鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

こんな低い場所に!

2018-02-18 10:31:45 | 日記

 風がまだ冷たかったけれど、じっとしていられなくて朝近所に散歩。

山道に入ったすぐのところで、あっ!

 ウスタビガの黄緑色の美しい繭が。

ふつうは高い木の梢にあるので、見上げるばかりだけれど

地面から20センチくらいのこんな低い場所で見たのは初めてで、目を疑った。

身長の低い私にはうれしいうれしいプレゼント。

ウスタビガが羽化するのは晩秋。

だからもちろんなかは空っぽだけれど

こんなしっかりした繭から羽化するにはすごい力がいるだろうな、と実物に触ると実感される。

まだ風の寒い早春の散歩が一気に華やいだ。

 

 


春告げカメムシ

2018-02-16 08:40:44 | 日記

 ああ、春って、こうだったよなあ、と感じた昨日、

11月のはじめに玄関扉にいたのを飼育していたマツヘリカメムシが

春を感じたように、動き出しました!

ずっと、死んだように動かなかったのに。

マツヘリカメムシは1.5センチ以上ある大型で、渋い模様が美しいので好きなカメムシです。

マツの新芽をのぞくと見つかることがあります。

 

 2階の寝室へいくと、ブーンと羽音が。

部屋のどこかで冬を過ごしていたのか、

サッシのところにクヌギカメムシ。

岩手県葛巻小学校で越冬カメムシを観察したときにも感じたのだけれど、

越冬していたカメムシたちは、いざ目覚めるといきなり力強く動き出すよう。

すぐスイッチがはいるんだね。

 「春が来ましたよ~!」とカメムシたちに告げられた昨日でした。

 


冬、長いな・・・

2018-02-09 16:32:36 | 日記

 ありがたいことに、自宅付近の雪はもうほとんどとけて、地面が乾いています。

とんでもない大雪に見舞われている日本海側のみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

雪って、とめどなくあとがたいへん・・・・・・。

 

 近くの林道の入り口は、コンクリートの数段の階段が凍り付いてつるつる。

なのに、林のなかはもうほとんど雪の姿はなく、雪が長く残るのはコンクリートの上なんだなあ、と。

 これからの季節が楽しみな大好きな場所を見つけました。

 

地面がブナ科の葉で覆われている。

 

まだみんな樹皮の下。

ミクロの蛾

 

トゲヤドリカニムシかな?

 

きらっと光った青いコウチュウの翅

 

クロウリハムシもここにいたか。

 

ジョロウグモの卵のう

 

 雪で苦しんでいる人たちのことを考えると心底いやになるけれど、地面がしっかり保持した水分が植物にも虫にもいいらしい。いいことも、悪いことも。 

まだ木々の芽はかたいけれど、もう少しだね。