鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

「顔」を脱ぐ?のは、たいへん!

2015-11-17 06:07:47 | 日記

 ササの葉の裏でそろそろ休眠体制にはいりそうな、ヒカゲチョウの幼虫。

きのう脱皮して2センチ以上、と大きくなりました。

でも、脱皮の最後に「脱ぐ」顔が……なっかなかぬげな~い。

その様子を、動画でどうぞ。

https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=MT2cEw2lB7k

20分以上かかってやっと、ぽろっと。

撮っていた私も……つかれました……

私も脱皮して、ピッカピカの新しい顔になりた~い、なんて思いながら、幼虫に「おつかれさま」。

落ちていた、「古い顔」。

 


まだガンバッテいる面々

2015-11-16 09:41:57 | 日記

 11月15日、関東地方は小春日日和、というより、日中は暑いくらい。

風もなく、雨に洗われた空がなんともいい色で家にいるのはもったいない日。

「もしかして・・・」と思って都内の公園へ。

 

 

秋にアケビコノハの幼虫が目撃された公園の茶店付近の枯葉のなかから

枯葉に擬態して越冬しているアケビコノハの成虫を探してみよう、と。

しかし・・・・・・このなかからアケビコノハを見つけ出す言うのが、いかに無謀な試みであるか、

というのを痛感するだけの結果に。

 

 でも、いいお天気。

うっそうとした池まわりがいい感じ。

茶店でおでんを食べた後、気を取り直して、11月中旬になってもまだガンバッテいる面々に目を向けてみた。

午前中の雨でぬれているエノキの葉にはまだ木を降りていない緑色のアカボシゴマダラ幼虫。

 

ササにワカバグモのメス。

 

あっちこっちを向いた8つの眼。

 

ムーアシロホシテントウ。

 

池のほとりのヤツデの花にホソヒラタアブ。

 

どこかもの悲しげに見える大きな眼はコバネイナゴか。

 

コカマキリ。

 

ウリハムシ

 

ナミテントウ

 

また、オマエか、といつもは通り過ぎるツマグロオオヨコバイ。ちゃんと見るとけっこういい眼をしているね。

アカスジキンカメムシの終齢幼虫も。

 

植物も見てみよう。

精油のようなウッディないい香りがすると思ったらラクウショウ。

ラクウショウは「落羽松」と書くそうで、小枝ごと落葉するらしい。

小さな実がなっていた。

 

おっ、センダンの木にはまだ青い実がある。

 

湖畔に柳の風景、いいなあ。

 

虫がたくさんいる季節とは違う、いつもはスルーしてしまうおなじみの普通種もていねいに見る虫探しの一日も良かったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ネコ顔、コブタ顔幼虫さがしてササめくりの日々

2015-11-11 20:08:35 | 日記

秋もすっかり深まり、冬の訪れも間近かなこの季節。

フィールドで見られる虫はすっかり減ってしまいましたが、

私は新しい楽しみ―ササめくり―を楽しんでおります。

ササなんかめくって、何かいいことがあるのか?というと、あるんです!

ササ類の葉裏では、なんと幼虫のまま越冬するヒカゲチョウ類やジャノメチョウ類の幼虫が見つかります。

ササというのは、いままでほとんど観察していませんでした。

なので、いざ探すとなると・・・どれを見たらいいのやら。

目印は上のような食痕のある葉。

幼虫たちはたいてい葉裏のさきっぽのほうにいるので、葉先をつままないように、

茎のほうをもって、裏を見ます。

 

するとぉー

こんなかわいい顔がのぞきます。

これはサトキマダラヒカゲの幼虫。

ほとんどの幼虫はこのように、しっかり顔を葉に押し付けるようにしてじっとしています。

これはヒカゲチョウの幼虫。

葉を食べるときは、こんな感じ。

https://www.youtube.com/watch?v=Eo1P4CGRx6Y&feature=youtu.be

(上記に動画あり)

 

ヒメジャノメは、ちょっとコブタ顔でした。

ナメクジ型の体にいきなりという感じで、ネコやコブタの顔がついている違和感がなんとも面白くて、ササめくりがやめられなくなります。

まだまだ、ネコやコブタ顔の幼虫、探したいものがたくさん。

この冬の楽しみのひとつです。