鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

グミみたいなジュエリー・キャタピラー

2017-11-29 18:03:03 | 日記

 半透明の体がまるでグミ・キャンディのようなイラガの幼虫。

世界には100種くらいいるみたいですが、国内で私が見たことがあるのはこのアカイラガの幼虫。

10月25日に近所で見つけた5ミリほどの(たぶん)初齢幼虫を育ててみました。

まだ5ミリ

 

こんな顔

 

 

クヌギの葉をもりもり食べて、脱皮を2回ほど(奥に見える白いものが脱皮殻)

 

赤いトゲが目立ってきて、ジュエル感も増してきた。

 

 このアカイラガ幼虫。以前も何度か見たことがあり、グミのような突起がはがれている場合が多かった。突起は少しべとつくので、アリなどがいやがるみたいだ。

 でも5ミリから育てたこの幼虫は、外敵のいない安全 安心な環境にいるので

もしかすると、突起が取れないまま営繭するのかな?

と思っていたら、

ある朝。

一気に6個も突起がはがれていました。

体長は20ミリ。

 

とれた突起は不思議な形をしていた。

 その後、出窓の上を歩き回っているので、これはもう繭になるな、と

容器に土を入れてみると・・・あっという間に潜っていきました。

 羽化が楽しみです。

 

 

 

 


念願かなった夜

2017-11-14 20:05:05 | 日記

 今ね、うちの玄関にヒメヤママユが来てるの!

40年も前にアリゾナの石屋さんで買ったシーホースの玄関飾りに止まってくれた。

 

すてきな触覚のオスです。

 

ヤママユ類が灯りに来るような、そんな場所に住みたい、と願ってここ「ムーミン谷」に来たので

今夜は念願かなった夜です。

近くの森のなかへ夜いけば、きっといろいろ見つかりそうだけど

この間、町内会から「罠をしかけるので、注意!」があったばかり。

地元のひとによると、タヌキ、ハクビシン、イノシシ、クマ(ほんとかな?)が出るとのこと。

なので夜、森にはいるのは、こわい。

 

 


出窓は飼育所

2017-11-12 12:50:11 | 日記

 東側にあって、朝陽が差し込む出窓には、生態を見たくて採集してきた幼虫や植物を置いています。

 アカイラガの幼虫の生育を見たくて、エサ(ブナ科)用にクリの枝を刺しておいたら

小さな乾いた糞が、てんてんと。

誰かいるな。

 

やはり、ヤマトカギバの幼虫がいました。

刺激にすごく敏感で、体を伸ばして葉を食べている時に近づくと

すぐ察知して、このU字形の体勢になる。

 

アカイラガの幼虫も、見つけたときは5ミリほどだったのが、脱皮をして1センチほどに成長。

ジェリー状の突起が取れる瞬間を見たくて飼育しているのだけれど

まだ突起ははがれていない。

 

庭のツツジの葉に、フタモンホシカメムシ。9ミリの小さなカメムシです。

 

 テングチョウもやってきた。

家の前の雑草にコカマキリがいた。

これはオスの褐色型。

鎌の内側にピンクの飾り。

 

2センチ以上あるオオトビサシガメ。噛まれたらたいへん。

 

 寒くなるというのに、食欲旺盛なフクラスズメの幼虫。

 

きょうは庭に、フジ、オニグルミ、アワブキ、トウカエデ、イチヂク、イチイなどを植えました。

来年、フジにウラギンシジミが卵を産みに来てくれるといいなあ。

 

 

 

 

 


今朝のおきゃくさんたち

2017-11-03 15:50:06 | 日記

 秋もどんどん深まっていく気配。

おだやかな秋晴れの日の朝、「ムーミン谷」の我が家に来たお客さんたち。

 

グミキャンディのような突起を体につけたアカイラガの幼虫。7㎜。

もう終齢のようですが、栗の葉を食べたあと、ぽろりと糞。幼虫時代さいごの食事かな?

アカイラガの幼虫はこのゼリーのような突起がだんだんはがれるのだけれど

これはまだきれいについている。

繭になるときは突起を全部落とすのかしら?

もう少し見守ってみよう。

 

 

出窓の上にとまっていた蛾。

ぼろぼろなのではっきりわからないけれど、ツバメエダシャクの仲間だと思う。

 

来ました!マツヘリカメムシ。

初夏には体色に緑色が混じるのだが、

今は茶色の濃淡の越冬色。

 

 外壁にはクサギカメムシ、マルカメムシ、ベランダにはナナホシテントウ。

この家は、冬場に室内にカメムシがやってきそうな気がするなあ。