鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

飯能生活2年目スタート

2018-09-30 07:01:41 | 日記

 飯能に来て、はや1年。

 2年目スタートを祝して、入間川の川岸、崖の上に建つレストラン・カルヴァーンで乾杯。

 

 と、その前に周辺を軽く虫散策しよう。

アラカシにたくさんいたムラサキシジミ

 

 コブシの木を見上げると、アカスジキンカメムシの4齢と5齢幼虫の群れ

 

 

 トゲトゲのある植物にいた黄色い頭の幼虫は何かな?

 

 

 やったー、リンゴドクガの幼虫。

以前見たのはなぜか赤い毛束がなくて、ずっと探していたのでうれしい。

まだ終齢にはなっていないようなので、飼育してみよう。

 

 

 

 

 地元で栽培されたホップを使って、ブリュワリーで醸造されたばかりのビール、後味に花のような香りがある。

 

自家製のバンズにラム肉のバーガー、レンズマメのコロッケ。

カルヴァーンのハンバーガーは他にちょっとない味とボリューム。

 

 2年目はどんな虫に会えるかな。

 


有吉立さんと上野国立科学博物館へ

2018-09-22 15:23:31 | 日記

 兵庫県赤穂にあるアース製薬飼育棟の有吉立さんから、

来週仕事で上京するので、会えたらいいな、と連絡が。

もちろん、私も会いたい!

3年前の12月、小雪の降る赤穂を訪ねて以来です。

 

 神田にあるアース製薬本社で待ち合わせ。

赤穂には4度ほど行ったことがありますが、本社は初めて。

赤穂には有吉さんはじめ飼育部のスタッフたちが精魂込めて飼育している「害虫」たちが何百万匹という数でいますが、ここ本社には一匹も虫はいません!(いてはいけない)。

 先月発売された『きらいになれない 害虫図鑑』は、重版がかかりもう10000部を突破したそう。

ほんとうにおめでとうございます!

 というか、何度読み返しても、実によくできた素晴らしい本。

文章も有吉さんのふだんの語り口そのもの。

 本社前で自著をもつ有吉立さん。

 

本の好評をうけて、NHKはじめテレビ出演や講演の依頼が多々あるそうです。

足元の土を掘り続けるように、地道に、誠実に、そして自身のセンスも生かして、実験用の虫を飼育してきた有吉さんがこの本の出版を機に、新たな活躍の場を得られたこと、心から祝福したいです。

 課長に昇進したという有吉さんは、来年に予定されている飼育棟の改築のプロジェクトリーダーでもあるそうで、

虫の展示に興味津々。

で、上野の昆虫展へ行くことに。

 『Gの部屋』にももちろん。

「Gはこれだけ・・・?」とちょっと物足りなさげですが。笑

 

課長に昇進して飼育に関わる時間が減ってさびしい、そうです。

虫が苦手って言ってたのに~。


 私が7月に科博に来たときは内覧会だったので、お客さんはいなかったけれど、夏休みも終わったというのに、

この日もたくさんの人が入っていた。

そしてお客さんたちがみんな真剣に見ているのにうれしくなる。

今回の科博の虫展の内容はポスターのテイストとは違い、実際はとても真面目で、ある意味地味ともいえると思う

けれど、でもお客さんの反応からみると、研究者たちの成果と、一般の人にわかりやすく、面白く伝えたい、という

熱意がちゃんと受け止められているのがすばらしい!

 会期は10月はじめまでなので、まだ行っていない方はぜひ。

 

 


ツノトンボ越冬準備

2018-09-18 17:58:14 | 日記

 8月26日に孵化したツノトンボ。

ツノトンボは飼育が難しく、かつて失敗しているので

羽化まで飼育したことのあるSさんにアドバイスをお願いしました。

ツノトンボは飢餓耐性が高いので、エサは頻繁にあげなくていいそうですが、

一番問題は、越冬時の湿度管理。

素焼きの鉢に土を入れ、それを庭に下半分埋めておくのがいいのでは、と教えていただいた。

1回脱皮したらしく、気持ち大きくなった。

 

土の上だと、どこにいるのか見えなくなってしまうので

上に不織布を敷いてみました。

ゴミネットで覆って完成。

エサ、探してこなくちゃ。

 

羽化は来年の5月ごろなので、先は長いのだ。

 


クリが実る里山で

2018-09-17 11:58:08 | 日記

 イガイガのなかからツヤツヤの実をのぞかせているクリがいっぱい。

イガがついたままおいておいたら、なかに誰かいる。

クリシギゾウムシあたりか。

この穴からときどき幼虫が、ぽいぽいフンを放り投げるのがおもしろい~

 

 クリの葉っぱのほうはというと、もう硬くて、虫の食い痕がいっぱい。

 クリの樹にはこの時期けっこう幼虫がいる。

 

そんな枯れた部分を食べて、おいしいの?

透明感のある緑色がほんとに美しいオオミズアオの幼虫です。

逆立ちしているのもいた。

 

カマキリが見てるよ

 

 

食痕のカーブに体を沿わせて擬態しているこれは・・・・・・カバイロモクメシャチホコに似ているけれど

背中の赤い突起がとがっていないし。

名前調べ中です。

こっち見た!

 

 

 

ナシイラガは脱皮したばかり。

 

枯れ枝にはオオトリノフンダマシと卵のう。

 

オオトリノフンダマシって好きだなあ。

目玉がぐるぐるしているみたいでおもしろい。

 

 草むらに目を転じると

粋な色合いの細い体のイモムシ。ナカグロクチバのようです。

 

フンを背負ったカメノコハムシの仲間の幼虫。

 

アシベニカギバ。幼虫もみたいなあ。

 

 

ミドリヒョウモンがウドの花に群れていました。

 

秋がぐんぐん進んでいます。

 

 

 

 

 

 


ヤナギの幼虫たち

2018-09-13 16:23:32 | 日記

 もうちょっと遅い感じですが、あきらめきれなくて

きのうはヤナギの木を観に行きました。

何があきらめきれなかったかというと、モクメシャチホコの幼虫。

あの派手な顔をいちどはみたいなあ、と。

 モクメはダメでしたが、ヤナギにはこんな幼虫がいました。

 

ずんぐりした体形のクワゴモドキシャチホコ

 

ウチスズメの幼虫

 

一見ドクガ風ですが、セグロシャチホコの幼虫。

背中の突起がすごいです。

 

 ああ、あれもこれも観ないうちに、季節が過ぎていく・・・・・・。