鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

更新

2022-07-16 15:32:31 | 日記

今後kのブログを記録として見られるようにするために

今回 更新しました。


ナツフジに薄緑色のウラギン幼虫

2020-07-12 09:45:49 | 日記

 きたよ、きたきた。

新開孝さんの仕事場の窓のすぐ外のナツフジに、ウラギンシジミの幼虫がたくさんつく、ときいて、うらやましくて。わがままを言って、関東では見たことがないナツフジの幼木を送っていただいたのが2年半前。フジの根を掘り上げるのはほんとたいへん。ありがとうございました。

 でもフジはやっぱり強くて、2階のベランダまで伸び、去年は2つの花房がつき、今年はいっぱい。毎日見ていたのだけれど、きょうついに!いたー。

 

 ナツフジは薄緑色なので、幼虫も薄緑。これが見たかったんです。気が付いたらもう2センチもある。もっと早く気が付けよ。


オオトラフコガネ、たまご~!!!

2020-06-25 17:14:11 | 日記

 今年は去年よりたくさんのオオトラフコガネと出会えました。

でも、♀メスって少ないんだよね。

どうしてなんだろう?

 

もう6,7年前に初めてみたメスを飼育したことがあって、

なんと、知らない間にマットのなかで、幼虫が6匹育っていた。

で、もう興奮して、飼育マットや瓶も新調して、1匹ずつ別個に飼育することに。

しかし、ああこれが失敗でした……。

そのままにしておけばよかったのに、と後悔しきり。

 

 以来、もう一度と願っていたのですが、メスはなかなか見つからない。

で、Iさんに、もしメスをみたら、飼育してみたい、とお願いしていたら、

なんと、つかまえてきてくれたのです。

 Iさんの虫ともだちが、ちょうど交尾しているオオトラフをみつけ、

採集してきてくれたのです。

ああ、うれしいです~。

 

 交尾していたので、妊娠は確実と思われましたが、どきどきしながら待っていると、

やったーーー。

大きさは1㎜ほど。

全部で5個ありましたが、あまりかきまわさないよう、大事に様子を観察しています。

蛹になってから羽化まで13か月くらいかかるらしい。

今回は、ぴかぴかのオオトラフコガネを観たいものです。

 

 

 


オオトラフコガネのツーショット

2020-06-04 17:12:32 | 日記

きょうは64の日です。

Iさんが、「もう出ていますよ!」と教えてくれたので、行ってみました。

都内にいたころは、高尾山までいかないと見つからなかったけれど、

埼玉に来てからは、ぐっと近くで見られるのがうれしいです。

毎年みている細い山道を歩いてみましたが、見つかりません。

どっかにいっちゃったのかなあ、とさらに歩いていくと、

「ぶーん」と翅音。

とまるのを待ってよくみると、いたーーー。

 そのあたりで7匹、見つけました。

オオトラフコガネを観はじめてから初めて、のツーショットも。

一見、下のほうのは黒っぽいので、♀かと思いましたが、♂でした。

この黒っぽい斑紋は珍しい、と甲虫に詳しい方に教えてもらいました。

♀にも会いたいなあ。

オオトラフコガネって、♀のほうがだんぜん少ない。

どうしてだろう?

渋い色合いですてきです。

 

なんとか♀を見つけて、交尾しているところを見たいものです。

そしてここで繁殖していってほしい。

 やっぱり、64の日はいいことあるなあ。

 


ウスタビガのマユづくり

2020-05-29 19:16:45 | 日記

飼育してきたウスタビガのマユづくりがはじまりました。

こうやって糸を吐きはじめたら開始。

 

 

 

体を曲げてあらく体を糸で包んでいく。

 

糸を吐きはじめてからここまで半日くらい。

 

今年は虫友のおかげで、育てた幼虫の数が多いので、なかには日中にマユをつくるものもいて、徹夜しないで済むのがありがたい。

 

こっちでもはじまった。

 

 

形になってきたね。

 

朝はじまって、夕方にはここまでできた。

ちょっと刺激があると、「キュウ、キュウ」と鳴く。

 

目に鮮やかな色といい、妙なる形といい、艶といい、幼虫のふるまいといい、成虫といい、その一生のすべてが「涼やか」。

 

 

2日目になると、口元づくり。

これはていねいに、ていねいに行われる。

 

ほぼ完成ですが、触るとまだなかで「キュウ、キュウ」

 

 

ところで、チョウ、ガの幼虫が、マユをつくり、内部で体の大変革がおこって、羽化して成虫になって飛び立つまでを全うできるのは、ほんとにひとにぎり。

鳥に食べられたり、菌や寄生ハチにやられたり。

今年春先に集めた空マユから、4月のはじめごろ、ハチが出てきたものが3つありました。

ある日、こんな穴をあけて、

こんなハチが15匹くらい、でてきました。

大きさは8ミリから10ミリくらいで、すべてに産卵管のようなものがある。

いつ、どの過程で卵が産み付けられたのだろうか???

幼虫時代に食べた食草に産み付けられた、目視では気が付かないような極小の卵から産まれたハチが

幼虫の体内に潜み、マユをつくると、マユのなかの蛹のうえでハチの卵がかえり、蛹の体を栄養にして……だろうか?

これはほぼ終齢になった幼虫。

不気味な黒い点があります。

心配ですね……

でもこの幼虫はちゃんとマユをつくりました。

出てくるのは、成虫か、ハチなどの寄生の虫か―。

秋が深まるころ無事にヤママユガが羽化するのか、あるいは来年春にハチなどが出てくるのか、ひきつづき見守ってみようと思います。