を封印し、殺人マシーンになることでレオンは生き延びた。
 だが感情を封じ込めても、消えてなくなってしまうわけではない。精神の奥に溜まりに溜まった感情はいつしかレオンの交代人格となる。

 つまり冷酷非情に見えるレオンだけど、彼の内部には実は「仲間思いで根は明るいレオン」が隠れているわけだよ。

 ……と、これで説明がつけばよかったんだけど。
 ややこしいことに、解離性同一性障害では人格が交代していたあいだのことは記憶に残っていない。つまり「明るいレオン」はフォックスやファルコのことを覚えていないはずなんだ。もしかしたらウルフやパンサーのことも覚えていないかもしれないな。
 ついでにウルフェンの操縦法も忘れているかもしれない。……うーん、やっぱり無理があるかな。

レオンに何が起こったか

2009年07月23日 10時54分15秒 | 考察
【64のレオン】
 血を見ることが何より好きという冷酷非情なスナイパー。パイロットとしてはウルフに次ぐ腕前といわれるが、そのサディスティックな戦いぶりから「殺人マシーン」と呼ばれ、スターウルフの中でもいちばん恐れられている。
(任天堂公式ガイドブック『スターフォックス64』より)

【コマンドのレオン】
 長年ウルフに連れ添っているが、出自はいっさい不明。冷酷無比という印象が強いが、根は明るく仲間思いの一面を見せることもある。
(任天堂公式ガイドブック『スターフォックスコマンド』より)


 ……コマンドのレオンは一体どうしちまったんだろう。今さらだけど。
 一人称が「俺」になってるのを見たときは愕然としたよ。
 スマブラXで以前のレオンに戻っていたときは安堵したね。

 血を見ることがなにより好きだけど根は明るい殺人マシーン。ときおり仲間思いの一面をのぞかせる反面、戦闘では敵をたっぷりいたぶる。
 ……怖いだろ!! レオンがあまりに危ないキャラだから『コマンド』で修正しようとしたのかもしれないが、普通っぽい部分が冷酷非情な面を際立たせてしまって余計に怖い。

「ウルフ、パンサー、こっちの敵は俺にまかせろ。ククク……、泣き叫べ、悲鳴をあげろ! ん? どうしたウルフ。ここは俺に任せてくれていいぞ。どうだ、俺にも結構仲間思いのところがあるだろう?
 ま、敵には情けは無用だがな。
 さあ血だ! 貴様の血で真っ赤な花を咲かせてやる! フハハハハ!」

(こいつは何があっても、敵に回しちゃいけねえな……)
 固く心に刻みつけるウルフであった。

無知を恥じる

2009年07月16日 14時20分29秒 | SF星間飛行
 ウィキペディアの「タイムトラベル」の項を読んでみた。
 ウェルズの『タイムマシン』以前にも、時間移動を使った物語はあったようだ。

 ディケンズの『クリスマス・キャロル』ではスクルージおじさんが幽霊に出会うことで過去・現在・未来を見ることになるが、これもタイムトラベルといえなくもない。なるほど。

 そしてハインラインの『夏への扉』を忘れていたよ!
 SFファンの皆様からすれば、これを知らずに何を時間SF語ろうとしちゃってんの、というところですね。すいません、にわかファンですいません。

 さっそくハヤカワ文庫を手に入れて読みたいと思います。

ドラえもんの先祖を追う

2009年07月16日 13時55分41秒 | SF星間飛行
 「ターミネーターもバックトゥザフューチャーも無かった時代に発想されたドラえもんは凄いと思う」と母に話してみた。

 母のいわく、「未来から来てどうこう、っていう話はけっこう昔からあったんとちゃう? 『戦国自衛隊』もそうやし」

 そうか。半村良の『戦国自衛隊』があったか。
 さらには筒井康隆の『時をかける少女』もあったな。
 『戦国自衛隊』は1971年。『時をかける少女』は1967年。
 『ドラえもん』は先の記事でも書いたように1969年。

 これはもう、「誰が一番に書いた」という話ではないな。同年代にこれだけタイムトラベルものが書かれているんだから、昔から『過去を改変してどうこう』というネタは、作家の共通認識としてあったんだ。

 ウェルズの『タイムマシン』をはじめとするタイムトラベルもののSFの系譜をすべてまとめてみたら、さながら生物の進化をたどる系統樹のようなものが描けるかもしれない。

ドラえもんの先祖

2009年07月16日 12時25分12秒 | SF星間飛行
 『ドラえもん』が連載を開始したのは1969年。
 『ターミネーター』が米国で公開されたのが1984年。
 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の公開が1985年。

 すごいと思う。
 『タイムマシンで時間をさかのぼり、過去を変えることによって未来も変える』というストーリー。今では誰でも知ってるよくあるパターンの話、と言ってもいいくらいだけど、それは『ターミネーター』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がヒットしたからではないのか?

 しかし。ドラえもんは、この二本の映画が影も形もない時代に、タイムマシンで未来からやって来る。
 一体、藤子F先生はこのストーリーをどこから発想したのだろう?

 タイムマシン、という発想自体は、H・G・ウェルズが小説『タイムマシン』に書いているからそこから発想したとも考えられる。
 だが、私が知らないだけで、SF小説には昔から「タイムマシンもの」とでも言える作品の系譜があるのかもしれない。
 藤子先生はSF小説の愛読者だったそうだから、その小説の設定を借りる形でドラえもんを考え出したのかも・・・?

 創作とはいっても、まったくの無から有をつくることはできない。
 『のび太の恐竜』のストーリーは『野生のエルザ』を下敷きにしているし。『パラレル西遊記』や『ドラビアンナイト』だって、『西遊記』や『アラビアンナイト』がなければ生まれようがないストーリーだ。

 『十五少年漂流記』を下敷きに『蝿の王』が書かれ、それを下敷きにまた『バトル・ロワイアル』が書かれたように、作品には遺伝子を受け継いだ「先祖」のようなものがある。

 ・・・・とすれば。『ドラえもん』の先祖はいったいどんな作品なのだろう?
 『ドラえもん』以前に『タイムマシンで時間をさかのぼり、過去を変えることによって未来も変える』というストーリーを持っていた作品……それはどこにあるのかな?

ネタが無いというか・・・

2009年07月14日 23時37分13秒 | 日々のつぶやき
>HAL-64さん
 ネタが無いというか・・・ちょっと自分の表現力に行き詰まりを感じているのです。
 このごろは暇に飽かせては文庫本を読んで、物語を書くための技術を吸収できないかと試みています。

 あと、スタフォの新作の内容を考えるのは実際にゲームを作る人たちの仕事であって、私がいろいろ考えたらその人たちの邪魔になるんじゃないか?と思ったりもします(思い上がりかな?)

 そして、スタフォとは全く関係なく、イチから自分で作り上げた世界観で物語が書けないかな。とそういう野望も私の中でひっそりと燃えています・・。

 ・・・・しばらく更新が滞るやもしれません。

軸足

2009年07月10日 21時29分56秒 | 日々のつぶやき
 『声に出して読みたい日本語』の斉藤孝サンがどこかで書いていたのだが、自分の知りたい分野を増やしたい場合、まず既に知っている分野を足がかりにしてそろそろと入ってゆけばいい・・というようなことだった。

 斉藤センセはもともと人間の身体性についての分野が専門で、日本語に関しては門外漢だった。なので「身体性」という分野からの視点で日本語を観察した結果生まれたのが、『声に出して読みたい日本語』であったとか・・。

 これはいろいろと応用の利く方法論ではないかと思うのですよ。
 これまで自分が触れてこなかった世界にいきなり入り込んでも、興味ももてないし右も左もわからない。
 だから、すでに自分の知っている世界でそれに関連した情報を見つけて、それをもとに新しい世界に入っていく。

 けして難しいことではなくて、例えば『スターフォックス64』のカタリナはどう見ても『インディペンデンス・デイ』だし、『アサルト』のアパロイドは『ガメラ2』のレギオンに似ている。
 スターフォックスの世界を堪能したら、次はそこを足場にして新たな世界に踏み出していけばいいと思う。

 ……ネットの掲示板では『64』と『アサルト』どちらが優れているかでまだ論争が続くけど、本当はそんなことをしている場合じゃないんだ。
 世界はもっと広くて深い。

 思うに10代の頃は呪縛がかかっている。自分の知っている世界だけが唯一の正解であるように思い込み、知らない世界を貶めねばならないという呪縛が。
 10代のうちは時間も金もなかなか自分の自由にはならなくて、たとえ興味を持った世界でも触れられるとは限らないから、自分を守るためにそういう心理に入り込んでしまうのかもしれない。ぶどうを食べられなかったキツネが、「あのぶどうは酸っぱくて食えないに違いないさ」と言ったように、自分の手に入らない世界を貶めることで、自分の尊厳をまもっているわけだ。

 しかし20歳を越えれば、そんなイイワケをするのもあほらしくなるはずだ……自分で自分の世界を狭くしていたことに気づくから。

 好きになった世界を軸足に、もう片方の足をそろそろと新しい世界に伸ばす。踏み入った世界に慣れ親しめれば、そこを再び軸にしてまた別の世界へ踏み出せるかもしれない。
 そうやって自分の世界を広げてゆけばよいのではないでしょうか。

嵐を待っている

2009年07月07日 00時00分02秒 | スタフォファンクラブ
・SFCの初代『スターフォックス』がバーチャルコンソールで配信される。
・『スターフォックスアサルト』がWii向けに作りかえられる。
・Wiiの新作が発表。


 ゲーム雑誌を見るとそういうニュースが無いか、つい探してしまうんだ。
 スタフォ的にまるで変化のない、凪いだ日常を吹き飛ばしてくれないかなぁと待っているんだよ。

 多分待っているだけじゃ駄目なんだろうねえ。
 スタフォはスタフォで、世に出す機会を狙っている人たちがいるに違いない。
 その結果をただ待っているだけじゃなくて、自分自身が嵐にならないといけないのかもしれない……。(何を言っているのか自分でもよくわからないが)

読書たいむ

2009年07月05日 22時01分19秒 | おすすめの本
 本を読んでいます。
 『星を継ぐもの』は読み終わった。おもしろかった。SFというよりミステリのようだった。

 さらに桜庭一樹『少女には向かない職業』(創元推理文庫)を読みました。
 欝になりますね。何ですかこれは。
 間違いなくおもしろいんだけれども。「面白い」と言うよりは、ものすごいエネルギーの塊をどかんとぶっつけられてくたくたになった、「圧倒された」という感じ。
 桜庭一樹、という人は年間400冊本を読むんだとか。おそろしい人やな。

>HAL-64さん
 なるほど……それで名前に『HAL』が入っているんですね。
 『2001年宇宙の旅』シリーズは、いったい何冊くらいあるんでしょうか……?

 スリッピーのイラストは、3回描き直してやっと見られるものになりました。
 練習すれば上手くなるものなんですな。何事も練習ですね。

スタフォ分が足らねえ

2009年07月03日 20時03分51秒 | 日々のつぶやき
 このブログの昔の記事を読み返していた。
 2007年に最初の記事を書いてから2年が経つが、あいかわらず新作情報かけらもなしか……。
 と思ったら悲しくなってしまった。

 あっしのスタフォ愛は、無尽蔵ではござらん(泣)

 なんか燃料がないと尽き果てちゃうよ。

 なんかいいネタないっすか。無茶ぶりが過ぎる聞き方ですが。
 まだこのブログに書いてないようなこと、見落としているようなこと……。
 なにかあったら教えてくださるとうれしい。

H・G・ウェルズ『モロー博士の島』

2009年07月02日 16時43分51秒 | SF星間飛行
 「わしは仕事にかかりたくてうずうずしておるんだ――この新しい素材でね」白髪の男はそういうと、囲いのほうに顎をしゃくった。その目がギラギラしている。
 (創元SF文庫『モロー博士の島』より)


 ちょいとSF小説の話しますよ。
 スタフォとは関係ないような、あるような。

 『タイムマシン』や『透明人間』、そして『宇宙戦争』などなどのSFを書いたことで有名なH・G・ウェルズ。この『モロー博士の島』もウェルズの作品です。何回も映画化されてます。(見たことないけど……)

 タイトルにもある「モロー博士」、彼はイギリスの高名な生理学者であり、その名声は学会中に轟いていた。ところが彼の研究室にもぐりこんだジャーナリストが、彼の行っていた忌まわしい研究を暴露してしまう。生きながらに皮をはがれ、体の一部を切断された犬が、博士の研究室から発見される。
 モロー博士は世間から非難を浴び、国外追放される。
 博士は絶海の孤島に研究室を設け、人知れず奇怪な生物を生み出す研究を続けた――。

 どうです? スタフォ好きなら誰かを思い出しませんか?
 モロー博士をDr.アンドルフ、博士の島を惑星ベノムと考えれば見事に符合しませんかね。さらに生物に改造をほどこす技術に長けている、という点も共通する。
 有名な小説だし、『スターフォックス64』のストーリーにも影響を与えた可能性はあるんじゃないか、と思います。

 孤島で研究を続けるDr.モロー。彼のその後を知りたければ、『モロー博士の島』をお読みくださいませ。

なんだかなー

2009年07月01日 19時07分14秒 | スタフォファンクラブ
 最近ふと気づくとスタフォのことばかり考えているのだが。
 なんだかなー。これでいいのかなぁという気がする。

 このブログにいろいろ想像して書けるのも、私がすごいんじゃなくてスタフォがすごいんだ。これだけ魅力ある世界はなかなか作れない。
 料理人(クリエイター)からすれば、極上の素材だろう。どうやってこの素材を料理するか、考えただけで夢が広がる。そりゃイラストも描きたくなるし小説も書きたくなるよ。

 けれどそうやっていくら創り出しても、自分は一人のファンに過ぎない。(あたりまえだが)
 本当に凄いのは実際にスタフォを作っている人たちであって、こっちはそれを賛美することしかできないのだよ。新作の音沙汰もなくても、ただ待つことしかできない。

 スタフォという大きな星から飛び立って……自分の力で新天地を見出せればいいんだけどね。