鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

今年の予定いろいろ

2016-01-19 21:20:21 | 日記

昨日は雪のなか、池袋ジュンク堂本店まで、昆虫写真家 新開孝さんと打ち合わせに行ってきました。

新開さんは宮崎県在住。フィールドのなかにご自宅がある、という素晴らしい環境で、仕事をされています。私が虫のなかでも、特にカメムシ類に魅かれたきっかけは新開さんの写真でした。

今年は、新開さんに案内していただいて、ずっと見たくて憧れていたベニツチカメムシを観に、宮崎県に行く計画。これは来年4月発売予定の、私の3冊目の虫の本の取材でもあり、今年の楽しみの目玉。

まだ詳細は決まっていませんが、以下が今年のおおまかな予定。

10月初旬「:福音館書店より『わたしたちのカメムシずかん』発売。

11月1日~30日:ジュンク堂池袋本店7Fにて『鈴木海花プロデュース 大昆虫展2016』開催

            同期間に、7F壁面の展示(『わたしたちのカメムシずかん』の絵を描いてくださっ   

            ている絵本作家はたこうしろうさんの原画をはじめ、主にカメムシをテーマにした

            展示もりだくさん)

            上記開催期間にトークセッション(成虫が幼虫にボロボロの木の実を運んで給餌

            するという、驚くべき習性をもつベニツチカメムシの研究者をご紹介したいと思っ  

            ています)

 去年につづいて2度目の昆虫展は、新しいことをしたいと今、いろいろアイディアを練っています。

 ああ~楽しみだなあ。

 ところで、きのうは7Fですてきなものを見つけちゃった。

『ダニ・マニア』でおなじみの気鋭のダニ学者 島野智之さん監修のダニの仲間の系統樹ポスター。

筒に入って1700円でした。

 

 

 


ササの葉裏から「おめでとう」

2016-01-11 12:39:47 | 日記

 

 9日は今年、初フィールドでした。

フユシャクの達人や昆虫写真家や蛾と微小甲虫の大家、とか豪華なメンバーで。

フィールドではみんなそれぞれ、興味のあるものを探します。中央で光っているのは

2ミリのテントウムシの写真を撮っている微小甲虫屋さんのフラッシュ。

2ミリじゃフラッシュたかないと、ピンボケするもんね。

 

私は、去年11月から始めているヒカゲチョウを見ることに。

この寒さの中、どうしているかなあ・・・・・

いたーっ

ちっさ~

1センチやっとかな。

たぶん春になるまで、代謝をとめて摂食などもほとんどせず、この大きさで冬を耐えるのでしょう。

探すときは、この食痕が目印よ。

 

ササを見ていると、

地味な色合いだけれど、なかなか渋い魅力のある蛾が。

本来は春の蛾であるクロサンカクモンヒメハマキという名前で

暖冬のために早く羽化しちゃったのかも、と同行の蛾屋さんに教えてもらった。

 

手すりの上には、大好きなアオオニグモの幼体が。まだ1センチ。

 

冬の虫は数も少ないし、サイズも小さいけれど、そのぶん見つけたときのうれしさは大きくて、

ついしつこく写真を撮ってしまいます。

他の季節とは一味違う、そんな冬の虫探しもひきつづきやってきたいな、と感じた1日でした。