鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

雨上りの散策で

2019-06-21 08:23:16 | 日記

 この2週間くらいの間に、近所で観たいろいろ。

 

マドガ

 

 

ヒョウモンエダシャク

 

アリグモの一種

 

キンモンガ

 

 

ムラサキシジミの卵?

 

テングチョウ

 

キベリトガリメイガか?

 

マダラアシゾウムシ

 

セマダラコガネ

 

 

コイチャコガネ

 

 

去年と同じ場所に出てきたヘビ。

 

アカスジキンカメムシ交尾

 

 

 

 


いろんなことが目白押しの季節

2019-06-20 10:27:18 | 日記

 毎年のことですが、5月はじめから梅雨明けまでは、大忙し。

ブログの更新も滞りがちですが、いろんなことが進行しています。

えーと・・・何から・・・

 

  一昨日は、連載している記事の取材で、2年ぶりに高尾に行ってきました。

いい虫をたくさん見てきたフィールドはなつかしい。

この日は、植物の専門家 Iさんといっしょ。

どんどん木や草の名前を教えてもらえて、いつもとはちょっと違う散策に。

Iさん、植物を判別するときには、こんな風に匂いを嗅ぎます。

匂いの記憶は長く残るので、私もこれからまねしようっと。

 

頻繁に高尾に来ているというIさんですが、まだオオトラフコガネを見たことがないそうで、

ポイントに案内すると、

いた!

年により時期がずれることもあるけれど、この日は2匹。

何度見ても美しい!

 

 次は飼育中の幼虫について。

 少し前にI藤さんからいただいたムラサキシャチホコの幼虫。

オニグルミの葉をたくさん食べて、色がかわり終齢になった。

数日後蛹化。

頭部が「ぱかっ」と割れて蛹になるときいていましたが、ほんとだ!

 

 もうひとつの飼育種はあのモクメシャチホコ。

もう何年も探しても見つからなかった幼虫。

それもそのはず、孵化幼虫は尾脚(おしりの突起のように見えるのは、尾脚が変化したものだそう)をいれても9ミリほど。葉の上に尾脚を伸ばして静止していると、まずゴミにも見えないくらい。

この過程を自然下で見つけるのは至難でしょう。

孵化から10日目のきのう、1回目の脱皮をしてちょっと色が変わり、2齢になりました。

高温に弱く、通気にも気をつけなくてはならない、飼育がちょっと難しい幼虫なので、毎日ひやひや。

3齢までいくと、丈夫になるそう。なんとかあの派手な終齢幼虫を観たいものです。

食草がヤナギ類なので、川辺にマルバヤナギを採りにいったら

ゲンジボタルがいました。

ゲンジボタルを昼間みたのは、初めて。

20ミリ(これはメス)もあって、その大きさにびっくり。

成虫はもちろん、卵、幼虫、蛹と、すべての課程で発光するそうです。

来週から取材に行く仙台では夜の観察もする予定。

 

 話かわって。

先週日曜日は、近くの小学校のチョウクラブの活動日でした。

午前中は山へ採集に行って午後から展翅というスケジュール。

私は朝は用があったので、みんなのお弁当が終わるころ行くね、と。

そうしたら、子どもたちがうちまで迎えに来てくれた(近いので 笑)。

「ともだち」が呼びにきてくれるなんて何十年ぶりか!うれしいな。

 

6年生の男の子が「これ見つけました」と見せてくれたのは・・・

「ヘビトンボじゃん!どこでっ?どこでっ?!」

「たいやき山の下のエノキの葉っぱのうらにいました」

たいやき山って、私がいつも朝の虫散策に行ってる場所。

どこか林の奥にかくれた流れがあるのでは、と思っていたけれど、ヘビトンボがいるとは。

11月の市の文化祭の標本展示のために、午後からはみんな展翅に励んでいました。 (写真は5月の運動会)

 

 この小学校では絵本の読み聞かせの時間があるそうで読む人を募集しているときき、

見学に行ってきました。

15人くらいのメンバーが朝、各教室で15分の読み聞かせをするそう。

私くらいの年配のひとが多いかと思っていたら、幼児を連れた若いお母さんたちが多いのにびっくり。

でもそうだよね現役で毎晩読み聞かせをしているのは子育て中の人たち。

 自己紹介で、「虫が好き・・・」と控えめ(笑)に言ったら、みんなの目がきらっと輝いた。

身を乗り出して、虫についての質問がいろいろ。

てっきり、虫が好きなんて言ったら引かれるかな、と思っていたので、驚くやらうれしいやら。

虫を観に行きたい、という人も何人かいたけれど、幼児を連れての虫散策はちょっときびしいかな・・・

あ、でもこの読み聞かせの後の時間に、軽く校庭で虫探しして、我が家の庭でお茶しながら「むし塾」ちょっと

やるとか、なら可能かな。

埼玉に越してから、以前いろいろやっていた虫テーマのイベントなどは終了、と考えていただけれど

「むし塾」もその時その時の事情に合わせてやればいいんじゃないかな。

地元の虫友が増えたらうれしいな。

 

 

 

 

 

 

 


オトシブミから出てきたのは

2019-06-02 20:00:12 | 日記

 山道に落ちていたオトシブミ。

切り落とすタイプの種のオトシブミだな。

何が出てくるのか、と数個ひろって帰りました。

オトシブミは、オトシブミから出てくるときはすでに成虫。

 4日後、出てきたのはウスモンオトシブミでした。

ウスモンオトシブミの主な食樹はキブシ。

オトシブミが落ちていた道の上に生えていたのはキブシだったのか。

また虫に木の名前を教えてもらいました。

で、さっきキブシの葉っぱをとってきてあげると

さっそく食べ始めた。

 その食べ方がおもしろい。

葉に噛みついて、顎を左右に振って、ねじ切る感じ。

こんな食べ方するんだ。