一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

至福のとき

2006年01月19日 | 思い・子どもたち
朝礼後、本堂前階段で、一足早く卒園記念の写真撮影があった。

風が冷たい。

撮影が終わり、年長の男の子が私の手をギュッと握る。

「わ…、あったか~い」と一言つぶやく。

すると、ワーッと、つられたように子どもたちが一斉に私を取り囲んで手を握ってくる。

次から次とたくさんの小さな冷たい手が私の手や腕をギュッと握る。

ニョキニョキ、ギュギュギュ

私もギュッと握り返す。

彼らの手が少しでも温まるように心の中でおまじないしながら。

○○先生(私の名前、ちなみに園長先生とはあまり呼ばれない…)の手、すごいあったか~い!なんでだろう~。ね~なんで~。

みんなキャーッキャーッ言っている。

普段は作務衣にスニーカー姿だが、記念撮影なので改良服(僧侶の略式の法衣)を着ていた。

余計にすっかり良寛さま気分。

雪駄を履いていたため、足袋は子どもたちの靴に踏まれて真っ黒。


かけがえのない至福のときが私を包んだ。

この子達とも間もなくお別れだ。

彼らに出会えてよかった。


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3 コメント

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わかります (コスモロジーちゃん)
2006-01-19 23:15:56


 そういうのは、ほんとうに至福の時ですよね。



 彼らも光の子、私も光の子、光の子と光の子が出会って、暖めあう。それが、コスモスにおける人生というものなんですね。
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いいな!! (ちこ)
2006-01-20 19:19:52


それは、絵になるいい光景ですね。



 本当に至福の時だと思います。



 成長は嬉しいですが、お別れは淋しいですね。
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コスモロジーちゃんさん、ちこさんコメントありがとうございます (りょう)
2006-01-20 20:00:04
>コスモロジーちゃんさん

至福でした。

今日もたくさん、年長さんを肩車してあげました。もうすぐお別れなんで出血サービスです(笑)

光の子と光の子の出会い。

素敵ですね!出会う人すべてが光の子として捉えられたら素敵だと思います。まず自分が光の子であることに徹底したいです。

そのためには坐禅の徹底のような気がします。

あ、コメントだけ見ると、あやしい宗教団体に入信している人の発言に聞こえるかもしれませんね・・・(笑)道元禅師の言うところの「全身これ光明なり」ということですね。





>ちこさん

子どもの成長ってなんて早いんでしょうか。

長い休み明けなんかは、特に感じます。

光の星がどんどん、大きく成長していく時期ですね。

子どもたちが、これから地域で成長していく中で、うちの幼稚園を、あったかいイメージで思ってくれるといいな~と願っています。

幼稚園のときの記憶ってあまりないものですが、なんとなくでも、お坊さんの園長がいて、優しかったなぁ~なんて思ってくれれば、最高ですね!

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