今後kのブログを記録として見られるようにするために
今回 更新しました。
きたよ、きたきた。
新開孝さんの仕事場の窓のすぐ外のナツフジに、ウラギンシジミの幼虫がたくさんつく、ときいて、うらやましくて。わがままを言って、関東では見たことがないナツフジの幼木を送っていただいたのが2年半前。フジの根を掘り上げるのはほんとたいへん。ありがとうございました。
でもフジはやっぱり強くて、2階のベランダまで伸び、去年は2つの花房がつき、今年はいっぱい。毎日見ていたのだけれど、きょうついに!いたー。
ナツフジは薄緑色なので、幼虫も薄緑。これが見たかったんです。気が付いたらもう2センチもある。もっと早く気が付けよ。
今年は去年よりたくさんのオオトラフコガネと出会えました。
でも、♀メスって少ないんだよね。
どうしてなんだろう?
もう6,7年前に初めてみたメスを飼育したことがあって、
なんと、知らない間にマットのなかで、幼虫が6匹育っていた。
で、もう興奮して、飼育マットや瓶も新調して、1匹ずつ別個に飼育することに。
しかし、ああこれが失敗でした……。
そのままにしておけばよかったのに、と後悔しきり。
以来、もう一度と願っていたのですが、メスはなかなか見つからない。
で、Iさんに、もしメスをみたら、飼育してみたい、とお願いしていたら、
なんと、つかまえてきてくれたのです。
Iさんの虫ともだちが、ちょうど交尾しているオオトラフをみつけ、
採集してきてくれたのです。
ああ、うれしいです~。
交尾していたので、妊娠は確実と思われましたが、どきどきしながら待っていると、
やったーーー。
大きさは1㎜ほど。
全部で5個ありましたが、あまりかきまわさないよう、大事に様子を観察しています。
蛹になってから羽化まで13か月くらいかかるらしい。
今回は、ぴかぴかのオオトラフコガネを観たいものです。
きょうは64の日です。
Iさんが、「もう出ていますよ!」と教えてくれたので、行ってみました。
都内にいたころは、高尾山までいかないと見つからなかったけれど、
埼玉に来てからは、ぐっと近くで見られるのがうれしいです。
毎年みている細い山道を歩いてみましたが、見つかりません。
どっかにいっちゃったのかなあ、とさらに歩いていくと、
「ぶーん」と翅音。
とまるのを待ってよくみると、いたーーー。
そのあたりで7匹、見つけました。
オオトラフコガネを観はじめてから初めて、のツーショットも。
一見、下のほうのは黒っぽいので、♀かと思いましたが、♂でした。
この黒っぽい斑紋は珍しい、と甲虫に詳しい方に教えてもらいました。
♀にも会いたいなあ。
オオトラフコガネって、♀のほうがだんぜん少ない。
どうしてだろう?
渋い色合いですてきです。
なんとか♀を見つけて、交尾しているところを見たいものです。
そしてここで繁殖していってほしい。
やっぱり、64の日はいいことあるなあ。
飼育してきたウスタビガのマユづくりがはじまりました。
こうやって糸を吐きはじめたら開始。
体を曲げてあらく体を糸で包んでいく。
糸を吐きはじめてからここまで半日くらい。
今年は虫友のおかげで、育てた幼虫の数が多いので、なかには日中にマユをつくるものもいて、徹夜しないで済むのがありがたい。
こっちでもはじまった。
形になってきたね。
朝はじまって、夕方にはここまでできた。
ちょっと刺激があると、「キュウ、キュウ」と鳴く。
目に鮮やかな色といい、妙なる形といい、艶といい、幼虫のふるまいといい、成虫といい、その一生のすべてが「涼やか」。
2日目になると、口元づくり。
これはていねいに、ていねいに行われる。
ほぼ完成ですが、触るとまだなかで「キュウ、キュウ」
ところで、チョウ、ガの幼虫が、マユをつくり、内部で体の大変革がおこって、羽化して成虫になって飛び立つまでを全うできるのは、ほんとにひとにぎり。
鳥に食べられたり、菌や寄生ハチにやられたり。
今年春先に集めた空マユから、4月のはじめごろ、ハチが出てきたものが3つありました。
ある日、こんな穴をあけて、
こんなハチが15匹くらい、でてきました。
大きさは8ミリから10ミリくらいで、すべてに産卵管のようなものがある。
いつ、どの過程で卵が産み付けられたのだろうか???
幼虫時代に食べた食草に産み付けられた、目視では気が付かないような極小の卵から産まれたハチが
幼虫の体内に潜み、マユをつくると、マユのなかの蛹のうえでハチの卵がかえり、蛹の体を栄養にして……だろうか?
これはほぼ終齢になった幼虫。
不気味な黒い点があります。
心配ですね……
でもこの幼虫はちゃんとマユをつくりました。
出てくるのは、成虫か、ハチなどの寄生の虫か―。
秋が深まるころ無事にヤママユガが羽化するのか、あるいは来年春にハチなどが出てくるのか、ひきつづき見守ってみようと思います。
2018年の秋、ブログに載せたこの写真をきっかけに
福音館書店刊『ちいさなかがくのとも』から、絵本『つぶつぶ ころん』が生まれました。
私は自宅の東側の出窓を、幼虫ファームにしているのですが、
ある朝落ちていた幼虫のフンの写真をみた『ちいさなかがくのとも』編集部のYさんから、
「この光景をもとに、絵本ができないでしょうか?」と連絡をもらいました。
福音館書店のなかでも、『ちいさなかがくのとも』の編集部は全員虫好き。
今までに何度もフィールドをいっしょに歩きました。
なかでもYさんは大の幼虫LOVER。
福音館書店からはいろいろな年代向けに、たくさんの絵本が出版されていますが、
『ちいさなかがくのとも』は学齢前の3歳前後の子どもたちに向けた絵本です。
今まで数冊の虫をテーマにした本をつくってきましたが、
こんなに小さな子どもたちに向けたものは初めて。
うまくいくかしら?
でも幼虫LOVERのYさんとぜひいっしょに制作をしてみたい、という気持ちのほうが勝って、
お引き受けすることにしました。
主人公は女の子と、オオスカシバの幼虫。
Yさんとなんども、なんども卵からオオスカシバを育てて、観察と記録を重ねました。
2年近くたって、やっと原稿が書きあがり、
私の大好きな『夜のおきゃくさま』という、ガの絵本を描かれている堀川理万子さんに絵を描いていただけることになりました。(堀川さんのブログ、すてきです。http://www.rimako.net/blog/index.html)
そして、
できあがりました!
このちいさな本のテーマは、情報や知識無しで、自分と対象だけの世界で、自分の目と好奇心だけをたよりに、この黒いつぶつぶが、なんであるか、と見つけること。
虫を見つけたり、育てたりしながら、対象(虫)と直接向き合うことから
どんなにたくさんの楽しみ、おどろき、よろこびを得てきたか。
そんな私の実感を込めました。
本ができ上げってきたときの気持ちは特別。
感染症の流行でいろいろ不自由ななか、堀川さんをはじめ。編集のYさん、印刷やさん・・・・・・と
たっくさんの方々といっしょに、つくった『つぶつぶ ころん』。
『ちいさなかがくのとも』には、折込小冊子があって、
これも隅から隅間で力はいってます!
堀川さんが観察を記録してくださった絵(本誌には出てこないのですが)があまりにすばらしかったので
お願いして掲載させていただくことができました。
出窓ではきょうも幼虫たちが育っています。
(『つぶつぶ ころん』福音館書店『ちいさなかがくのとも 7月号』400円プラス税)
*発売は6月初旬です。置いていない書店もありますので、福音館のサイトから問い合わせてください。
(アマゾンでは取り扱っていません)
うちの前の道は、低山に沿ってゆるやかな坂の道になっています。
外出自粛により、この道を通る人が増えました。
といっても、今まで一日に3,4人だったのが、20人くらいになったというだけなんだけど。
たいていの人はマスクしていません。
私も幼虫たちの食草を家から数分の場所に採りにいくときは、無マスク。
マスクも限りがあるし、今まではひとりも人に会わないことがほとんどだったので。
マスクもたまにははずして息したい、という気持ちはみんな同じだと思いますが、
その場合は、あいさつも会釈だけにしてほしいなあ。
こういった人口密度がすごく低い場所に住んでいる人たちはやはり危機意識は低くて、
「あの山は、なんていう山ですかね?」とか
道をきいたりする人がいて、悪いけれど軽く会釈して通り過ぎることにしています。
今は会話やめておこうよ。
まだ続くのか、と思うとがっくりきますが、
いろいろな人がいるから、なかなか収束しないような気も。
飼育してきたイボタガ幼虫も、前蛹になりました。
冬の湿度の管理がむずかしそう・・・・・・。
今年はウスタビガのまゆを10個くらい見つけたものの、オスが多くて、卵付きが見つからない、
と以前ブログに書きましたが、それを読んでくれた大阪のIさん、地元のIさん、そしてなんと高知のTさんからも
卵付きのマユを届けていただきました!
持つべきものは「虫友」。
高知から到着した卵はちょうど孵化したところ。
去年もあの美しいマユづくりを見られたものの、まだまだ見たいタイミングがあるので
今年もぜひ見たいのです。
みなさんのおかげで、チャンスをいただきました。
無事にマユになったら、もともとの場所で繁殖するように、ご希望ならそれぞれの方にお返ししようかな。
サクラ、コナラ、クヌギなどたらふく食べて
中齢に。美しいわねえ。
いちばん早いのは、ツートンの終齢に。
マユづくりが始まったら、忙しいぞ。
新型コロナでみんな自宅にいる今、通信量が増えて、Wi-Fiが超低速になり、
ブログも更新できず。
やっともどってきたので(でもまだいつどうなるか・・・)更新できました。
うちのほうは、ちょっと山のほうなので、つながりが悪いんです。
数分のところにあるバス停ではばっちりなんだけど。
虫がたくさんいるのと、Wi-Fiが問題なくつながるのと、どっちを選ぶか、で虫を選んだので
仕方ないですね。
前回更新したときに、養子にもらったイボタガですが、
終齢に近くなっています。
しかし、その一生をとおして、インパクトが強烈なガですね。
このてらてらしたプラスチックでコーティングしたような体表といい、黒い脚といい、刺激があると体を振り回したりする行動といい、そして成虫のあのデザインといい。
告白しますと、私は以前は図鑑などにイボタガ成虫の写真がでていると、怖くて正視できませんでした。
それが今では、毎朝、玄関のあかりにあの姿が見られることを切望するように。
幼虫はもうすぐ黒い突起がとれて、土に潜って蛹になり、長い眠りにつくでしょう。
冬場の湿度管理がうまくいって、来春にあの恐ろしくも美しい成虫の姿を見ることができるよう
がんばらなくては。
虫友のSさんから、調査のために採卵したイボタガの幼虫、欲しかったら里子にだします、と
連絡があり、ぜひ、とお願いしました。
孵化したばかりなので、まだ10ミリ。
でも小さくても只者ではない存在感はすでに。
5年前に見つけた卵。
蛹までうまく育ったものの、冬の蛹管理がうまくいかず、
羽化を見ることができなかったので、今度こそはと意気込んでいます。
なにしろ、蛹の時間が長いのだ。
もう、来年の春が楽しみになってきた。
今年1月22日に12㎜ほどの大きさで見つけたウスギヌカギバの幼虫。
一か月ほどで、きょう羽化しました。
開帳25ミリほど。
触角の形からするとオスかな?
この粘液がたら~っと垂れているような模様。
何に擬態しているのでしょう。
模様部分をアップしてみると、銀粉みたいなのがついています。
蛾ってほんと素敵。
こんな顔です。
室内で飼育したためか、思っていたより早い羽化でした。