鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

夏がくるよー、という朝

2018-06-25 07:31:38 | 日記

 夏の到来がすぐそこ、と感じさせる朝の日差し。

 

 昨日は近くの里山公園へオニグルミを観に行きました。

オニグルミが4本あって、まわりがぐるっと平地なので観やすい!

オニグルミといえば、アレですね。

1時間ほど探して、「いた!」。

 

頭、おっきい!

もう3齢か4齢でしょうか?

 

横から見ると頭部がエイリアン。

 

その後、1時間半くらい付近を丹念に見るも、2匹目は見つからず。

ああ、遅かったなあ。

タマゴから見つけたかったのに。

ムラサキシャチホコの卵は40個くらい、まとめて産み付けられるといいます。

だから付近にもっといていいのに、と思うのですが、

小さいうちにいろいろやられちゃうんでしょうか。

ここまで生き延びるのはたいへんなんだなあ。

寄生も多いときく。

 

 同じ樹で、10mmもない真っ黒な幼虫も見つけました。

胸部が膨らんでいます。

なんだろう?

 

そしてバイバラシロシャチホコの幼虫も。(右側が頭部)

ちょっとの刺激で激しく威嚇ポーズをとり

体全体を振り回します。

気の強い幼虫です。

 

 

帰り道にあったクリの樹では、カニグモとマメコガネが一騎打ち。

 

近いうちにもう一度行って、探してみよう。

 

 

 


現役の里山

2018-06-18 08:34:22 | 日記

この間の日曜日に行ったのは地元の里山。

里山公園ではなくて、現役というか、もとからあったというか、まだ里山として機能している環境。

でっかいコガネグモがよく似合う風景でした。

 

あ、ウマノスズクサ

 

あ、ホソオチョウの幼虫がたくさん

ホソオチョウの成虫はまだ見たことがありません。

国内には生息していない種なので、東南アジがから持ち込まれたといわれる。

同じウマノスズクサを食草とするジャコウアゲハを圧迫するのでは、と心配されているが

どうなんだろう?

そもそもウマノスズクサなんていう、どこにでもある草ではない植物を食べる種が

持ち込まれてどんどん繁殖しているとしたら、よほど適応能力が高いのではないだろうか。

 

 

エノキの葉ではゴマダラチョウの幼虫が脱皮して、「仮面」をぽいっ、としていた。

ゴマダラチョウも、アカボシゴマダラに押され気味といわれている。

 

コガシラアワフキの交尾はハート型。尾端に見える赤いものは何?

 

サルハムシの仲間。光沢がきれいです。

 

綴られた葉をひらいてみると、ハエトリグモの幼体がうごめいていた。

 

毛の生えたゾウムシかと思ったら、ハイイロチョッキリだった。

 

 

 天気が回復したら、こんどはマイペースで歩いてみたい場所でした。

 

 

 

 


おおきなクリの樹の下で

2018-06-14 08:28:03 | 日記

 気温よし、風よし、空よし、フィールドよし、蚊少なく虫多し、虫友よし

―昨日はそんな、一年のうちで幾日もない里山での一日だった。

 クリの樹では、チョウ、ガ、カミキリムシ、ハナムグリ,ハチ、アブ、アリなどなどたくさんの虫たちが

夢中で花粉を食べたり、蜜を吸ったり。

キマダラセセリ

 

クロハナムグリ?→Iさんにヒラタハナムグリと教えていただきました。

 

 

エグリトラカミキリ?

 

メスグロヒョウモンのオス?

 

いずれも虫目のツワモノども

 

6センチくらいのトビモンオオエダシャク。まだまだ大きくなります。

 

疑似柵にいた名前不明のガ

 

2センチもあるツノアオカメムシ

 

ツノアオカメムシと同じ場所で見ることが多いアオクチブトカメムシ

 

 

虫よけ効果のあるアームカバーに平気で飛んできたアカシマサシガメ

 

エビイロカメムシは産卵中

 

 

そして、レンジャーのKさんに連れて行ってもらったアワブキでは―

スミナガシの若齢幼虫が!!!

まだ3.5㎜くらい。

でもちゃんと模様が見える。

 

 

時間がたつのも忘れて虫の行動をじ~っと観察するIさんが、

アリの集まっている枝に寄ってきたミズイロオナガシジミに気が付いてみていると・・・

卵を産んだ!

その一部始終を連写したIさん。

私はその卵を撮らせてもらいました(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 


連載のお隣さん おもちゃ作家の佐藤蕗さんと

2018-06-08 07:21:58 | 日記

連載のお隣さん、おもちゃ作家の佐藤蕗さんhttp://fuki.petit.cc/muscat1/

来年の新年号でコラボ紙面をつくることになり、昨日は打ち合わせで二子玉川へ。

蕗さんもお隣の私の欄に興味をもってくれていたらしく、さっそくいっしょに河川敷を歩くと・・・

即虫目体得。

私が見たかったキマダラカメムシの、しましま模様時代の1齢幼虫を見つけてくれた!

虫×おもちゃでどんな紙面になるか、すごく楽しみ!


ヒロバツバメアオシャク64の日に羽化

2018-06-05 06:12:25 | 日記

 きのう朝、ヒロツバメアオシャクが羽化しました。

64の日の朝からうれしい。

ヒロバツバメアオシャクにはいろいろな思いが。

『イモムシ・ハンドブック』で見て、これを探したい!と思ったけれど、なかなか見つからず。

以前住んでいた神奈川県のフィールド(といっても霊園の桜並木)では3年間で1匹だけ。

そして埼玉県に越して、ここにいるといいなあ、と虫友のIさんに訊くと、「いますよ」。

いちばん小さかったのはまだ1センチ。

Iさんのおかげで今年は3匹見つけることができ、飼育も。

 

かわいらしい盛りのヒロバくんの様子をたっぷり見ることができた。

 

4センチを超したころ、どんなふうに蛹になるんだろう?

と思っていると、急に姿が消えた!

そばには怪しい葉が。

丸まった葉に不規則な穴が。

なかをのぞくと・・・

3月末に若齢幼虫を育て始め、5月13日に蛹化開始。

 

そして、昨日6月4日に

あのピンクの幼虫が、青磁色の美しい成虫に変身していました。

 

 

これが脱皮殻。

1.5センチほど。

で、成虫の開帳はなんと4.5センチ。

その差の不思議さ。

 

 昨日はちょっとだけフィールドにも。

見られる期間が短いオオトラフコガネを今年もう一度見ておきたかった。

 

いい64の日だったなあ。