鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

イモムシの健康バロメーターは?

2016-03-27 13:18:05 | 日記

 雪になるんじゃないか、という寒さのなか、先週木曜日は、木版画家の竹上妙さんと

いつものフィールドへ行ってきました。

お目当てはまだ小さい幼虫。

スイカズラの葉先に、数ミリの越冬巣をつくるというイチモンジチョウとアサマイチモンジの幼虫探しは、やってみると難航。

ブルブル

気が付けばもう2時間がたっている。体が冷え切って、手先が凍えてきた。

でも~

ついに、みつかった!!!

5ミリあるかないかの幼虫で、まだ1齢か2齢。この段階ではイチモンジチョウかアサマイチモンジか判別できませんが、両方の特徴であるサボテンにそっくりのトゲトゲはすでに見ることができます。

去年の5月末、初めて見たアサマイチモンジのただならぬ幼虫姿が忘れられません。

顔中トゲトゲがあって、「ウニ顔」。

ぜひ飼育してみたいので、スイカズラとともに持ち帰りました。

すると2日目、もう脱皮。色も緑色が主体に。

しかも、5ミリほどだったのがいきなり1.3ミリに!

左側が頭部。なかなか顔をあげてウニっぷりをみせてくれません。

葉も良く食べて、フンもたくさん。

元気そうです。

幼虫の健康度を測るバロメーターは、フンにあり。

ぐんぐん変態していく虫を見ると、「おお!春よ」。

 

 


「64の日」に「イモムシ塾」

2016-03-23 10:43:07 | 日記

 今までにいろいろなイベントをごいっしょさせていただいている山梨県北杜市オオムラサキセンター。スタッフのひとり、渥美さんは、オオムラサキの幼虫「ムーちゃん」をはじめ、幼虫がだいすき。

自然観察路にあるオニグルミの木には、あのムラサキシャチホコの幼虫も!

(右側が頭部)

 センター周辺には6月ともなると、ヤママユガ、ウスタビガ、クスサンなどイモムシ界の大物たちもそろそろ若齢が顔を出すし。

この時期に「イモムシ塾」やりたいね~、と去年から話していたのですが

6月4日(土」

「鈴木海花・むし塾プロデュース」

『イモムシ・ハンドブック』の安田守さんによる『イモムシ塾』

を開催することが決まりました!

 プログラムは下記です。

日時:2016年 64日(土)

      第一部 1030より北杜市オオムラサキセンターで『イモムシ入門講座』安田守講演会

      第二部 1300より オオムラサキセンター周辺自然公園にて観察会(定員:先着順   

            30名、指導:安田守)

      第三部 1430より セミナールームにて安田先生を囲んで質問&懇親会

 

参加費:第一部 500円、第二部 500円、第三部 無料

 参加申し込みはオオムラサキセンターが一括して受け付けます。

4月に開始しますので、またお知らせします。

(ご質問、問い合わせなどは「むし塾」のアドレスmushijuku@yahoo.co.jpへどうぞ)

一昨年の秋、池袋自由学園で安田守さんの「むし塾」を開催しましたが、

今回は、一歩踏み込んだ内容の講演、さらに安田さんといっしょにフィールドでイモムシ、ケムシ探索も!

著書販売、サイン会もあります。

うーん、胸が高鳴ります!

 

 

 


思わせぶりな春

2016-03-21 10:35:04 | 日記

 初夏を思わせるあたたかさになったかと思うと、また冬に逆戻りの気温。

思わせぶりな春の日々。

 

昨日は、いつもはUターンする、真ん中にヘビが陣取っていることが多い路の奥まで

行ってみたら、ミヤマセセリに会えた。

ルリタテハも素早く飛び回っていた。

木の上のほうの樹液で、ヒオドシチョウが翅を広げたり閉じたり。

 

まだアリの列は見えないけど、もうアオオビハエトリがちょこまかしていた。

 

駅への道沿いにあるヒサカキの生垣から、ぬかみそが腐ったような臭いが。

息をとめて、食痕だらけの葉裏を見たら、いたいた。

ホタルガの2齢くらいの幼虫。

季節はちゃんと、前にすすんでいる。

 

 本格的な虫の季節を前に、いろいろ計画が進行中。

6月4日(土)の「64の日」には、山梨県北杜市オオムラサキセンターで、イモハンの安田守さんをお迎えして「いもむし塾」(仮)を開く予定です。

詳しくは近日、お伝えします。