鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

クリスマスも正月も

2016-12-25 07:54:53 | 日記

 昨夜、大阪の虫友だち Iさんから、小さな声で電話が。

「あのぉ・・・最近ブログが更新されていないけど、お元気なのかなあ、と心配になり」と。

ほんとに、もう1か月くらい更新していない・・・・のに、訪れてくれる人はたくさんいらっしゃる・・・

ご心配くださっている方々、ほんとうにすみません!

 ブログを更新できていませんが、私はいたって元気です。

9月~11月までつづいた『わたしたちのカメムシずかん』発売、ジュンク堂でのフェア、2つのトークセッションなどなど、忙しくも楽しい秋を過ごしましたが、その後ちょっと休息。

そして今は、来年2017年4月(予定)発売を目指して、新しい著書の制作に没頭しています(というか、遅れている原稿書きとか画像さがしを編集者から催促されている)。

 この本は今までの私のエッセイ中心の虫本とはちょっと違って

虫の楽しみの世界に足を踏み入れようか、どうしようか・・・躊躇している(笑)方々から

一般愛好家までを対象に、「虫の見つけ方」について、いつ、どこで、どんな季節に、どんな時間帯

に、どうやって見つけるか、をいくつかの目ごとに掘り下げた内容です。

 でも一般愛好家の端くれである私が作る本、ということで、虫を楽しむためのあれこれを盛り込んで、今までにない虫の本を目指して、現在、鋭意制作中、というところ。

つまり、あ、きょうはクリスマスですが、クリスマスとかお正月とか、あまり関係なくがんばらなくてはならないハメに陥っています・・・・・・。

 約300種を取り上げるこの本にはもちろんたくさんの写真が必要なので、昆虫写真家 尾園暁さんに絶大なご協力をいただいています。

 また目ごとの、「その道の達人たち」と、実際にごいっしょにフィールドを歩いて、その見つけるための振る舞いに密着取材した「達人とフィールドを歩く」というページのために、6人の達人にたいへんお世話になりました。仕事とはいえ、もうね~楽しかったよ!読んでくださる方々にも、いっしょに虫探しをしている感じで楽しんでいただけるようなページにしたいと思っています。そして、誌面に入らなかったこぼれ話は、このブログに載せていきたいと思っています。

 越冬幼虫、フユシャク、オサホリ、とか、いろいろ気になるので、あたたかく穏やかな日には

心が激しく動揺しますが、ここはがまん。

 ところで来年、オドリコソウが咲いたら春一番に探しに行きたい虫は、このミツボシツチカメムシ。

わりと身近にも見つかるカメムシですが、ベニツチカメムシと同様、保育行動をする、

と教えていただいたので、それをぜひ観察したいと今から、心がはやります。

 

 ひとりひとりの頭の中には、来年の虫カレンダーができあがっているのではないでしょうか。

 その楽しいカレンダーを思い描きながら、

どうぞ、よいお年をお迎えください。