鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

眼が・・・散らばってる

2016-02-28 07:50:08 | 日記

来年4月に出す本の制作で、今まで撮った虫の画像から、必要なものを抜き出す、という地道な作業にあけくれています。

この作業、フォルダにあるいろんな画像もいっしょに見ることになるので、あれこれ気になるものも目に入って、なかなか進まない。

中でも、これ。

去年秋に、良く行くフィールドで出会ったツノトンボの幼虫。

アリを食べるらしく、長いアリの行列のそばで待機していて、ときどきアリの列にちょっかいを出していた。

しかし、よく見れば見るほど異形。

特に眼。

イモムシ類の眼も単眼が散らばっているけれど

これは散らばり型が立体的!

この眼でみる世界は・・・・・・どんな?

 

 

 

 


mont・bellの白い折り畳み傘

2016-02-18 16:44:32 | 日記

 春までもう一歩の今、今年これからの虫探しに役立ちそうなグッズについ目が。

この間、コスタリカの探検昆虫学者 西田賢司さんがFBで紹介していた「白い折り畳み傘」も、オンラインで注文してみました。

 

きた、きた!「モンベル トラベルアンブレラ」。

でも・・・なにこれ、予想をはるかに上回る軽量86グラム。手のひらに乗る軽さ、小ささ。

ここまでちっぽけでいいのか?

6本骨、骨長50センチ。生地は強度と超軽量を両立したバリスティック エアライト、世界最高レベル撥水性能、抜群の耐摩耗強度実現したというポルカテックス・・・だって。

どれどれ、私、折りたたみ傘にはけっこうウルサイよ。

どんなに最先端の高機能素材、高品質をうたっていても、どんなに軽くて小さくても、すぐまがっちゃったり、操作性が悪かったりしたら許さないからね

―という目で見てみたけれど、さすが5200円の出来でした。

 

なんといっても注目したいのは「白」という色。

 

まるでトレーシングペーパーのような透け感。レフ版、デフューザー、ビーティング、首の後ろに広げてスズメバチやカラス避け、そして雨具、と虫探しに活躍しそうな用途をいろいろ思い浮かべる。

急な雨からカメラを守ったり、直射日光をやわらげたり。

折り畳み傘としては高価だけど、1本で何役もこなしてくれそう。

梅雨の季節6月後半には、宮崎へベニツチカメムシの観察に行くから、活躍してくれるかな。

リュックに入れたら、ますます春がまちきれなくなりました。


あったかいんだもの

2016-02-14 08:22:05 | 日記

 

クロヒカゲの幼虫も目が覚めた?

 

くちびるが縦についております~

 

 

オオナガニジゴミムシダマシ?

大+長+虹+塵+虫+騙し

 

 

 

 

誰の「しわざ?」

ウスイロカザリバのマインか?

 

マユ?糸のかけ方がクモの卵のうっぽい気もする

 

ちょっとのぞいてみると・・・

このクモがでてきた。

 

 

 

新開さんの『虫のしわざ観察ガイド』は野外の観察の楽しみを大きく変えた!

 


虫探検に必携『虫のしわざ観察ガイド』

2016-02-09 07:21:10 | 日記

 春めいてきました。

このところ諸事情によりなかなかフィールドに出られなかったのですが、

今週末は、スイバやギシギシのベニシジミの幼虫とか見に行きたいなあ。

そんな季節に、虫探検の強い味方、新開孝さんの『虫のしわざ観察ガイド』が出版されました。

これ、見たことある~!これも虫のしわざだったんだ、が満載。

全力でおススメしたい、今年の一押し虫本です!

まずは、ササやタケ類の葉に、白いタケトゲハムシの白く透けたマインを見つけに行きたい。

いままで、「何かな?」と思いつつ、スルーしていたので。

 今年は新開さんに、九州に生息するベニツチカメムシのポイントを案内していただく予定です。

ベニツチカメムシ、私はまだ本物を見たことがありません。世界に1属1種というボロボロノキが食樹で、親虫がボロボロノキの実を口吻に突き刺して、幼虫に運ぶ、という面白い習性をもつカメムシ。

ボロボロノキのある九州地域にしかいないそうです。

11月の『大昆虫展』会期中には、このベニツチカメムシの研究をされている向井裕美さんとのトークイベントも予定しています。

今年は、ずっと憧れていたこのカメムシについに会えそうで、今から楽しみにしています。