鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

次々と毛の色が変わるリンゴドクガ幼虫

2018-11-03 17:56:13 | 日記

 10月2日に見つけて、飼育しようと採集したリンゴドクガ幼虫。

リンゴドクガ幼虫の飼育は初めてだったので何齢かわからなかったが2.5センチくらいで色は黄色だった。

色白な顔

 

 10月10日の脱皮の様子は以前ブログに載せたとおり、色が劇的に変わった。

このミントグリーンは翌日には徐々に黄色に変わった。

 

 チョウ・ガ目の幼虫をいくつか飼育してきたけれど、リンゴドクガの幼虫はエサの食べ方が「お上品」で

成長の推移はとてもゆっくり、という印象。

 葉の間に粗く糸をはってじっとしている日がつづいた。

 

 そろそろ営繭か、と思っていたら10月30日。

また脱皮した!

こんどは真っ白に。

 

 エサの食べ方は相変わらず「お上品」で、大丈夫かな、と心配になるほど。

 

 すると昨日11月3日。毛の色が変わってきた。エサも少しかじっている。

今度は毛がピンク色を帯びてきた。

 

 営繭するときには、自分の毛を抜いて使うらし。

まだまだリンゴドクガの幼虫から目が離せない。

来年は卵から観察してみたいなあ。

 

 

 


きょうはわがH市の文化祭

2018-10-27 13:00:03 | 日記

 きょうは私の住むH市の文化祭!

地元小学校(私の自宅から5分ほどのところにある)のチョウをテーマにした課外活動の成果の展示もあるというので、楽しみにしていました。

 

 

 H市の小学校でチョウをテーマに、「子どもと昆虫夢つくり」活動をされている平澤和夫さん(写真右)の指導で、はじまったのが3年前だそう。

まだ3年というのに、地域の50種のチョウを採集し、標本にしている。

 

 

この活動に参加しているのは15名ほどの児童たち。

その感想がすばらしい。

『手足のふるえが止まらず、動けなくなってしまいました・・・・・・』

そうそう、その気持ちだよね!

3年間の活動で観察した地元の分布の展示は貴重なデータ。

 

 きょうは地元の教育長さんに展翅法を披露。

 

次の野外活動は3月で、オオムラサキの越冬幼虫を探しに行くというので

いっしょに連れていっていただくことになった!

楽しみだなあ。

これからもこの活動がつづいていくといいね。


これからは きのこも見なくちゃ

2018-10-19 19:06:01 | 日記

 

 新開孝さんから新著『きのこレストラン』(ポプラ社刊1500円+税)送っていただきました!

新開さんがきのこの本をつくるとこうなる。

きのこに集まる虫ってこんなにたくさんいるんだなあ。

タイワンオオテントウダマシの羽化の様子をとらえた写真のページ。

美しい。

でもタイワンオオテントウダマシは関東にはいない。残念。

 

 人間にとって食べごろが過ぎてからが虫たちの「きのこレストラン」開店。

きのこや土や枯葉や、いろんな香りしてくる美しい写真が満載。

さっそく山の方へ行ってきのこの傘の裏側を見たくなる、そんな写真絵本です。

 

 で、さっそくこの間、タマゴタケを見た山道へ行ってみました。

 きょうはこの間ほどキノコの姿を見ない。

もう時期が遅いのかな。

薄紫のヒダのと、

ツチグリが見つかった。

でもきのこを食べている虫は見つからなかった。

明日も見に行ってみよう。

 


黄色から薄緑色へ リンゴドクガの脱皮

2018-10-11 06:34:39 | 日記

 昨夜はソラナックス(軽い安定剤)を4分のⅠ錠飲んで寝ました。

 もうずっと前、不眠気味だったときに使っていましたが、今はもうめったに使わず。

でもちょっと興奮して気が立って眠れなそうなときは、1錠を4つに割って。

 何にそんなに興奮しちゃったのかというと、

寝る前にリンゴドクガの様子を見ると

脱皮してた!

そして、その色ったら!!!

リンゴドクガは、黄色の毛が多いけれど、他にピンクとか白色もあるらしいので

毛の色彩変異はよくあることらしい。

でも、脱皮したてに、こんな薄緑色になるとはビックリ。

で、興奮してしまったわけ。

 

 今朝になってみてみると

薄緑色は少し白っぽくなっています。

でもうれしいことが。

背中にピンと立った毛束が2本から4本になっている。

毛束の間に、刺激を受けると威嚇するために見せる黒色部分がかくれていて

つまり2本の毛束だと、黒色部分は1か所。

(9月28日に見つけたときの様子)

日ごとに黄色味が増していった。

頭部は白い。

 

 

背中の毛束が4本なら、黒色箇所は3箇所ということになり、迫力が増す。

 脱皮によって背中の毛束の数が増すとは思わなかった。

まだじっとしているけれど、もう少したったらちょっと刺激してみよう。

 


飯能生活2年目スタート

2018-09-30 07:01:41 | 日記

 飯能に来て、はや1年。

 2年目スタートを祝して、入間川の川岸、崖の上に建つレストラン・カルヴァーンで乾杯。

 

 と、その前に周辺を軽く虫散策しよう。

アラカシにたくさんいたムラサキシジミ

 

 コブシの木を見上げると、アカスジキンカメムシの4齢と5齢幼虫の群れ

 

 

 トゲトゲのある植物にいた黄色い頭の幼虫は何かな?

 

 

 やったー、リンゴドクガの幼虫。

以前見たのはなぜか赤い毛束がなくて、ずっと探していたのでうれしい。

まだ終齢にはなっていないようなので、飼育してみよう。

 

 

 

 

 地元で栽培されたホップを使って、ブリュワリーで醸造されたばかりのビール、後味に花のような香りがある。

 

自家製のバンズにラム肉のバーガー、レンズマメのコロッケ。

カルヴァーンのハンバーガーは他にちょっとない味とボリューム。

 

 2年目はどんな虫に会えるかな。

 


有吉立さんと上野国立科学博物館へ

2018-09-22 15:23:31 | 日記

 兵庫県赤穂にあるアース製薬飼育棟の有吉立さんから、

来週仕事で上京するので、会えたらいいな、と連絡が。

もちろん、私も会いたい!

3年前の12月、小雪の降る赤穂を訪ねて以来です。

 

 神田にあるアース製薬本社で待ち合わせ。

赤穂には4度ほど行ったことがありますが、本社は初めて。

赤穂には有吉さんはじめ飼育部のスタッフたちが精魂込めて飼育している「害虫」たちが何百万匹という数でいますが、ここ本社には一匹も虫はいません!(いてはいけない)。

 先月発売された『きらいになれない 害虫図鑑』は、重版がかかりもう10000部を突破したそう。

ほんとうにおめでとうございます!

 というか、何度読み返しても、実によくできた素晴らしい本。

文章も有吉さんのふだんの語り口そのもの。

 本社前で自著をもつ有吉立さん。

 

本の好評をうけて、NHKはじめテレビ出演や講演の依頼が多々あるそうです。

足元の土を掘り続けるように、地道に、誠実に、そして自身のセンスも生かして、実験用の虫を飼育してきた有吉さんがこの本の出版を機に、新たな活躍の場を得られたこと、心から祝福したいです。

 課長に昇進したという有吉さんは、来年に予定されている飼育棟の改築のプロジェクトリーダーでもあるそうで、

虫の展示に興味津々。

で、上野の昆虫展へ行くことに。

 『Gの部屋』にももちろん。

「Gはこれだけ・・・?」とちょっと物足りなさげですが。笑

 

課長に昇進して飼育に関わる時間が減ってさびしい、そうです。

虫が苦手って言ってたのに~。


 私が7月に科博に来たときは内覧会だったので、お客さんはいなかったけれど、夏休みも終わったというのに、

この日もたくさんの人が入っていた。

そしてお客さんたちがみんな真剣に見ているのにうれしくなる。

今回の科博の虫展の内容はポスターのテイストとは違い、実際はとても真面目で、ある意味地味ともいえると思う

けれど、でもお客さんの反応からみると、研究者たちの成果と、一般の人にわかりやすく、面白く伝えたい、という

熱意がちゃんと受け止められているのがすばらしい!

 会期は10月はじめまでなので、まだ行っていない方はぜひ。

 

 


ツノトンボ越冬準備

2018-09-18 17:58:14 | 日記

 8月26日に孵化したツノトンボ。

ツノトンボは飼育が難しく、かつて失敗しているので

羽化まで飼育したことのあるSさんにアドバイスをお願いしました。

ツノトンボは飢餓耐性が高いので、エサは頻繁にあげなくていいそうですが、

一番問題は、越冬時の湿度管理。

素焼きの鉢に土を入れ、それを庭に下半分埋めておくのがいいのでは、と教えていただいた。

1回脱皮したらしく、気持ち大きくなった。

 

土の上だと、どこにいるのか見えなくなってしまうので

上に不織布を敷いてみました。

ゴミネットで覆って完成。

エサ、探してこなくちゃ。

 

羽化は来年の5月ごろなので、先は長いのだ。

 


クリが実る里山で

2018-09-17 11:58:08 | 日記

 イガイガのなかからツヤツヤの実をのぞかせているクリがいっぱい。

イガがついたままおいておいたら、なかに誰かいる。

クリシギゾウムシあたりか。

この穴からときどき幼虫が、ぽいぽいフンを放り投げるのがおもしろい~

 

 クリの葉っぱのほうはというと、もう硬くて、虫の食い痕がいっぱい。

 クリの樹にはこの時期けっこう幼虫がいる。

 

そんな枯れた部分を食べて、おいしいの?

透明感のある緑色がほんとに美しいオオミズアオの幼虫です。

逆立ちしているのもいた。

 

カマキリが見てるよ

 

 

食痕のカーブに体を沿わせて擬態しているこれは・・・・・・カバイロモクメシャチホコに似ているけれど

背中の赤い突起がとがっていないし。

名前調べ中です。

こっち見た!

 

 

 

ナシイラガは脱皮したばかり。

 

枯れ枝にはオオトリノフンダマシと卵のう。

 

オオトリノフンダマシって好きだなあ。

目玉がぐるぐるしているみたいでおもしろい。

 

 草むらに目を転じると

粋な色合いの細い体のイモムシ。ナカグロクチバのようです。

 

フンを背負ったカメノコハムシの仲間の幼虫。

 

アシベニカギバ。幼虫もみたいなあ。

 

 

ミドリヒョウモンがウドの花に群れていました。

 

秋がぐんぐん進んでいます。

 

 

 

 

 

 


ヤナギの幼虫たち

2018-09-13 16:23:32 | 日記

 もうちょっと遅い感じですが、あきらめきれなくて

きのうはヤナギの木を観に行きました。

何があきらめきれなかったかというと、モクメシャチホコの幼虫。

あの派手な顔をいちどはみたいなあ、と。

 モクメはダメでしたが、ヤナギにはこんな幼虫がいました。

 

ずんぐりした体形のクワゴモドキシャチホコ

 

ウチスズメの幼虫

 

一見ドクガ風ですが、セグロシャチホコの幼虫。

背中の突起がすごいです。

 

 ああ、あれもこれも観ないうちに、季節が過ぎていく・・・・・・。

 


ナゲナワグモの捕食シーン観察に挑戦してみた

2018-09-03 13:10:45 | 日記

 2010年に放映された『ダーウィンが来た!』の「一発必中 ナゲナワグモ」という番組を見た方も多いと思います。

衝撃でした。

1センチにも満たないクモが、あんな捕食行動をするとは!!!

しかもあのみごとな投げ縄っぷり。

いつか観てみたいものだなあ、と。

 

 そして月日は流れ、2014年の9月のこと。

そのころよく行っていた都内低山地のフィールドの帰り。

電車の席に座って膝上にポーチを置いた。

と、

ポーチのはじっこに、何かついている。

8ミリくらいの、茶色っぽいもの。

小さいうえに電車のなかだし。

でも、これはタダモノではない、と感じ

容器に収容して持ち帰った。

ルーペで見て、図鑑で調べると

かなり珍しいマメイタイセキグモ

という、ナゲナワグモの一種であることがわかった。

胸がときめいた。

探してもそうそう見つかるものではない珍しいクモ、

しかも、あのダーウィンで観た、投げ縄で狩りをするクモ。

しかし、このころまるで知識がなかったので

マンションのベランダの植物にとまらせて、夜観察してみたけれど

狩りをする様子はなかった。

 

 またまた月日は流れ。

今年8月の末、目撃情報がある埼玉県某所の公園へ、ダーウィンの番組で解説をしていらしたクモ研究家の新井浩司さんと、ナゲナワ行動を観察しに行けることになった。情報をくれたレンジャーのKさんと、スーパー虫目人Iさんもいっしょに。

 新井さんによると、やはりナゲナワグモの投げ縄シーンを観ることは、非常にハードルが高い、とのこと。

かなりいろいろな条件がそろっていないと、難しいらしい。

でも、せめて粘球のついた糸を垂らす場面が見られたら、と一縷の望みをもって出かけた。

クモのエキスパート、新井さんの一挙手一投足から目が離せない。

 

 目撃情報があるポイントだったので、まず明るいうちにいる場所を確認。

 するとほどなくIさんが、見つけた!

私が初めて見るムツトゲイセキグモだった。

そばに卵のうもある。

 

幸先いいじゃな~い

 

と思ったのだけれど、

4人で3時間あまり探すも、2匹目は見つからなかった。

同じナゲナワグモの仲間のオオトリノフンダマシや

シロオビトリノフンダマシ

はいるんだけれど。(こちらは投げ縄しません)

 

 

セダカシャチホコの幼虫もいた。

 

 

 

 日が沈むころからナゲナワグモはそろそろ、投げ縄を下げるための横糸をはりはじめるとのことだが、

振動とか光とかの刺激に敏感らしい。

なのでしばらく離れていることに。

 

 ちょっと早いけれど夕食。

新井さんから、いろいろなクモの生態の動画を見せていただいたり、ナゲナワグモが出す蛾のフェロモンの話など、面白い話をたくさん伺う。

 

 19時半ごろ、ポイントにもどる。

もうすっかり暗い。

蚊の猛攻のなか、足元の草にダニとかいるかも~

と思いながらも、進むっきゃない。

 

 

暗い中、さっきのムツトゲのところに行きつくと

横糸をはりはじめている模様だが、まだ投げ縄は作る様子がない。

で、また離れた場所に移動して、

 

 

クツワムシとか、集団で寝ているヤマトシジミとかをみて、

またもどる。

さっきのまま・・・…。

「うーん、今夜は投げ縄をつくりそうもないなあ・・・・・・なにか条件を満たしていないんだろうなあ」と新井さん。

やっぱりそう簡単にはいかないのだ。

21時も過ぎたことだし、この夜は撤収とした。

 

 初めて夜間のナゲナワグモの様子を見られて私は満足。

地元でもナゲナワグモの目撃情報があるから、また探してみよう。

投げ縄は湿度が高くないとすぐ乾いてしまうので、つくらないそう。

蒸し暑い真夏の夜に、またチャレンジしてみたい。