鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

ツノゼミみたい!タケウチトゲアワフキ

2015-06-17 06:56:00 | 日記

毎年5月ごろ、虫のシーズン開始となると、いっしょにフィールドを歩くメンバーがいます。

昆虫写真家森上信夫さん、時事通信社の昆虫記者、「必殺虫目人」井上恵子さん、「ナナフシガール」新井痲由子ちゃんとお母さんのユキさん、それに夫と私。

今年は森上さんの案内でタケウチトゲアワフキの羽化を、埼玉のほうに見に行こうということになりました。

タケウチトゲアワフキは7ミリぐらいの大きさで、発生は局所的なので、あまり知られていないけれど、昆虫写真家 海野和男をして、『まるで南米のツノゼミだ。アワフキとツノゼミが近縁であることが良くわかるような体型だ。おまけに歩き方などもツノゼミそっくり』といわしめる魅力的な虫。

 アワフキというと、幼虫が泡のなかを住処とする虫だが、タケウチトゲアワフキはシナノキ・オオバボダイジュ・ヘラノキを寄主とする特徴的な形態をもつアワフキムシ。トゲアワフキの仲間は,泡の代わりに,筒状の巣を作り,その中に住んでいる。

 この日はぜひ羽化を見たい、ということだったが、前日の高気温で羽化はほとんど済んでしまっているようだった。

成虫がたくさんいました。

 

7ミリと小さい体に、大きな黒い瞳。

 

もう交尾しているものもたくさん。

なんとV字交尾!

虫目なみんなと探したけれど、ついに羽化シーンには出会えず。

見たい方は、昨年羽化シーンを観察した「必殺虫目人」のブログ↓でどうぞ。 

 http://soyo29.blog46.fc2.com/blog-entry-654.html

 

 でも目的の虫がたっぷり見られて、みんないい気分。今シーズンもたくさん虫が見られるように記念撮影しようよ、ということになりました。


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