鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

枯葉じゃないよ

2018-11-23 15:38:26 | 日記

 バスで5つ乗ったところにあるお寺の庭でケンモンミドリキリガを観たと聞いたので、

行ってみたけれど見つからず。成虫だもんね。移動するよね。

で、がっかりしながらバス停からうつむきながら自宅へ向かうトウカエデの葉が散り始めた道で・・・

あれ、これ枯葉じゃないでしょ。

体も大き目だし触覚をみるとメス。

うちにおいでよ、オスがいるよ!と翅をもつと、けっこう元気なのか、飛び立とうとする翅がどくどくと鼓動をうっている。ちょっと待って、今出会わせてあげるから。

 

繭を入れておくケージのなかに。

うまくいくかな~


カラスウリの葉で

2018-11-19 16:11:28 | 日記

 このところ、腰がぎっくり一歩手前だったので、しばらく自重。

きょうはやっとよくなったので、近所を歩きました。

 カラスウリの葉にいたのが、トホシテントウの越冬幼虫。

右にあるのは脱皮殻。

 

分岐した黒い棘がものものしいですが

さわっても指にささる硬さはありません。

冬の間にもう数回脱皮しそうです。

 

トホシテントウはこんもりした体形といい、細毛でおおわれた体表に散る10個の黒い点々といい

大好きなテントウムシ。

とげとげしい幼虫とはがらっと違うこれが成虫。かわいいよね~

庭にあるカラスウリで繁殖してくれたらうれしいので、連れ帰りました。

 

 

 

これもカラスウリの葉裏にいた1.2㎜の幼虫。

まだ小さいのではっきりしないけれど、去年の秋に見つけたウリキンウワバの終齢幼虫に雰囲気がにているので

たぶん、ウリキンウワバ。

これが去年の9月に見つけたよウリキンウワバの幼虫で、この後ほどなく営繭した。

秋に羽化したとすると、きょう見つけた小さい幼虫はこのまま越冬して春に羽化かな。

 

 そういえばリンゴドクガの幼虫、まだ!幼虫なんです!

11月11日の様子。

 

オニグルミの葉で見つけて、クヌギの葉で育てていたけれど

だんだんうちの前のクヌギの葉も硬くなってきちゃったので、

その隣にあるコナラにしてみたら、まだ柔らか目な葉が気に入ったらしく

けっこうな食欲。

これが今日の様子。

営繭の様子をぜひ見たい!

 

 

 

 

 

 

 

 


次々と毛の色が変わるリンゴドクガ幼虫

2018-11-03 17:56:13 | 日記

 10月2日に見つけて、飼育しようと採集したリンゴドクガ幼虫。

リンゴドクガ幼虫の飼育は初めてだったので何齢かわからなかったが2.5センチくらいで色は黄色だった。

色白な顔

 

 10月10日の脱皮の様子は以前ブログに載せたとおり、色が劇的に変わった。

このミントグリーンは翌日には徐々に黄色に変わった。

 

 チョウ・ガ目の幼虫をいくつか飼育してきたけれど、リンゴドクガの幼虫はエサの食べ方が「お上品」で

成長の推移はとてもゆっくり、という印象。

 葉の間に粗く糸をはってじっとしている日がつづいた。

 

 そろそろ営繭か、と思っていたら10月30日。

また脱皮した!

こんどは真っ白に。

 

 エサの食べ方は相変わらず「お上品」で、大丈夫かな、と心配になるほど。

 

 すると昨日11月3日。毛の色が変わってきた。エサも少しかじっている。

今度は毛がピンク色を帯びてきた。

 

 営繭するときには、自分の毛を抜いて使うらし。

まだまだリンゴドクガの幼虫から目が離せない。

来年は卵から観察してみたいなあ。