鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

なんか・・・いい夏

2016-08-27 07:38:30 | 日記

 今年は5月から8月半ばまで、来年予定している新刊のための取材で忙しくしていました。

これは主に「達人とフィールドを歩く」というページのためのもの。

野外の取材は、テーマの虫の生息時期、天候や季節のこともあり、延期をやむなくされることもあったのでたいへんでした。

でも、その日の取材が終わって、フィールドを後にするとき、

本をつくるためにいくつもの課題のあった夏って―なんか、いい夏だったなあ、と。

いろいろなことに、いろいろな人に、感謝でいっぱい。

 仕事終わって、日が暮れて・・・・・。

 

 

 私はふだんフィールドでは、どんな虫でも片端からみていくほうですが、

取材では、トンボとか甲虫とか、テーマを決めて、その道の達人に徹底的に

見つけ方や観察の仕方を教えてもらう、ということをやってみて

想像以上に、探す虫によっていろいろな違いがあり、コツがある、と認識を新たにしました。

この夏学んだことを、本の内容に反映してお伝えできれば、と今いっしょうけんめい書いています。

 

 でも、家で仕事ばかりでは・・・・と

飼育しているのが、これら。

ツノトンボの卵から孵化した幼虫。

 

今このくらいになりましたが、まだ4ミリ。肉食なのでエサがたいへん。

アリマキをあげてきましたが、どうも発育状態がいまいち。

 

立派な成虫になってくれるといいのですが。

 

 シンジュサンの幼虫も、いっぱい食べてそろそろ蛹化の気配。

若齢。

 

終齢に脱皮したところ。

 

どんどん青味が増してきた

 

10月のはじめには、足かけ4年かかった『わたしたちのカメムシずかん』がいよいよ発売。

9月20日には表紙のご紹介ができると思います。

初めて会ったときに2年生だった子どもたちが、もう5年生・・・・・・。

印刷があがったら、たくさんの協力をしてくれた葛巻の人たちにさっそく届けに行こう!

 そろそろ11月のジュンク堂での昆虫フェアの準備に取り掛からねば。

11月9日、25日の2回、カメムシをテーマに、ジュンク堂池袋店で、トークセッションをします。

詳しい内容などは、またお知らせします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


オムツをはいた虫さがし

2016-08-13 10:27:53 | 日記

昨夜はアブラゼミの羽化ピークの日比谷公園で、

来年出す本に載せる予定の「羽化を見つける子ども」、の撮影に行きました。

編集Sさんのご子息Hくん2歳のご協力を得て。

今朝画像見ると、面白いのがけっこうある。

ベビーカーを降りていっちょまえに虫かごもって出てくる幼虫をさがしているところとか。

この年から虫に親しめばいいよね。

都会に虫がいないなんて、ウソだよね。

 

お父さんのヘッドライトを装着して羽化を見るころにはちょっと眠そう 。

なんせ昨日は私が集合時間を間違えて2歳の子を1時間も待たせてしまう、というまさかの失態・・・。

日比谷公園には例の人たちがいっぱい徘徊しているので、暗がりも安心して歩けました 笑 。


ジュンク堂池袋店7FのGOMIMUSHI展

2016-08-11 21:23:27 | 日記

足かけ4年になる岩手県葛巻町の取材をもとにつくった『わたしたちのカメムシずかん』、

ついに初校が出ました。10月はじめの発売まであと少し。これを機に去年につづき、池袋ジュンク堂

7Fで『鈴木プロデュース大昆虫展2016』(このタイトルどうしても恥ずかしいので変えられないかな・・・せめて「大」を取ってほしい)と壁面展示をします。今年はフェア台だけでなく、同時に壁面の展示も担当します。

フェア台で展開する虫本ブックフェアの選者は、『むし探検広場』園長、川邉透さんです。

 壁面正面には、『わたしたちのカメムシずかん』で絵を担当してくださった絵本作家はたこうしろうさんの、原画がずらっと展示されます。

他にも、『カメムシのタマゴ美比べ ~誰のタマゴかな?~by新開孝』

     『向井裕美のベニツチカメムシの保育行動研究』

などなど、カメムシ関連の展示が満載です。

どうぞ、お楽しみに。

 

 ところできのうは展示の打ち合わせに行ったのですが、
今開催されている『GOMIMUSHI』展の福井敬貴さんの作品があまりに素晴らしいので息をのみました。

その標本制作の完璧さで有名な福井さんの標本。

実物を見るのは初めてでしたが、信じがたい美しさ。

そして福井さんの専門は彫刻。

この彫刻作品もスゴイ!

金色のゾウムシ像、欲しいなあ。

20万円だけど・・・・・。

この暑さでフィールドはきついという方、ぜひ足を運んでみてください。